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留学・国際交流

世界が変わったボランティア活動︓川山果純さん(芸術部)

きっかけ

私は英語を上手に話すことが出来なかったので、外国の方と仲良くなることは難しいと思っていました。そんなある日、偶然学校の掲示板で「日本語で留学生のサポートをする」というこのボランティアの募集を発見。日本語でなら私でも何か留学生の役に立てるかもしれない、外国の友達ができるかもしれないとワクワクし、迷うことなく応募を決めました。

これまで

私は今期で5回目のボランティアです。CO(Communication)クラスとBクラスを担当したことがあります。COクラスでは留学生と一緒にテーマに沿った動画を撮って映像作品を作ったり、外へ出て留学生がインタビューするのを手伝ったりしました。Bクラスは一緒にミニゲームをしたり、教科書の会話の練習相手になったりします。その他にも授業外で留学生と居酒屋へ行ったり、カラオケに行ったり、時には家でパーティを開催してみんなを招いたり。浅草や神奈川への日帰り旅行もほかのボランティアに協力してもらいながら企画しました。逆に留学生からしてもらったことも多くて、帰りに空港で手作りの思い出アルバム(メッセージつき)をもらったり、誕生日にサプライズをしてもらったこともあります。涙もろいタイプなのでどちらも号泣しました笑。本当に良い思い出です。

様々な文化を知る

日本の中で生まれて、日本人の中で育ってきた私にとって、留学生の話はすごく新鮮でした。今までの"当たり前"が全然通用しないこと、日本を出たらこんなにも違う世界があるのかと思うと驚きました。また、留学生と関わる中で、当たり前すぎて気づかなかった部分についても考えたり調べたりするようになり、より客観的に日本を見つめるきっかけにもなりました。

みんな違ってみんないい

私は初めてビーガンやベジタリアン、そしてLGBTの友達が出来ました。恥ずかしながらビーガンとベジタリアンの違いやLGBTの意味すら曖昧だった私。実際にビーガンレストランへ行ってみたり、レインボープライドに参加してみたり、留学生の話しを聞いたりする中で"何も違わない"、"みんな同じ"ということを実感しました。留学生と真剣に向き合うことで自分が気付かないうちに出来ていた固定観念が無くなり、どんな違いも受け入れられるようになりました。様々な個性を持った人との関わりが自分の価値観や世界を広げてくれたと思います。

言葉がわからなくても

日本語をほとんど話せない留学生と2人で遊びに行くことがあります。私も英語を話せないので友達には「それでどうやってコミュニケーションとるの」と笑われてしまうのですが、意外と、話せない同士だからこそ良かったりすることもあります。表情筋やジェスチャーをフル活用したり、お互い知っている単語を並べてなんとか伝えようとしたり。お互い下手同士だからこそ恥ずかしさがないのかもしれません。そうやってなんとか意思疎通ができた時はとても嬉しくて、お互いにもっと頑張ろうというモチベーションになります。

成長を感じる時

留学生の成長を感じる時はとても嬉しいです。以前まで英語で送られてきていたLINEのメッセージが日本語で来るようになったり、あまり日本語を話せなかった留学生も学期が終了する3ヶ月後には少し会話ができるようになったり。小さな変化でも胸が熱くなりますし、気づいた時は直接そのことを留学生に言うようにしています。

意識が変わる

もう英語の勉強を諦めていた私でしたが、一生懸命に日本語を学び、不完全でも必死に話そうとする彼らの姿を見て私は何をやってるんだと感化され、英語の勉強を始めました。本屋で「やさしい英会話」の本を買い、通学時には英会話レッスンの動画を見て、去年から英会話スクールへも通っています。こんなにも英語を話したいと思えたのは留学生と出会えたからだと思います。いつか留学生の国へ行き、次は留学生にその国を案内してもらうのが夢です。その時までには私も英語を話せるようになって、留学生を驚かせたいです。笑

英語を話せないから悩んでいる人へ

大丈夫です。私を含め、今ボランティアをしている人でも全然話せない人の方が多くいますし、英語を話せるかどうかではなく、大切なのは留学生と"仲良くなろう"という気持ちです。日本語講座では留学生の日本語の勉強のため"日本の友達"として"日本語"で話すというルールがあります。もし、少しでも"やってみたい"という気持ちがあるなら、ぜひチャレンジしてみてください!

これからボランティアになる人へ

ぜひ、積極的に留学生に話しかけて、仲良くなってください。私はこのボランティアで仲良くなった留学生と今でも繋がっています。お互いの国のお菓子を送り合ったり、クリスマスカードが届いたり、「また日本に来たよ!」と連絡が入り再会出来ることになったり。2年前の私には考えられないくらい様々な国の友達が出来て、考えられないくらい楽しいです。ここで築いた絆は一生もの。ぜひ週に1回の授業だけで完結させるのではなく、積極的に仲良くなって、これからも関係を続けていってほしいです。

私自身、このボランティアで人生が変わりました。視野が広くなって様々な価値観を認め合えるようになったことと、ボランティアの仲間や先生、そして様々な国の留学生と出会えたことは私にとっての大きな財産です。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。