フットケア外来のご紹介
平成23年の2月に旧駿河台日本大学病院にフットケア外来を新設してからちょうど5年が経ちました。設立のきっかけになったのは、あるMRさんがこの付近の医療区にフットケアを総合的に診療している施設が無いと指摘して頂いたことです。
おかげさまで、近隣の施設から足病変を有する多くの患者さんをご紹介頂き、区中央部の中でも少しは名の通った足病変の総合診療施設として認識されていると愚考しております。
この5年間、様々の患者さんの診療をして、最近改めて認識した事は、糖尿病患者の足病変予防の大切さです。糖尿病の方は神経障害の知覚鈍麻になっており、さらに末梢動脈病変(PAD)を合併しており、易感染性でもあります。したがって、糖尿病性壊疽などの足病変は一度悪化すると、急速に進行して、下肢切断を余儀なくされます。このような患者さんを多く経験するにつれて、何とか下肢切断から回避するには常日頃からの足の観察、足のケア、生活指導などが必須であると強く実感いたします。
それには、患者さんはもちろんの事、糖尿病を診ておられる先生方にもこの事を広く知って頂きたいと思います。糖尿病患者は950万人、予備群を含めると1100万人と言われております。この方々全てに予防的フットケアの重要性を伝えたいと願っています。
糖尿病患者で間歇性跛行や足のしびれがある方、また足の症状が無くても足病変予防教育が必要と思われる、あるいは希望している患者さんがおりましたら、ぜひ当院のフットケア外来にご紹介下さい。医師、専任看護師、理学療法士、義肢装具士などの10名の常勤スタッフがチームを組んで診療にあたります。
日本大学病院フットケア外来;毎週火曜日、木曜日の午後
その他の曜日でも急患対応やご相談をお受けいたします。
予約センター(5577-3448)にお電話頂いて予約して下さい。その他、お問い合わせやご相談は折目(PHS;5543)までお願いいたします。