新任のご挨拶と胆膵内視鏡診療体制のご案内
2025年4月1日より当科に着任いたしました藤澤真理子と申します。
2009年に日本大学を卒業後、日本大学板橋病院および日本大学病院にて初期・後期研修を行い、その後は国立国際医療研究センター、福島県立医科大学会津医療センターに勤務し、消化器内科医として診療経験を積んでまいりました。2017年には、胆膵疾患に対する理解をより深めるべく母校の大学院へ進学し、2021年に修了いたしました。以降、本院の胆膵グループの一員として診療にあたっており、このたび正式に日本大学病院に赴任することとなりました。
現在は、日本大学医学部消化器肝臓内科学分野主任教授であり、胆膵内視鏡診療の分野で国内外においてご高名な木暮宏史教授のご指導のもと、日々の診療に取り組んでおります。木暮教授は胆道・膵疾患の高度内視鏡治療に関する豊富なご経験をお持ちであり、そのもとで実際の診療に携わる機会に恵まれていることは、私自身にとっても大きな学びとなっております。
当院では、膵嚢胞に対するEUS(超音波内視鏡検査)を用いた精密診断や、急性胆管炎・胆道閉塞に対する緊急ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)によるドレナージ、胆管結石除去などにも迅速に対応しております。これらの従来のERCP・EUSに加え、EUSを用いた胆道・膵管ドレナージ(I-EUS)、さらにはバルーン内視鏡を用いた術後腸管症例へのERCPなど、多様な病態に応じた内視鏡的アプローチが可能となっております。
I-EUSは、通常の経乳頭的アプローチが困難な症例において、内視鏡的に胆道や膵管へアクセスできる低侵襲な治療手段であり、術後の再建腸管例や悪性胆道閉塞症例などに対して有効です。また、バルーン内視鏡下ERCPはRoux-en-Y再建術後やBillroth II術後といった解剖学的に困難な症例にも対応可能であり、患者様にとって身体的負担の少ない治療を目指しております。
さらに、当院では膵癌や胆道癌に対する化学療法も実施しており、内視鏡的診断・治療と薬物療法を組み合わせた集学的な診療体制を整えております。診断から治療、緩和ケアに至るまで、患者様の状況に応じた最善の医療を提供できるよう努めております。
微力ながら、地域の医療に貢献できるよう努力してまいります。胆膵領域でご相談やご紹介いただける症例がございましたら、どうぞお気軽に当院までご連絡いただければ幸いです。