当院の特徴である3本柱
1, 子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮頸部異形成・子宮脱に対する経腟的内視鏡手術vNOTES
2, 過多月経の治療として子宮鏡下子宮内膜焼灼術(子宮内膜アブレーションMEA)
3, 卵管性不妊に対する卵管鏡下卵管形成術(FTカテーテル)+腹腔鏡下卵管形成術
1, vNOTESは管腔臓器を用いた内視鏡手術のことをいい、婦人科領域では腟を使って行う内視鏡手術となります。腹部に創をつけずに行いますので、より低侵襲な手術になります。これにより通常の腹腔鏡手術以上に術後の痛みは少なくなり、術後3日で退院となり、社会復帰も早まります。手術時間は一般に約1時間ですが、出産経験がない、手術既往がある、癒着があるなどの場合には延長することがあります。当院では、経産婦人に限らず、未産婦人や帝王切開既往の場合でも、vNOTESの選択を考慮します。この手術が不向きな方は腹腔内癒着が強い方や性交未経験の方、子宮が臍の高さを超えている方になります。
2, 過多月経の治療として子宮鏡で観察後に子宮内膜症を焼灼する子宮内膜アブレーションを以前から取り入れています。必要があれば同時に子宮粘膜下筋腫も切除いたします。都内では取り入れている施設が少ないので近隣の大学病院や市中病院からもご依頼を受けております。
3, 不妊症の原因の約30%は卵管因子といわれています。原因精査として子宮卵管造影検査は必須で、これにより卵管閉塞が確認された場合には第一に卵管鏡または子宮鏡による卵管形成術が選択できます。これにより自然妊娠が望めますので、IVF-ETなどのARTの前の選択肢としてご依頼いただければ幸いに存じます。
子宮内膜アブレーション(MEA) 卵管鏡下卵管形成術(FT)
昨年春から産科外来も復活いたしました。今後は皆様の要望にお応えできるように妊婦健診や羊水染色体検査、妊娠中の管理も行えるようにいたします。先々は分娩管理も視野に入れておりますが、現時点では妊娠中期までの対応となります。ご紹介頂けましたら幸いに存じます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。