平成26年 10 月に日本大学病院に移転、新規開院してから、1年半が経過いたしました。前回ご紹介しました新病院の目玉であるhybrid手術室では,おかげさまで胸部/腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術,下肢動脈閉塞疾患にはカテーテル治療,バイパス手術,カテーテルとバイパスを同時に行うhybrid手術を施行し順調にその症例数も増加しております。また大動脈弁狭窄患者に対する経カテーテル大動脈弁留置術(transcatheter aortic valveimplantation:TAVI)も本年4月に無事第1例を施行できましたことをご報告させていただきます。
また,昨今,末梢動脈疾患に対する不適切治療が米国で端を発し(*)本邦でも警鐘と共に議題に上ることが多く(**)認識されておりますが,当科では不適切治療撲滅のため学会と連携し今後も啓蒙活動を行っていきたいと考えております。是非,進化した日本大学病院で先進治療を受けていただけるようご紹介いただければ幸いです。
*The New York Times 2015年1月29日
**下肢アテローム効果性閉塞性動脈疾患に対する診療ガイドライン