胸部X線検査で気になる「カゲ」があるときは
いつも当院に患者さんをご紹介いただき誠にありがとうございます。
当科では主に肺癌、縦隔腫瘍、気胸に対し手術治療を行っていますが、多くの患者さんは胸部X線検査異常を指摘されて紹介来院されます。肺がん検診以外にも胸部X線検査は様々なシチュエーションで行われ、息切れがする・咳が続く・痰が出るなどの呼吸器症状の精査、胸を強く打った・側弯症などの筋骨格系の精査、心不全や大動脈瘤といった何らかの病気の経過観察などなどです。そのため、日常診療で胸部X線検査を行った際に、(本来の目的とは違うのだが)偶然気になる「カゲ」を指摘する(してしまう)場合があると思います。
具体的な画像例をお示しします。胸部X線検査異常を指摘され当科へ紹介された症例です。
例1のように明らかな腫瘤影を呈するものや、例2のように見落としてしまいそうな小さな「カゲ」もあります。いずれも診断は原発性肺癌で治療を行いました。
例1
例2
胸部X線検査で気になる「カゲ」があるときは、迷わず当院へご紹介いただければ幸いです。
原則として初診の予約をお願いしておりますが、予約なしでも紹介状を持参いただけましたら、当日の診察にも柔軟に対応させていただきます。
「すべては患者さんの利益のために」をモットーとし、地域の医療連携医の先生方と協力して、患者さん一人一人に最善の医療を提供できるよう努めてまいりますので何卒よろしくお願い申し上げます。