(麻酔科)
当院総合診療センター麻酔科・ペインクリニック科では2020年4月から前田 剛(まえだたけし)先生が日本大学病院麻酔科科長となり、飯田良司先生(ペインクリニック室長)、近藤裕子先生(病棟医長)、小西純平先生(外来医長)を含めた常勤医師14名、非常勤医師により手術室・カテーテル室での麻酔管理、ペインクリニック外来を行っております。以前、2018年6月、2019年12月に麻酔科について紹介いたしましたので、今回はペインクリニック科について紹介いたします。
ペインクリニック科では主に痛みに対する治療を行っております。帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛、神経障害性疼痛、複合性局所疼痛症候群、筋・筋膜性疼痛症候群、がん性疼痛、特発性三叉神経痛などの顔面痛、頭痛、頸部・肩・腕部の痛み、脊椎疾患による痛み、腰下肢痛、術後遷延痛などが対象となります。
これらへの治療として当院では神経ブロック、薬物療法、光線療法などを行っています。近年、抗凝固療法をされている患者様もたくさんいらっしゃいますので、そのような場合には各診療科と休薬可能かなど相談しながら、治療法を選択しております。当院でおもに施行している神経ブロックとしまして、星状神経節ブロック、三叉神経末梢枝ブロック、後頭神経ブロック、肩甲上神経ブロック、腕神経叢ブロック、傍脊椎神経ブロック、硬膜外ブロック、腹直筋鞘ブロック、腹横筋膜面ブロック、外側大腿皮神経ブロック、坐骨神経ブロックなどがございます。安全面を考慮し、超音波ガイド下でも行っております。
現在、当診療科には3名のペインクリニック専門医が在籍しており、室長の飯田良司先生、小西純平先生をはじめとした常勤医師5名に加え、非常勤医師の協力を得て日々診察・処置を行っております。平日に診療を行っておりますが、新患のご紹介は金曜日とさせていただいております。土曜日は麻酔術前診察外来となっております。
コロナ禍において自粛生活も長くなり、社会活動性の低下などから痛みの悪循環に陥り頭痛・腰痛などはじめとする慢性痛を悪化させてしまう患者様もいらっしゃるかと思います。慢性痛に限らず、痛みに悩む患者様がいらっしゃいましたら当科にご相談いただければ幸甚です。
ご紹介いただきました症例を丁寧に診察・加療させていただきます。
「痛みで困ったら日大病院ペインクリニック!」で
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。