日本大学病院アイセンターでは、特に眼底疾患に対して専門的に診断と治療を行っており、多くの患者様をご紹介いただいております。この眼底疾患に対して、カラー眼底写真撮影(カラー)、光干渉断層計(OCT)を行い、そこで得られた画像を診断、治療効果の判定に最大限利用しています。
アイセンターでは、6月号のレターで書かせていただきましたが、カラー、OCTを行った後に診察となっています。カラーは黄斑部を中心とした50度の撮影を必須とし、それ以外の部位に所見があればその部位も撮影します。OCTは黄斑部を中心とした十字だけでなく、放射状のラインも必須撮影として、中心窩だけでなくその周囲についても詳細に記録します。さらに撮影者が眼底モニターで異常があれば黄斑部から外れた部分も撮影するようにしています。アイセンターの各診察室には、電子カルテのモニターとは別にカラー、OCT、蛍光眼底造影検査、ハンフリー視野検査の過去に撮影された全ての結果を表示できるビユアーのモニターが設置されています。すでに細かく撮影されていますので、眼底検査で観察した異常部位だけでなく、一見正常に観察された部位もこのビュアーを利用することにより、異常所見を検出できます。カラー、OCTの画像を経時的にモニターに表示することにより、病変の変化を患者様と一緒に確認でき、現時点での病態や治療方針の説明がよりわかりやすくできるようになっています。また、この画像をご紹介頂いた先生への報告書に同封することにより、当院での診察、治療内容を把握して頂けているかと考えています。
カラー眼底写真撮影、OCTは、従来はフォトグラファーの担当となっていましたが、撮影患者の増加に伴い視機能訓練士(ORT)の担当となっています。ORTはフォトグラファーの指導により、きれいな画像を撮影できるようになっています。フォトグラファーは蛍光眼底造影検査をメインに行い、そのほかの特殊なOCT、通常の撮影が困難な症例に対するカラー撮影を行っています。余談ですが、当院だけでなく多くの施設でORTが視力、視野、ERGなどの機能的な検査だけでなく、カラー、OCTなどを積極的に行うようになっているようです。
ご紹介頂いた患者の診断、治療方針などは、各担当医から報告がされているかと思いますが、内容が不十分であったり、質問点などありましたら、お問い合わせください。
今後もどうぞよろしくお願いします。