下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術を開始
平成26年 10 月に新規開院致しました日本大学病院も2年半が経過しようとしています。無事診療を継続できておりますのも一重に皆様のご支援の賜物と存じております。この度、当科では下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の施設認定を得たことから日帰り手術も可能となりましたことをご報告させていただきます。従来のストリッピング手術は疼痛管理のため基本的に腰椎麻酔下で手術を施行しておりました。術式を血管内焼灼術とし、カテーテル穿刺部位の局所麻酔と静脈走行に局所麻酔を浸潤させるTLA(tumescent local anesthesia)麻酔を併用することで術後の安静を必要としないため日帰り手術が可能となりました。これにより多忙な方で入院手術をためらっておられた患者様の期待に応えられる体制が整いました。
中高年の方や立ち仕事の方に下肢静脈瘤は多いとされております。お近くに該当する方がいらした際には、下肢静脈怒張、長時間立位での下肢の倦怠感・掻痒・こむら返りの有無について確認いただくことで患者様の症状改善への扉を開くことが可能となります。
また、hybrid手術室での胸部/腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術,下肢動脈閉塞疾患にはカテーテル治療,バイパス手術,カテーテルとバイパスを同時に行うhybrid手術といった手術につきましても今まで同様日本大学病院へご紹介いただければ幸いです。