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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2016年11月号

循環器センターも2年を経過いたしました。皆様のご助力をもちまして、順調に臨床実績を残しております。改めて御礼申し上げます。

さて、厳しい蒸し暑さから解放され、過ごしやすい秋から段々と寒さが増していく冬に向かいます。例年ですと、気温の低下に伴い急性の冠動脈疾患や大動脈疾患の増加してまいります。しかし今年はこの夏の暑さの中でも急性大動脈解離の患者さんが搬送されてきております。この傾向は年々強まる傾向にあるように感じております。当院に搬送される急性大動脈解離の患者さんの数は都内でも上位に数えられており、年々増加傾向を示しております。以前は「寒くなったから解離の患者さんが来そうだ」、とか「この暑さでは解離の患者さんは来そうもない」などと話しておりましたが、これは当てはまらなくなっています。また、比較的若年層の患者さんも傾向にあります。ストレス社会の現象でしょうか?直近の1年間では当院への緊急手術の必要なA型急性大動脈解離の搬送件数はショック例2例を含め、20件でした。死亡例は1例もありません。全国平均の死亡率が10%であることを考えると非常に良い成績であります。手術時間も通常であれば3時間以内で手術室から集中治療室に帰室しており、手術翌日には経口摂取が開始されております。また、集中治療室滞在日数も短く、社会復帰も早いのも特徴です。これは当院の秦医師のオリジナル術式であるLIQR(Less Invasive Quick Replacement)法の賜物であると思います。

当院の心臓血管外科ではあらゆる成人の心臓血管外科手術に対応可能ですが、大動脈瘤に対する低侵襲手技のステントグラフト内挿術やオープンステントを用いた治療法であるLIQS(Less Invasive Quick Stenting)法など、大血管の手術が多いのが特徴です。

胸部レントゲン写真や腹部エコーなどで大動脈瘤を疑うような症例がございましたら是非ご紹介いただければ幸いです。

循環器病センター

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月〜金曜日
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住所

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