「当院での不整脈治療に対する取り組みについて」
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。2024年10月より日本大学病院循環器内科に勤務しております大塚直人と申します。
着任以前は米国メイヨークリニックにて、不整脈領域、とくにカテーテルアブレーションに関する基礎・臨床研究に従事しておりました。留学中は心房細動に対する非熱性アブレーションの応用や、神経節叢アブレーションの有効性の検討など、次世代のアブレーション技術に関する研究に携わりました。現在はその知見を日本の臨床現場に還元すべく、当科にて不整脈診療を担当しております。
当院では、心房細動、心室性不整脈、発作性上室頻拍、徐脈性不整脈など、あらゆる不整脈に対し、最新の設備と技術を用いた治療を行っております。特に心房細動に対するカテーテルアブレーションでは、近年注目されている「パルスフィールドアブレーション(PFA)」を導入しています。PFAは心筋細胞に選択的に作用し、食道や横隔神経などの周囲組織へのダメージを抑えることができる新しいエネルギーであり、安全性と治療効果の両立が期待されています。
また、徐脈に対するペースメーカ治療にも幅広く対応しており、従来型のリード付きペースメーカに加え、リードを用いない「リードレスペースメーカ」や、より生理的な電気刺激を目指す「左脚領域ペーシング(LBBP)」も実施可能です。患者様の背景やライフスタイルに応じて、最適な治療法を選択し、ご提案させていただいております。
不整脈は一見すると診断や対応が難しいと思われがちですが、動悸、めまい、脈の乱れといった症状がある患者様や、健診や外来で心電図異常を認めた場合には、ぜひお気軽に当科へご紹介いただければと存じます。外来精査から治療方針の決定、施行後のフォローアップまで一貫して対応いたします。
今後とも地域の先生方との連携を大切にしながら、より質の高い循環器医療の提供に努めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。