新年あけましておめでとうございます。
日本大学は今年４月、新たな学部として、危機管理学部とスポーツ科学部の２学部を開設いたします。危機管理学部は社会の安全・安心に貢献する人材を育成 し、スポーツ科学部は「スポーツ立国」の実現に貢献する競技者や指導者を養成することを目的にしています。また、現在「日本一教育力のある大学」の実現に 向け、豊かな教養を備えた日大人の醸成を目指した教育の充実を力強く進めています。
国際社会をみますと、昨年11月のパリ同時多発テロに象徴されるように、先進国を中心とした既成の秩序に破綻が生じ、国際的な問題が発生しています。一方、日本では基地や原発事故処理、TPP参加問題など新たな課題が浮上しています。
こうした状況のなか、日本大学の果たす役割は、日本的素養を身につけた「自主創造型パーソン（日大人）」を育成することです。それが日本大学の社会的使命 だと考えています。自ら考え、自ら学び、自ら道を切り開く逞しい学生、そうした若者こそがこのような国内外の困難な状況を突破する道を見出せる人物になる と思うからです。
こうした日大人を育成するため、日本大学では現在，全学共通の初年次教育科目「自主創造の基礎」を展開、拡充しています。この科目は学部や学問領域を超え て、日大生として自主的な学びの大切さを体得し、学問の基礎を作った上で専門教育を学んでもらうための科目です。また「アクティブ・ラーニング」や、教育 力、学修力を高めるための学生・教員・職員が一体となったFD活動を推進しています。
ただ知識を与えるだけでなく、課題への積極的な取り組みを遂行し、自主創造を具現化できる学生を育てるため、教育改革を実現してまいります。皆さまには、今後ともより一層のご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。