サージカル外来と最新研究成果のご報告
寒さがひときわ厳しくなるこの季節、皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。日本大学病院アイセンター助教の岩﨑将典です。
日本大学病院アイセンターでは、毎週月曜と木曜の午後にサージカル外来を開設しており、黄斑円孔、網膜前膜、網膜分離症、分層黄斑円孔といった黄斑疾患をはじめ、難治性増殖糖尿病網膜症や裂孔原性網膜剥離など、手術が必要な幅広い疾患に対応しています。
診療は中静教授の指導の下、正田医師、榊原医師、井上医師、そして私が担当し、患者様に寄り添った医療を心がけています。皆さまの大切な目の健康を守るため、引き続き尽力してまいります。
このたび、黄斑円孔術後の中心窩グリア組織が視力および網膜外層に与える影響についての論文 「Influence of foveal glial tissue after macular hole surgery on outer retinal restoration and visual acuity」 が2024年に学術誌RETINAに採択されました。https://journals.lww.com/retinajournal/abstract/9900/influence_of_foveal_glial_tissue_after_macular.819.aspx
本研究により、黄斑円孔手術後に形成される中心窩グリア組織が、網膜の修復や視力改善を抑制する可能性があることが明らかになりました。今回、当院および日本大学板橋病院で収集した臨床データをまとめ、論文として発表することができました。このような成果を挙げることができたのも、先生方から多くの貴重な患者様をご紹介いただいたおかげと深く感謝しております。改めまして、心より御礼申し上げます。
寒さが厳しい日々が続いておりますが、皆さまの心身の健康がいつも守られますよう、お祈り申し上げます。