脳卒中(超急性期~急性期)の治療体制
脳卒中は日本人の死因の第4位です(1位:がん、2位:心疾患、3位:老衰)。また、寝たきりとなる原因の第1位の病気です。脳卒中は脳梗塞、脳出血、くも膜下出血とありますが、そのいずれも発症後の治療を如何に迅速・適格に行うかが、その後の患者様の転帰に大いに関わっていきます。昨今、脳主幹動脈閉塞による超急性期脳梗塞では血栓回収療法の適応が広がり、今までより多くの患者様の症状改善に寄与できる可能性があります。当院では血管内治療指導医の下、2名の血管内治療専門医、1名の血栓回収実施医を有し、迅速かつ安全に血行再建を図るべく治療に当たっております。患者様の搬送受診から治療まで途切れることなく、検査・治療に繋げられるように各科や検査部と協力しながら安全な医療の提供を優先しています。特に当院は最重症の3次救急患者に対応できる救命救急センターであり、重度意識障害で3次救急選定となる患者様や24時間以内発症の脳卒中A判定の患者様など緊急治療を要する患者様に、救命救急センターと協力しながら迅速に治療をしております。
・頭部MRIでは左中大脳動脈領域に新規脳梗塞を認める(黄色円)。
・左中大脳動脈の閉塞を認める(赤矢印)。
血栓回収療法
・脳血管造影検査でも左中大脳動脈閉塞を認める(赤矢印)。
・血栓回収療法を行い有効な再開通を得た(赤円)
脳卒中対応をしている医療関係者の皆様からのご相談・ご紹介をお待ちしております。
当院では、24時間365日、迅速に患者様への対応を行っております。