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日本大学病院

医療関係者の方へ
ニュースレター

2026年4月号

黄斑外来と萎縮型加齢黄斑変性加療開始のご案内

麗春の折、先生方におかれましてはますますご健勝のことと存じます。

常々、貴重な患者様をご紹介いただき誠にありがとうございます。

日本大学病院アイセンターの中井郁華です。今月は黄斑外来からニュースレターをお届けさせていただきます。

当院アイセンターでは、毎週火曜・金曜午後に黄斑外来を設けており、森診療教授の下、若月医師、河野医師、吉田医師、中山医師、竹島医師、廣澤医師と私で今年度は診療を行わせて頂きます。黄斑外来では、加齢黄斑変性(AMD)(新生血管型/ 萎縮型)、中心性漿液性脈絡網膜症を中心に、近視性黄斑部新生血管、網膜色素線条、多発消失性白点症候群(MEWDS)など幅広い黄斑疾患の診断・加療に対応しております。

さて、黄斑疾患の新しい話題として萎縮型AMDの加療に関してご紹介させて頂きます。中心窩を含む地図状萎縮(GA)を認める重症萎縮型AMDでは重篤な視力、視機能障害を来します。AREDS(Age-Related Eye Disease Study)試験では、GAと診断されてから中央値2.5年で中心窩に及ぶGAに進行したと報告されています。今まで本邦ではGAに対する有効な治療法はありませんでしたが、アバシンカプタド ペゴルナトリウム(アイザベイⓇ)が2025年9月に国内で初めての萎縮型AMD治療薬として承認され、当院アイセンターでも2026年2月から使用可能となりました。アイザベイⓇは補体第5成分(C5)を阻害することで補体経路の活性化を抑制し、GAの進行抑制効果を示す薬剤であり、硝子体内注射で投与を行います。

アイザベイⓇは特にGAが中心窩に及ぶ前の症例に対して、GAの中心窩への進行予防に有効な治療と考えます。従って、視力、視機能がまだ良好な患者様であっても萎縮型AMDを疑った際には一度、眼底自発蛍光やマイクロペリメトリー等専門機器を使用した黄斑部の精査や加療適応のご相談目的に当院ご紹介をご検討頂ければと存じます。

春とはいえ花冷えの日もございますので、ご自愛くださいませ。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

                      萎縮型AMD自験例 カラー眼底写真(左図)ではGA範囲の特定が難しいが、

                      眼底自発蛍光(右図)では境界明瞭な低蛍光領域としてGAが描出される。

アイセンター

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