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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2016年8月号

残夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

4月から新体制となったアイセンターも3か月が経ち、マンパワー不足を互いに補い、今までと変わらない医療を提供しております。予約システムも見直しながら、待ち時間の改善にも取り組んでおります。

さて、最近の網膜硝子体分野の進歩について少し考えてみます。

近年の眼科診療機器の発展には目を見張るものがあるます。特に広く広まっているのは光干渉断層計(Optical coherence tomography;OCT)でしょう。最近ではangio OCTも登場し、無灌流領域の検出、脈絡膜新生血管の検出には威力を発揮しています。

手術器具は27ゲージ硝子体手術が発売され、当院でもいち早く導入し1年が経過しました。器具の剛性が弱いことがあり、適応疾患の制限はありますが黄斑手術を中心に使用し、より低侵襲な手術が可能となっています。

手術術式にも進歩があります。2010年にInverted ILM flap法が報告され硝子体術者の間では注目されています。

原法はStageⅣの進行した黄斑円孔に対しILMを黄斑円孔底に押し込み円孔閉鎖を促すという斬新なアイディアです。その後円孔上をILM flapで覆うのみの方法などいくつかの方法が報告されています。当院でもこの方法に注目し、大型(円孔底径>400μm)の黄斑円孔を中心に行っています。今まででは閉鎖が困難と思われた大型の黄斑円孔も良好に閉鎖する症例が確認されています。また、OCTにより強度近視眼底では黄斑部病変を伴う頻度が高いことが分かっております。近視性中心窩分離症は黄斑円孔型、中心窩剥離型、網膜分離型とOCTで臨床的に分類されます。黄斑円孔型、中心窩分離型では多くの場合は手術適応となります。従来の術式では黄斑円孔型では円孔は閉鎖しないことが多く、中心窩分離型では約2割の症例が術後に黄斑円孔となっていました。近視性中心窩分離症にもInverted ILM flap法を応用することで術後の黄斑円孔形成は減少し手術成績は向上しています。黄斑円孔網膜剥離症例にも応用が可能です。しかし、術式自体の難易度が高いことがあり、術式の改善などの余地があると考えられます。

検査機器、手術装置、術式と眼科分野では日進月歩で向上しています。我々も日々の勉強が必要であることを痛感する毎日です。

アイセンター

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住所

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