眼形成外来のご紹介
霜月の候、先生方におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より多くの患者様をご紹介いただき、心より御礼申し上げます。
今月は当院眼形成外来についてご案内申し上げます。
当外来では 、 眼瞼下垂および眼瞼内反 ・ 外反を中心とした眼瞼疾患に対する専門的な診療を行っております。
外来診療は毎週月曜午前に行っており、手術は第1・3・5週の月曜午前に実施しております。
眼瞼下垂に関しては腱膜性下垂を主体として 、 挙筋短縮術(挙筋腱膜前転術)を標準術式とし 、 重度の下垂や標準術式では対応できない例では前頭筋吊り上げ術を選択するなど、症例ごとに最適な治療法を検討しております。視機能改善を第一に考えたアプローチを基本方針としており、整容面の改善はあくまで副次的な効果と位置づけております。
また、加齢性や先天性の要因による眼瞼内反・外反に対しては、角膜への影響を予防する目的で、Hotz法やLTS(外側支持術)などを中心に治療を行っております。内反では睫毛が角膜に触れることで不快感や角膜表面のトラブルを招くことがあり、外反では結膜の露出や涙液の不安定性が症状を悪化させる場合があります。いずれも早めの対応により症状の進行を防ぎやすくなりますので、適切な時期での治療が大切と考えております。
当外来で施行する手術は現時点では全て保険診療の範囲内であり視機能や角膜保護を目的とした治療に限られておりますが、多くの場合で整容面の改善が見込まれます。しかし、美容を目的とした手術は対象外であることをご理解いただけますと幸いです。
季節柄、空気の乾燥によりドライアイ症状を訴える患者様が増えておりますが、眼瞼下垂による瞬目不全や、内反・外反による角膜刺激・閉瞼不全が関与しているケースも少なくありません。眼瞼疾患の評価が、ドライアイや角膜障害の背景因子を明らかにする一助となることもあり、紹介医の先生方におかれましては診療の中でお気づきの点がございましたらぜひ当外来にご相談いただければと存じます。
日常生活に支障をきたす眼瞼下垂や、角膜障害を伴う内反・外反で治療適応が考えられる患者様がおられましたら、どうぞ当院眼形成外来へご紹介くださいますようお願い申し上げます。
日ごとに寒さが増してまいりました。先生方におかれましても、体調にはくれぐれもご留意ください。今後とも当院眼形成外来を何卒よろしくお願い申し上げます。