アミロイドPET: 認知症の進行を遅らせる治療薬を使えるかを診断できます!
アルツハイマー型認知症は、数ある認知症の中でも最も頻度が高く、全体の約67.6%を占めています。原因は「アミロイドβ」と呼ばれる異常たんぱく質が長年にわたり脳内に蓄積し、神経細胞を障害することで認知機能が低下し、最終的には強い脳萎縮へと進行する病気です。主な症状には、家事の手順を忘れる、慣れた道で迷子になるなどが挙げられます。
日本大学病院は令和7年6月13日、「アミロイドPET撮像認証」を取得しました。
アミロイドPET検査は、アルツハイマー型認知症と診断された患者さんの脳内に存在するアミロイドβの蓄積の有無や程度を評価する検査です。具体的には、アミロイドβと結合する放射性医薬品を静脈注射し、その蓄積を画像化します。微量のアミロイドβでも検出可能であり、アルツハイマー病の早期発見に大きく貢献します。
この検査では、アルツハイマー型認知症患者の約9割、軽度認知障害の約7割が陽性となります。さらに、検査前に絶食などの負担の大きい前処置は不要で、放射性医薬品を注射した後に約1時間安静にしていただくだけで、PET装置による撮影が可能です。
当院では「メモリーセンター」を設立し、総合内科・神経内科・精神科・脳神経外科など、放射線科以外の専門科とも連携しながら、アルツハイマー型認知症の診断・治療に取り組んでいます。アミロイドPETによる早期発見は、早期治療につながり、認知症の進行を遅らせる可能性があります。
このニュースレターをご覧の皆さまの中で、最近物忘れが気になる方や、ご家族に認知機能の低下が見られる方は、ぜひ日本大学病院メモリーセンターにご相談いただき、アミロイドPET検査をご検討ください。