地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性に対する臨床試験
日本大学病院アイセンターでは、 これまで先生方から多数の網膜疾患の患者様をご紹介いただき、 国内外の多施設共同臨床試験の実施施設として選定されてまいりました。厳格な適格基準を満たす患様を組み入れることができたのも、ひとえに先生方のご協力の賜物です。これらの多くは製薬企業主導の臨床試験であり 、 使用された薬剤が承認され実臨床で使用可能となったことで 、 同様の疾患に罹患する多くの患者様の視機能を守ることができています。 臨床試験にご参加いただいた患者様ならびにご紹介いただいた先生方に心より感謝申し上げます。
さて、このたび新たに、地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性(AMD)患者様を対象に、米国FDA(食品医薬品庁)により承認されているアバシンカプタド ペゴルナトリウム(Avacincaptad Pegol Sodium:ASP3021)硝子体内投与の安全性を評価する、第3/4相・多施設共同・単群臨床試験に参加することとなりました。 提示した症例のようにAMDの地図状萎縮は病巣が中心窩に及ぶことで、 傍中心暗点から中心暗点の自覚症状や視力低下をきたしますが 、現状では有効な治療法はありません。 本臨床試験は地図状萎縮の拡大の抑制が期待されるもので、 その安全性を評価するものとなります。 主な適格基準は「萎縮病巣が中心窩に病変が及んでいない症例」ですが、このほか詳細な適格・除外基準があります。適応基準にあてはまりそうな症例だけでなく、適応基準に当てはまるかどうかが不明な場合でも、まずはご紹介いただければ幸いです。
日本大学病院アイセンターのスタッフ一同は、先生方との病診連携を強化し、先生方の大切な患者様を迅速に、丁寧に診断及び治療をさせて頂きます。診療報告書の速やかな作成や、治療後および経過観察における早期の逆紹介にも努めております。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
