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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2017年3月号

●小児の泌尿器科治療:

泌尿器科は尿路生殖器系疾患に対する治療を、手術を含めて年齢を問わずに新生児から御高齢の方まで担当する外科系の診療科です。近年産科及び小児科検診の普及により、小児における泌尿器科疾患の発見例が増加しています。小児における泌尿器科領域の疾患は小児という診療の特殊性から、従来は小児科医、小児外科医が検査及び治療を主に担当していましたが、小児泌尿器科という疾患概念の普及に伴い、小児専門の施設で研鑽を積んだ泌尿器科医を中心に、泌尿器科医の診療への参画が積極的に行われるようになってきました。

小児泌尿器科領域の疾患には日常の診療で比較的よく遭遇し、状況によっては手術療法を要する真性包茎、停留精巣、陰嚢水腫などの他にも、尿路感染症による発熱の原因となる膀胱尿管逆流症や、夜尿症の原因の一つとなる尿道狭窄症、成人でも見られる尿路結石症など泌尿器科特有の多様な疾患が多く含まれています。

小児疾患の特性として、成長に伴う自然治癒の可能性があげられます。そのため、可及的に自然改善を念頭に治療を行いますが、改善が望めないと判断した場合には適時手術を行います。小児泌尿器科領域の多くの疾患は、手術時間約1時間、入院2泊3日程度で安全に行うことが可能です。内視鏡手術についても小児用の細径の内視鏡を使用し、より負担の少ない手術を行う工夫をしています。御心配な点があれば気軽に受診して戴き、御相談下さい。お子様の健やかな成長のお手伝いをさせて戴きたいと思っています。

★2016年4月からの手術:約50件 (2017年2月20日まで)

精巣固定術 25件

包皮環状切除術(包茎手術)10件

陰嚢水腫根治術 8例

膀胱尿管逆流症逆流防止術 2件

小児尿路内視鏡手術1件

内科系・外科系診療科

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