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留学・国際交流

オーフス大学 Rina Endoさん(法学部)

2018年5月

1. About Learning

● 試験期間に⼊りました

授業は今週(5⽉上旬)に終わり、試験期間に⼊ります。今回のテストはテーマも難しく、ページ数も多いので準備が⼤変です。前回のAutumn Termのテストの時より、クラスメイトにアドバイスを貰ったりする機会を増やして、最近知ったスペルチェックのアプリ・Gingerなども使⽤しながら、よりいいExam Paperにしたいです。
然しながら、5⽉に⼊った途端に体調を崩し、締切までに間に合ないテストが出てきそうです。焦ったり落ち込んだりしましたが、Re examination(再試験)も受けられることを思い出しました!

● Re examination(再試験)

正規の試験に落ちてしまった場合や病気等で受けられなかった場合、もう⼀度再試験を受け
られます。内容・形式は授業によって変わるので、先⽣に事前に相談するのがベストだと思い
ます。
詳細はオーフス⼤学ウェブサイト内の下記のページから確認出来ます。
http://studerende.au.dk/en/studies/subject-portals/arts/exams/re-examinations/

● 授業前準備の⽅法

授業前の予習には授業内容と個⼈によると思いますが、参考になればと思い、私の予習・準備⽅法を報告します。これをやっておけば、難しい授業にも積極的に参加出来るようになると思います。

1. Reading
次回の授業に出てくる⽂献が毎週3,4つ分あり、⼀つの⽂献が平均10ページくらいでした。⽂献は殆どがPDFファイルをダウンロードする形で、予めシラバスに載っているリンクか、図書館のデータベースからダウンロード出来きました。(リンクが切れて、先⽣が再アップすることもしばしばですが。)また、教科書(⽂献のコピー集:Compendium)に直前あるものもあります。PDFファイルのものは、読みながら、分からない単語や疑問点等にハイライトとメモを⼊⼒していきました。教科書にあるものはもちろん、線を引いたりメモを書き⼊れたりしていきました。
Readingの量が多い授業では、先⽣からReading Instruction(リーディングの時のポイントをまとめたもの)が提⽰されるので、そこを最初にチェックしました。Reading Instructionのポイントから、授業中のディスカッションのテーマなどが構成されているので、最悪そこだけでも押さえておくと授業が分かりやすくなります。

2. ノートを作る
Reading Instructionでは、⽂献のポイントに関連する質問が含まれています。その答えを⾃分で作っておくと、ディスカッションで発⾔しやすくなります。読みながらノートを作るとベターだと思います。
・・・
オーフスのBSSでは、授業前準備としてプレゼンの準備が⼤変だと聞いています。ARTSはReadingが多い印象です。あるデンマークの友⼈から教えてもらったのですが、デンマークでは勉強時間の割合がself study7:class3になるくらい、⾃主学習が⼤切だと考えられているようです。⽇本ではその逆で、学校⽣活や授業が重視されるという印象ですね。どちらがいいかは個⼈に寄ると思います。然しながら、この点ははっきりとした⽂化の違いだと感じました。

2.About Life

● Japan Bowl

Japan Bowl という、 海外で⽇本語を学ぶ学⽣を対象にしたクイズ⼤会にボランティアスタッフとして参加しました。アメリカを中⼼に世界各国の⼤学・学校で開催されていて、各国の⼤使館も協賛するオフィシャルな⼤会です。
今回の参加者は主にオーフス⼤学の⽇本語学科の学⽣と、⽇本に興味があるその他の学部・⼤学の学⽣さんでした。他にも、オーフス在住の⽇本⼈の⽅々が⼤勢来て、ちょっとしたお祭りのような雰囲気になっていたのが印象的でした。
私の仕事は、クイズ作成とイベント主催、そして広報でした。イベント主催については、⼤会の休憩時間中に⾏えるショートフィルム上映会を主催しました。

知り合いの⽇⼤のOBの⽅(⽇本の国際短編映画祭: ショートショートフィルムフェスティバルのスタッフの⽅)にお願いして、上映作品を提供して頂きました。⼤会参加者のほぼ全員に⾒て頂いて、本当に⾯⽩かったとお声を頂きました。成功して本当に嬉しかったです!
本筋のクイズ⼤会では、⾃分が作成した少し難しい問題が出題されたとき、参加者の学⽣さんたちがやすやすと答えている姿を⾒て、本当にびっくりしました。…海外に来ると、⽇本が世界中からとても、注⽬されている事に気づきます。⽇本に興味がある⽅と話していると、『そんなことも知ってるの?!』ということばかりです。japan Bowlは、改めて⽇本を⾒つめ直す機会になりました。

2018年4月

1. About Learning

Synopsisの提出

イースター休暇の前に、中間としてSynopsis(エッセイの簡単な内容をまとめたもの)を提出しました。テスト形式がエッセイの授業は、中間の頃にSynopsisを提出することが殆どです。大体の形式、書くべき内容は下記のようになっています。
  • 1~2ページ:1ページ=2,400character
  • Research Questions:エッセイのテーマになるもの
  • Background: そのRQ、エッセイを書く理由について
  • Analytical tool: 分析方法など
  • Outline: IntroductionからConclusionまでのエッセイの構成、各章の内容など
  • Reference: 使う予定の引用文献、参考文献のリストは必須です。
Synopsisの説明の時によく言われるのは、”Show your background”ということです。今まで勉強してきた理論や文献を使ってもいいので、日本語で書かれた資料を使っても構わないということです。自分の強みを使って自由に書けます。もちろん、授業内で出てきた文献も使えます。
Synopsisの内容は、提出した後に変更することが出来ますが、その場合は先生に必ず報告します。提出前後に先生と相談・フィードバックができたり、クラスで似たようなテーマの人とグループを組んでフィードバックし合ったりします。
今回のレポートでは、それぞれの授業でどのようなSynopsisにしたかを報告したいと思います。
 
