陽春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。
コロナウイルス感染が世界的に広がっています。コロナウイルス感染の流行を最初に警告した武漢中心病院の李文亮医師(33)は、眼科医でした。そして、残念ながらその後に亡くなりました。李先生は緑内障患者から感染したと聞いています。心よりお悔やみ申し上げます。
最近のGraefe’s archives of Ophthalmologyの論文(https://link.springer.com/art…/10.1007%2Fs00417-020-04641-8…)では、香港のグループから眼科医におけるコロナウイルス感染予防策が報告されました。眼科医は診察時に患者との距離が近いこと、高齢者の診察も多いことから、感染リスクが高いと指摘されています。この論文の中では、細隙灯顕微鏡にプラスチックシールドを設置し、患者からの飛沫感染予防対策をとることを勧めています。早速、日本の眼科の先生方がこの方法を応用し、クリアファイルを使用して作成している事を知り、ゴールドマン型スリットランプに合う図面を作成してみました。
作り方はA4サイズのクリアファイルを用意し、切れ目のない方を上にし、中央にあたる端から11cmの部から7 cm下方へ垂線を下ろします。その垂線に直角に両側に4 cmの水平線を描きます。さらに先ほどの垂線の下方2.5 cmの位置と4cmの水平線の端とをつなぐ弧を描きます。これらの線に沿ってハサミで切れ込みを入れます。取り付けは、クリアファイル上方の切込みを開き、下からゴールドマン細隙灯顕微鏡の鏡筒の途中に挟み込みます。クリアファイルの上端をテープで止めて出来上がりです。このクリアファイルは光凝固装置やYAGレーザー装置にも使えました。合わない場合は切り方をやや大きくすることで対応可能です。
患者の診察も大切ですが、自分の身を守ることも重要です。コロナウイルス感染が速やかに鎮静化することを願っています。