学部・大学院
工学研究科
本研究科は、土木工学、建築学、機械工学、電気電子工学、生命応用化学、情報工学からなる6専攻を有する。各専攻では幅広い教養の上に高度な専門知識を身につけた技術者・研究者を育成することはもちろん、地球や人類の未来を視野に入れた豊かな創造性と斬新な発想で課題に取り組む独創性を備え、何事にも果敢に挑戦するフロンティア精神をもって社会の発展に貢献できる人材を輩出することをめざして、教育研究に取り組んでいく。
土木工学専攻
土木工学は、地震や津波、集中豪雨などへの防災技術、水質保全や土壌汚染対策などの環境保全技術、インフラ長寿命化のための維持管理技術を包含し、持続可能なインフラと環境を実現するために必要な学問分野である。
土木工学専攻では、これに応えるため、地盤・構造・防災分野、環境分野、地域・都市計画分野の講義科目を受講することで、高度な専門知識を修得することができる。また、先端的な施設・設備を備えた研究環境のもとで、教員のきめ細やかな指導を受けながら各分野の研究課題に実践的に取り組むことで、課題解決能力を身につけることができる。
建築学専攻
建築学は、建築に関する学術、技術、そして芸術という多様な領域を包含しており、それらを総合的にまとめあげていく創造力が要求される。
建築学専攻は、このような学問的要請に応えるため、学部で学んだ基礎的な知識を掘り下げることはもちろん、快適な生活空間の創造や持続可能な社会を構築するための研究、建築の歴史的考察、建物の構造安全性、防災や新しい建築材料の研究、都市環境に関する研究など、最新の研究により社会の進展に対応できるように特色ある教育を行っている。さらに、改正建築士法に基づく一級建築士の実務経験要件に対応するインターンシップ制度を導入し、実践教育に力を入れている。
機械工学専攻
機械工学は、すべての産業基盤を支える学問であり、これからも我が国、さらには世界の持続可能性を支えるロハス工学の最も重要な技術分野の一つである。
機械工学専攻では、学部で学んだシステムダイナミクス、エネルギーシステム及びシステムインテグレーションの基礎について、より具体的な形で社会へ活かしていくための高度な知識を修得することができる。その活躍分野は自動車、ロボット、生産システム、医用機器、電子情報機器、新素材、エネルギー利用そしてインフラ設備などあらゆる産業にわたる。
大学院生は、専門分野での研究、教員や仲間とのディスカッション、さらには学会における論文発表などを通じて、高い専門性が求められるエンジニアとして社会で活躍する力を身につけていく。
電気電子工学専攻
電気電子工学は、情報通信、電気エネルギーなど幅広い分野で社会に貢献する重要な工学分野である。
電気電子工学専攻では、電気電子材料、情報通信技術、電力・エネルギー工学、医療工学などの様々な専門知識をカバーしている。
大学院生は、研究室で行う研究活動や学会での成果発表を通じて、電気電子工学の基礎知識の理解を深め、新しい技術の開発における実践的応用を学ぶ。研究室における実験や学内外の研究者との議論を通じて人間性を高め、問題の発見・解決能力を身につけていく。
生命応用化学専攻
生命応用化学は、生命科学・宇宙開発・新規材料合成からエネルギー開発など広い分野で活用されている技術を学ぶ学問分野である。
生命応用化学専攻では、化学物質の合成や物性の探求、さらには加工や応用方法を学び、循環型で持続可能な社会の実現に貢献できる高度な技術者の育成を目的としており、基本的な実験操作から高度な特殊技術までを、マンツーマン方式できめ細かく指導している。
研究面では、「創造と発明の喜び」を体感し、独自の発想を伸ばすように教育している。さらに、それぞれの研究室では、学力の向上と広い視野を得るため、外国雑誌の輪読、セミナーなどを行い、多くの学会発表や学術論文への投稿を行っている。
情報工学専攻
情報工学は、コンピュータの設計と応用の基礎をなす理論と工学に関する学問分野である。現代社会は、コンピュータに支えられた社会であり、情報工学によって提供される技術は、産業、文化、日常生活の持続と発展のためには必要不可欠である。
情報工学専攻では、コンピュータハードウェア、ソフトウェア、システムなどの高度な知識や、論理的思考力、コミュニケーション能力、問題解決能力を身につけることができる。また、教員との日常的な討論や研究ゼミナールなどを通して、専門知識だけでなく、技術者としての倫理観や人間性を学ぶことができる。研究においては、個々の適性に応じて独自なテーマを設定し、研究開発能力を身につけていく。