乳腺・内分泌外科【リンパ浮腫外来を行っています】
【リンパ浮腫外来】
当院では乳腺外科外来において、2018年10月より2週間に1回 リンパ浮腫専門看護師がリンパ浮腫の治療・相談・指導を行っています。現在までに約60名が受診されています。内訳は乳癌手術による上腕浮腫と婦人科手術による下肢浮腫が約半数ずつを占めています。
リンパ浮腫は、乳癌・婦人科癌・前立腺癌・直腸癌などの手術でリンパ節郭清や放射線治療をうけたあとに発症することがあります。これはリンパ液の流れが滞ることでおこるむくみ(浮腫)です。リンパ浮腫は発症すると完治することが難しいですが、適切なケアによって悪化を防ぎ、生活の質を保つことができます。
【対象となる方】
当院でがん治療した(している)腕や脚にむくみ(浮腫)のある方
まだむくんでいないが、腕や脚がだるい・張った感じがする・疲れやすいなどの徴候がある方
【治療のながれ】
担当医師よりリンパ浮腫外来を受診していただき、適応を決定します。
その際、血栓があるかたや転移のあるかたは配慮が必要になります。
その後、リンパ浮腫ケア外来の予約をとり、担当看護師が浮腫の程度を判定し、生活様式なども考慮に入れてスリーブの選定を行い、必要なかたにはマッサージ施術を致します。1人1時間の十分な時間をとり丁寧な指導を行います。
リンパ浮腫の症状の回復が良くない方、生活に不自由がある方には手術をすすめ、専門の病院への紹介を致します。
なお、リンパ腫外来は保険診療ですが、ケアは自由診療となります。リーズナブルな価格です。
炎症をおこすと蜂窩織炎となり治すのが難しくなります。
症状があるかたは気軽に相談してください。
スリーブ着用の一例