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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2023年5月号

陽春の候、皆様におかれましてはますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

平素より、多数の患者さまをご紹介いただきありがとうございます。

今回は視能訓練士山口彩音が、当院で行っている光干渉断層血管撮影(OCT angiography:OCTA)についてお伝えします。

網膜・硝子体疾患を専門としているためご紹介していただいた新規の患者様の8~9割は、医師からの指示でOCTAを行っています。そのため、1日の検査数は再診の患者様と新規の患者様合わせて約30件行っており、1か月の総数は約600件になります。

当院ではOCTAはRTVue XR_Avantiを2015年から導入していますが、縦スキャンと横スキャンの重ね合わせで画像を出しているため、鮮明な画像を短時間で撮ることができます。撮影モードは3mm×3mm、6mm×6mm、8mm×8mmとありますが、加齢黄斑変性には脈絡膜新生血管検出のため黄斑部がより詳細に撮れる3mm×3mmで撮影し、網膜静脈分枝閉塞症や網膜動脈分枝閉塞症、糖尿病網膜症などは無灌流領域が周辺部に及ぶことが多いため6mm×6mmや8mm×8mmで画角を変えて撮影しています。さらに病巣に合わせて必要な部位を判断し追加の撮影をしています。当院では蛍光眼底造影検査も数多く行っていますが、OCTAの画像が鮮明な場合も多く、以前と比較し蛍光眼底造影検査の検査数は減少しています。特に高齢者や高血圧・腎臓機能の悪い患者様には非侵襲性のOCTAは蛍光眼底造影検査の代用となります。また、蛍光眼底造影検査は一度副反応がでてしまうと、それ以降は検査を行うことができませんが、抗VEGF硝子体注射を行っている患者様の定期検査には、OCTだけでなく必要に応じてOCTAでの経過観察が可能となっています。最近では、慢性の中心性漿液性脈絡膜網膜症(CSC)とpachychoroid neovasculopathy (PNV)の鑑別でよく用いられます。漿液性網膜剥離を伴うCSCの光干渉断層計(OCT)で網膜色素上皮の隆起を伴う場合には脈絡膜血管新生の有無を確認する必要がありますが、その場合にはOCTAで脈絡膜血管新生は血管構造が明瞭に描出されるため、PNVの確定診断となります。

蛍光眼底造影検査を行わずに済み、患者様への検査負担の軽減にもつながるOCTAですがさらにより良い画像を撮影できるよう日々技術の向上と知識を深めています。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

アイセンター

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