学部・大学院
芸術学研究科
70年の歴史を持つ芸術系総合大学院である芸術学研究科は、2019年から江古田校舎で学部4年、大学院前期2年、大学院後期3年の連続9年の一貫教育を行う。専門性の高い5つの前期課程専攻では、深化した芸術の理論と歴史の研究を通して想像力と国際発信力を養い、併せて領域を超えた応用領域での複合的な芸術の創作と研究を探求。また、1995年に開設された博士後期課程芸術専攻では、様々なフィールドで自立した研究と表現を行い、社会賞献に寄与する未来の芸術開拓者となる人材の育成を目標としており、これまで134名の博士を輩出している。
文芸学専攻
文芸学専攻は、1951年に設置され、70年あまりの間に多くの人材を送り出している。現代文学を研究・創作の両面から考え、隣接ジャンルとの関係で幅広くとらえて文学の未来を探り、文学のみならず広義の文化領域でも新研究を求めている。そのためのあらゆる方法を試みることで、文壇・論壇・学界の新しい担い手を養成している。
文芸学専攻は、芸術学や芸術哲学を基礎とし、文学や文芸理論の研究、文芸作品の研究、作家研究を中心としたカリキュラムが組まれているのが特徴である。さらに、ジャーナリズムや言語コミュニケーションを対象とした研究・教育を行うとともに、創作実践及び創作理論研究も取り入れていることも、一般的な文学研究科や文学専攻とは異なった特徴の一つとなっている。
映像芸術専攻
映像表現の分野は、日々拡大している。それは技術が進化し映像の領域が拡大することによって、表現としてもメディアとしても成長し変化し続けているからである。従来の映画・テレビだけでなく、映像配信が多くなり、インターネットの中心コンテンツは映像になり、様々なモパイル機器でいつでもどこでも映像を見ることができる環境を、すでに多くの人々が享受している。
また、世界のあらゆる地域でシームレスに画像や映像が行き来している。そのような中で、映像芸術専攻は芸術学部の写真学科・映画学科・放送学科の特徴を活かし、単に現在の映像環境のあり方に左右された研究・創作ではなく、歴史的な変化とその意義、理論的な考察を基に、日々の進歩・変化に対応した理論研究、表現研究、創作をすることで、全世界的視野に立った映像芸術の実践をめざすとともに、国際的にも地域的にも映像分野で貢献できる人材の育成を目的とした日本大学芸術学部にしかできない映像領域の大学院として確立している。
造形芸術専攻
知と感性に裏付けられた研究活動を通じて育まれる、より高度な専門性の涵養を目的とする。
絵画、版画、彫刻、地域芸術、造形理論、コミュニケーションデザイン、インダストリアルデザイン、建築デザインの諸分野の専門家をめざし、創作研究、作品分析研究、作家研究、歴史研究等を多角的に追求し、平面、立体、映像表現等の伝統から最新の技法を習得するとともに、各分野の領域を超えて創造的な交流を図るための多様な機会にもチャレンジできる。芸術の体得に必要な文献学の基礎的方法論も学びながら国際的な視野を育み、社会との連携も常に視野に入れながら、情報化時代に即応した先端的表現領域の拡大や、造形関連分野境界領域における独創的で優れた活動を展開する作家や研究者の育成をめざしている。
音楽芸術専攻
音楽芸術専攻は演奏系のピアノ・声楽・弦管打楽器及び論文系の作曲・理論・情報の分野から成り立っている。歴史的に深い音楽芸術は、他の美術・演劇・映画・放送などと結びついて、現代の芸術に発展してきた経緯がある。この日芸において、それぞれの芸術が結びつき、新たな芸術へと発展しようとしている。音楽芸術専攻では、芸術の本質を理論的に研究し再現しながら、他の領域の専門性と融合することで、新しい総合芸術として育てあげる。また、音楽芸術はそれぞれの専門に秀でた教師陣と共に、未来の人材を育成している。
舞台芸術専攻
舞台芸術における高度な研究と社会への貢献には、固定観念にとらわれず常に世界を観察する洞察力に加え、先人たちが何を理想とし、また何を創造してきたのか、国内外の歴史を知り、それを広く自らの研究領域に活用させる。いわば「温故知新」の姿勢が必要である。
確固たる理論の研究や歴史への理解に加え、常に開拓者の精神で臨む創造への挑戦は、研究論文による理論研究であれ、また、それに基づく実験や作品制作による実践的研究であっても本質的に何も違いはない。
社会や世界のニーズに沿った理論も実践も共に備わった創造者としての研究者の育成はもちろん、専攻での研究成果を活かした様々なシーンで活躍できる優れた表現者の育成も行っている。
芸術専攻
近年の芸術環境は、異なった分野・領域の芸術が、先端的なメディア等を介在させながらクロスオーバーしており、互いに密接な関係を結んでいる。
博士後期課程の専攻を1専攻とし、博士前期課程の文芸学專攻、映像芸術專攻、造形芸術專攻、音楽芸術専攻、舞台芸術専攻の5専攻を総合化したのは、そういった今後の芸術環境があってのことである。
そして、それは自らの専門分野の探究を目的としながら、他分野の研究を視野に入れて、新たな創造理論を構築する場として機能している。社会人の入学枠を設け(大学院設置基準第14条による教育方法の特例)、昼夜開講制を取り入れたことも大きな特徴の一つである。