児童詩集『犬の詩 猫の詩』
日本作詞家協会会員でもある著者は英語科教諭で、作詞家としてのペンネームは黒川良人。人間に最も身近な犬と猫の行動や人間とのやり取りを子供向けにやさしく書いた。虐待されたり、捨てられたり、動物実験の対象にされたりなど、悲劇的な運命を背負わされるとが多い犬や猫。そうしたことがないよう、動物愛護の精神を持ち、子供たちや親たちに「命の尊さ」をもう一度考えてもらいたい、との願いが込もる。
収めた詞は111編。「犬ポストって知ってるかい 犬が手紙を出すポストじゃないんだよ 俺たち自身が捨てられるポストなんだ…」「オーイ、みんな集まれ、ニュースニュース 俺たち今度から 地域猫って呼び名の猫になるんだってサ…」などと、犬や猫の目線から見た人間社会を綴ったもの、飼い主との楽しいやりとり、虐待される猫の気持ちを代弁したものまでさまざまな内容だ。
書籍名 | 児童詩集『犬の詩 猫の詩』 |
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著者名 | 日本大学明誠高校教諭 黒部尊之・著 |
月号 | 2000年夏季号 No.84 |
価格 | 1,200円(税別) |
出版社情報 | 東京都文京区関口1-44-4、東洋出版 |