当院循環器センター長の秋山と申します。
循環器センターはその名の通り、循環器疾患の患者さんが入院される病棟で9階のA病棟が中心です。実際には循環器内科と心臓血管外科の患者さんが混在して入院しており、隔週で循環器カンファレンスを開催し、症例の検討も行っております。また、夜間休日の当直も循環器内科と心臓血管外科が一緒になって行っており、垣根を低くした横のつながりの良い運営を心がけております。
その一環として、心臓血管外科科長の折目先生を先頭に循環器内科や心臓血管外科の先生達のご尽力のおかげで来年から経カテーテル的大動脈弁置換術実施施設として認定されました。これは重症大動脈弁狭窄症で従来の手術では危険性が極めて高い症例に適応となる治療法であります。治療に際しては、循環器内科、心臓血管外科の医師達が麻酔科の協力の元に、力を合わせて治療にあたります。循環器センターの協力の賜物であると思います。
さて、私の所属している心臓血管外科の現状ですが、総勢スタッフ7名で外来と入院の診療を行っております。
診療の中心は、やはり外科ですので、手術が中心です。月曜日から水曜日までの連日と土曜日の午前中に、大血管疾患から足関節に至る末梢動脈疾患、心臓弁膜症や冠動脈バイパスなど成人のあらゆる心臓血管疾患の治療を行っております。月曜日と水曜日は大きな心臓血管手術を1日に2例ずつ行っておりますが、それ以外に緊急手術に対応しており、寒さが増して来たこの頃では、急性大動脈解離や大動脈切迫破裂などをほぼ毎週の様に治療しております。当院開院以来1年以上が経過しましたが急性大動脈解離の受け入れ要請はほぼ全例に対応し、全国平均を遥かに凌ぐ良好な治療成績を挙げております。また、循環器内科でも胸痛が主訴の患者さんの受け入れは救命センターと協力し全て受け入れるような体制で臨んでおります。これからますます寒さが増すとともに、循環器疾患の増加が見込まれます。このような患者さんや先に述べた重症大動脈弁疾患の患者さんがおられましたら、是非ご紹介戴ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。