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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2026年2月号

サージカル外来のご案内と黄斑円孔に関する研究成果のご報告

寒さが一段と厳しくなる折、先生方におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

日本大学病院アイセンターの岩﨑将典です。

 

当院アイセンターでは、毎週月曜・木曜午後にサージカル外来を開設し、黄斑円孔、網膜前膜、分層黄斑円孔、網膜分離症などの黄斑疾患を中心に、増殖糖尿病網膜症や裂孔原性網膜剥離など、手術を要する幅広い疾患に対応しております。黄斑部の精密なOCT評価と、それに基づく個別化手術戦略を軸に、「黄斑に特化した病院」としての役割を果たせるよう診療体制を整えております。

このたび、黄斑円孔に併存する網膜前膜が、円孔閉鎖率や術後視力、網膜外層(ONLELMEZ)の回復に与える影響を検討した臨床研究「Impact of Epiretinal Membrane on Anatomical and Visual Outcomes in Patients with Full-Thickness Macular Holes」が、Ophthalmology Retina 誌に受理されました。ERMの存在は初回閉鎖率には大きな影響を与えない一方で、術後早期の視力および外層回復を抑制しうることが示され、ERM合併黄斑円孔に対する術式選択と予後説明に有用な知見が得られました。

さらに、黄斑円孔術前OCTにおけるbumpy形状の有無と、術後の視力およびEZ欠損幅の経時的変化との関連を検討した研究「Impact of Bumpy Morphology on Visual and EZ Recovery After Macular Hole Surgery」が、臨床眼科学会においてVIPプレゼンテーションに選出されました。本研究では、bumpy形状を示す症例は術前視力が不良であるにもかかわらず、術後の時間経過とともに視力とEZの回復がより顕著であり、12か月時点ではsmooth群と同程度の視力に収束する可能性が示されました。黄斑構造の微細な差異が回復パターンに影響することを示す結果であり、黄斑に特化した診療と画像評価の意義を改めて裏づけるものと考えております。

 

これらの成果はいずれも、日頃より貴重な黄斑疾患症例を多数ご紹介いただいている先生方のおかげであり、あらためて深く御礼申し上げます。当センターは今後も、黄斑円孔や網膜前膜をはじめとした黄斑疾患に特化した手術・研究を通じて、診療レベルの向上とエビデンス発信に努めてまいります。黄斑部の精査や手術適応のご相談などございましたら、どうぞお気軽にご紹介いただければ幸いです。

厳寒の折、先生方のご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。

アイセンター

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