新たな産婦人科診療
1,産科部門(妊婦健診と産後ケア)
2023年から産科外来を再開いたしました。妊婦健診や羊水染色体検査、妊娠中の管理も行っておりますが、先々は分娩管理も視野に入れております。現時点では妊娠中期までの対応となりますが、ご紹介頂けましたら幸いに存じます。分娩場所は愛育病院や日本大学板橋病院などと連携をとっております。
また、2025年7月より出産後の育児支援を目的とし,専門スタッフが育児相談や授乳指導を行い産後のお母さんのサポートを行う産後ケアを始めました。千代田区産後ケア助成対象病院になります。千代田区に住民票がある生後2ケ月未満の母子が対象となります。ケア内容は、お母さんの休養に対するサポート、乳房ケア・授乳指導、沐浴指導・育児指導・育児相談、食事の提供・おやつの提供になります。詳しくはHPをご覧ください。
2,婦人科部門(主たる内視鏡手術)
当院では、婦人科疾患の90%以上は内視鏡手術になっています。卵巣腫瘍では悪性の懸念がない限りはほぼ100%腹腔鏡手術を選択します。子宮筋腫や子宮腺筋症は臍高をはるかに上回る大きな腫瘍や悪性疾患、頻回な手術既往などがなければ腹腔鏡を選択します。さらには強固な癒着がなければ経腟的内視鏡手術vNOTESも選択肢に入れます。この手術は腹部に傷がないためより低侵襲な手術で社会復帰も早まります。手術時間は一般に約1時間ですが、出産経験がない、手術既往がある、癒着があるなどの場合には延長することがあります。腹腔内癒着が強い方や性交未経験の方、子宮が臍の高さを超えている方はvNOTESを選択いたしません。私のvNOTES Certificateは2021年に東日本ではいち早く取得して院内に導入し、この手術を医局員に伝承しております。
そのほか過多月経の治療として子宮鏡で観察後に子宮内膜症を焼灼する子宮内膜アブレーションを以前から取り入れています。必要があれば同時に子宮粘膜下筋腫も切除いたします。都内では取り入れている施設が少ないので近隣の大学病院や市中病院からもご依頼を受けております。
また、不妊症の原因の約30%を占める卵管因子に対する手術も行っております。子宮卵管造影検査にて卵管狭窄の場合にはその程度により卵管鏡または腹腔鏡による卵管形成術を選択します。これにより自然妊娠が望めますので、IVF-ETなどのARTの前の選択肢としてご依頼いただければ幸いに存じます。完全な卵管閉塞では残念ながら自然妊娠が望めないので、腹腔鏡による卵管切断手術施行の上でARTが必要となります。いずれも対応いたしますのでどうぞご依頼くださいますようお願い申し上げます。