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日本大学病院

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ニュースレター

2023年3月号

脳腫瘍・頭蓋底センター【良性でも命に関わる?脳腫瘍】

良性でも命に関わる?脳腫瘍

〜脳腫瘍・頭蓋底センター合同カンファレンス〜

日本大学病院脳神経外科では、摘出の難しい頭蓋底腫瘍に対しても積極的に手術治療を行っています。ご紹介頂く患者さんの中で特に多いのが有病率の高い良性腫瘍、特に髄膜腫です。良性腫瘍と言っても髄膜腫には様々な亜型、遺伝子異常、増殖能、発生部位が存在し、一般的な方法で摘出が可能なものから摘出難度が非常に高い腫瘍もあります。頭蓋内は閉鎖空間であり、良性腫瘍であっても術式、摘出の程度、合併症の可能性等を十分に検討した上で治療に臨む必要があります。それぞれの患者さんの詳細な治療方針の検討は、脳腫瘍・頭蓋底センターカンファレンスで、脳神経外科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、麻酔科、放射線科のそれぞれの専門知識を有する5科により、術前の臨床診断から、摘出の程度、麻酔方法、実際の術式、術後補助治療に関する検討を行います。頭蓋底手術では各科の連携が不可欠で、各科が緊密に連携し、手術、術後の管理を行っているのが当院の特徴です。術後の診断についても、脳や神経、髄膜等に由来する腫瘍病理は専門性が高いため、病理診断科による確実な術中迅速診断と永久標本での病理診断を行っています。髄膜腫に関しては、それらの確実な診断に基づき、放射線療法や術後補助療法を選択します。

日本大学病院では診断から手術、術後補助療法まで複数科のエキスパート医師が連携して方針を検討することで、患者さんが安全に安心して治療を受けられる体制で臨んでいます。

〜症例紹介〜

下図(MRI画像)は錐体斜台部腫瘍ですが、その摘出は、非常に難度が高く、また合併症も多いことが知られています。錐体斜台部の近傍には、社会生活や生命を維持するのに不可欠な脳幹、脳底動脈等の重要な脳血管、各種脳神経が走行しています。摘出に際して、これらの器官の損傷は眼球運動障害、顔面の麻痺、難聴、嚥下障害といった、重篤な合併症を生ずる可能性があります。脳腫瘍の手術では、他の臓器のように腫瘍部位を周辺臓器の一部と共に摘出するようなことはできないため、腫瘍がどのような状態で存在しているかを含め、これらの重要な器官を損傷することなく手術内容を判断し、患者さんにとって最善の状況で完遂する必要があります。手術以外の治療として放射線療法がありますが、腫瘍が大きいものを治療できないという特徴があるため、熟練した技術を持つ脳外科医が行う手術が唯一の治療となります。手術だけでなく、入院から術前・術中・術後と患者さんの不安に寄り添い治療や療養をサポートする看護師、術中出血を減らす血管内手術チーム、摘出を行うエキスパート医師、摘出中の脳神経モニタリングで手術の医療安全性を担保する高度な専門性を持ったモニタリング医師、術後の集中治療室で刻一刻と変化する患者さんの状態をチェックするICU看護師、機器が正常に作動しているかチェックする臨床工学技士、患者さんへ使用される薬物が適切に行われているか確認する薬剤師等、様々な異なる業種の担当が常に手術を受ける患者さんの医療安全と最善の治療結果をご提供できるように努めています。下図症例患者さんも当院に搬送されてきた時は食事が十分に摂取することもできず、生命の危機的状況でした。現在は手足の麻痺もなく、食事摂取も可能となり、リハビリテーションをできるところまで改善しています。

脳腫瘍の手術では、他の臓器のように腫瘍部位を周辺臓器の一部と共に摘出するようなことはできないため、腫瘍がどのような状態で存在しているかを含め、これらの重要な器官を損傷することなく手術内容を判断し、患者さんにとって最善の状況で完遂する必要があります。手術以外の治療として放射線療法がありますが、腫瘍が大きいものを治療できないという特徴があるため、熟練した技術を持つ脳外科医が行う手術が唯一の治療となります。手術だけでなく、入院から術前・術中・術後と患者さんの不安に寄り添い治療や療養をサポートする看護師、術中出血を減らす血管内手術チーム、摘出を行うエキスパート医師、摘出中の脳神経モニタリングで手術の医療安全性を担保する高度な専門性を持ったモニタリング医師、術後の集中治療室で刻一刻と変化する患者さんの状態をチェックするICU看護師、機器が正常に作動しているかチェックする臨床工学技士、患者さんへ使用される薬物が適切に行われているか確認する薬剤師等、様々な異なる業種の担当が常に手術を受ける患者さんの医療安全と最善の治療結果をご提供できるように努めています。下図症例患者さんも当院に搬送されてきた時は食事が十分に摂取することもできず、生命の危機的状況でした。現在は手足の麻痺もなく、食事摂取も可能となり、リハビリテーションをできるところまで改善しています。

 

脳腫瘍の手術では、他の臓器のように腫瘍部位を周辺臓器の一部と共に摘出するようなことはできないため、腫瘍がどのような状態で存在しているかを含め、これらの重要な器官を損傷することなく手術内容を判断し、患者さんにとって最善の状況で完遂する必要があります。手術以外の治療として放射線療法がありますが、腫瘍が大きいものを治療できないという特徴があるため、熟練した技術を持つ脳外科医が行う手術が唯一の治療となります。手術だけでなく、入院から術前・術中・術後と患者さんの不安に寄り添い治療や療養をサポートする看護師、術中出血を減らす血管内手術チーム、摘出を行うエキスパート医師、摘出中の脳神経モニタリングで手術の医療安全性を担保する高度な専門性を持ったモニタリング医師、術後の集中治療室で刻一刻と変化する患者さんの状態をチェックするICU看護師、機器が正常に作動しているかチェックする臨床工学技士、患者さんへ使用される薬物が適切に行われているか確認する薬剤師等、様々な異なる業種の担当が常に手術を受ける患者さんの医療安全と最善の治療結果をご提供できるように努めています。下図症例患者さんも当院に搬送されてきた時は食事が十分に摂取することもできず、生命の危機的状況でした。現在は手足の麻痺もなく、食事摂取も可能となり、リハビリテーションをできるところまで改善しています。

 

脳腫瘍や頭蓋底疾患の疑いの際は、

日本大学病院 脳腫瘍・頭蓋底センターへご相談・ご紹介ください。

患者さんのご予約は、脳神経外科外来で受け付けております。

医療機関からのご紹介は、24時間365日受け付けております。

医療機関・かかりつけ医の先生方からのご相談お待ちしております。

 

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