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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2022年4月号

 4月より日本大学病院心臓血管外科に赴任致しました田岡 誠です。


 私は高知県出身で土佐高等学校を卒業後、ここお茶の水で1年間予備校に通い、日本大学医学部に入学。2001年に医学部を卒業後、第2外科で一般外科を研修し、東京臨海病院、岡谷塩嶺病院での勤務をきっかけに心臓血管外科に足を踏み入れました。


 綾瀬循環器病院時代は24時間365日救急患者を断らないことをモットーに日夜手術に従事し、2013年に心臓血管外科専門医を取得。その間、10年ほど大学を離れておりましたが、現日本大学医学部心臓血管外科主任教授であります田中正史先生が湘南鎌倉病院から母校に戻られるのをきっかけにお声がけ頂き、自分の経験してきたことが少しでも母校のためになればという思いと、外科医としてもう一歩成長したいという気持ちから再び大学でお世話になることに致しました。


 板橋病院の5年間では多くの手術にたずさわらせていただきました。そして最後の砦たる大学病院の責務を嫌というほど味わいました。その経験の中で得たことは、重症患者さんを助けるために必要なのは一人の優秀な外科医ではなく、専門領域、職種を越えた様々な能力を結集したチームであるということです。


 例えば、医療機関として日本大学の一つの特徴として、板橋病院は都内で4か所しかない植込み型補助人工心臓実施施設であり多くの心不全患者さんが集まります。慢性心不全患者さんは長期にわたってのフォローが必要なため、退院後は心不全外来と地域医療の先生方とで密な連携を行っております。一方、重症心不全患者さんは集学的治療を必要とし、最終的に心臓移植をも考える場合があります。現在移植待機期間は植込み型補助人工心臓を装着し4~5年程度です。この間患者さんは自宅退院され、仕事復帰される方もいます。それを成しえるためには家族、地域の先生方、コメディカルによるチームが必須であります。


また日本大学病院では急性心筋梗塞による心原性ショックや重症心不全に補助循環用ポンプカテーテル(IMPELLA)を使用し、心不全の改善や板橋病院での植込み型補助人工心臓への橋渡しを行う治療が可能になり、チーム力がさらに向上しました。


 日本大学病院は千代田区内で唯一の3次医療を提供可能な施設であります。救急搬送される方の中には急性大動脈解離や胸部、腹部大動脈瘤の患者さんがいらっしゃいます。そのような患者さんに対する緊急手術(人工血管置換術やカテーテルを用いたステントグラフト内挿術)に対応することで、近隣の先生方が安心して日常診療ができるよう努めて参ります。虚血性心疾患で手術が必要な方には、人工心肺を使わない冠動脈バイパス術、弁膜症治療にはカテーテル治療、小切開手術などの選択肢を持って治療にあたらせていただきます。また下肢血管疾患に対しましても、適切な薬物治療から血行再建(カテーテル治療、バイパス手術)、フットケアまで集学的治療を行い、外来フォローにつなげることで関係医療機関の先生方とチームを組んで患者さんの治療をさせていただきます。


ご紹介いただきました先生はもとより、救急患者様は職場やご自宅近くの医療機関にきちんとした形でお返しする事に努めさせていただきます。各先生方におかれましては引き続き日本大学病院との連携を賜れましたら幸いに存じます。何卒宜しくお願いいたします。

循環器病センター

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