Europe on the margins
  • Research Questions:Europanessというアイデンティティーは東ヨーロッパの郊外性にどのように作用しているのか
  • Background: 都市社会学を勉強してきたことから、郊外化と他者化を絡み合わせた内容が書けるのではないか、と思いました。
  • Analytical tool: 都市社会学、他者化、アイデンティティー、EUと資本主義の関係、FLOW論、など
  • Reference: 都市社会学、郊外化、他者化については勉強してきた日本の文献を、EUや東ヨーロッパなどについては授業で出てきた文献を使おうと思います。
 
Ideas of time and history
  • Research Questions:社会の中の時間と経済の関係についてが、授業の大きなテーマです。そこで、ツイッターのタイムラインと経済の関連がどのようなものなのか、というテーマにしました。
  • Background: 今まで勉強してきたコミュニケーション論と、社会学の視点からの経済論を関連付けて考えられないか、と思いました。
  • Analytical tool: 情報社会論、インターネットと社会、経済論など。
  • Reference: Manuel Castell『Informational Society』とDavid Harvey『Condition of Post Modernity』を軸にしていこうと思います。
 
Optional historical subject: The Scandinavian Legacy, From the Old World to the New Totalitarians: Scandinavian Cultural and Political Identity in the United States
  • Research Questions:American Industrial designとScandinavian designが合わさった、transnationalのデザインはどのようなものか。
  • Background: この授業でのレガシーとは、移民と先住民が出会って生まれた新しいものや、移民(Scandinavinan)が先住民の社会に大きな影響を与えたことをいいます。なので、Industrial designとScandinavian designの波がほぼ同時に来ていたことをケーススタディの対象としたテーマにしました。
  • Analytical tool: デザイン論、空間論、移民、アイデンティティー、社会学
Reference: 移民、アイデンティティーについては授業内の資料を使い、空間論については日本のものと海外のものを照らし合わせながら使いたいと思います。

2.About Life

春になりました!

日差しが戻り、気温も5~10度と上がってきました。然しながら天気の変わりやすいデンマーク、今日が10度以上の晴れでも、明日は0度の吹雪、なんてこともあります…。季節の変わり目なので、体調管理には徹底していきます。

旅行先での注意

クリスマスやイースター休暇中など、まとまった時期に旅行に行かれる方々が多いと思います。そこで忘れがちなのが、消毒です。様々な国の人々が行き交うヨーロッパは、ウイルスや害虫をいつの間にか連れてしまう、という可能性が高いです。トイレで、親子連れが手持ちの消毒ジェルを一緒に使っているのをふと見て、思いました。普段の生活でもスリ、置き引き等に神経を使いがちですが、衛生面にもご注意ください。

クレジットカードが…

クレジットカードを使いすぎで、磁気が壊れ、使えなくなりました…別のカードがあるので今のところは大丈夫ですが、留学などで海外に行かれる際には数枚カードを持っていくといいと思います。

デンマークのイースター

エッグチョコが一番イースターらしいですね!

日本では馴染みのないイースターですが、ヨーロッパでのゴールデンウィーク、という表現が近いと思います。キリストの復活祭なので、教会に行くのが伝統的ですが、殆どの人は実家に帰ってひたすら休む、というのがデンマーク流なのだそう。イースターランチという、イースターに食べる料理やお菓子があります。

3月の下旬から4月上旬の10~15日間程、学校、企業、お店、施設などがお休みになるので、連絡する時間帯や開店時間には注意が必要です。

2018年3月

1. About Learning

•Europe on the margins

回数的には、すでに半ば近くになってきました。この授業のメインの軸としてのEast EuropeとWestern/Central Europeの二項対立から、Eastern Europeの国々の立場を理解することで、Western/CentarlないしEUの国々のスタンスがわかってきました。そこから、欧州自体が、ロシアやアメリカとどのような関係を作っているor望んでいるのかが見えてきます。地政学からアイデンティティーの問題を発見したり、逆にimmigrantsやrefugeesの問題から地政学の問題を発見するなど、様々な見方や考え方が毎週の登場してきます。国境論と一言で言っても、このように体系的に学べるのは大学ならではだと改めて思います。

•Ideas of time and history

この授業では、留学前にゼミで勉強していたことと被る点がかなりあるので、比較的、理解のしやすい授業だと思っています。毎回ケーススタディがあり、その問題分析や、Readingに出てきた論文の要素に当てはめて考えたり、逆に論文の要素を拾って再構築して理解を深めたりしています。例えば、地震などの将来性のある災害(同時に予測不可能な災害)について社会がどのように意味づけて解決策を出していくのかを、Readingで出てきた論文に当てはめて分析したりします。授業の後半では、先生と生徒との問答のやりとりの中で、授業のテーマの深い真髄をつく問題に全員が行き着き、その答えが出ないまま授業が終わることが殆どです。

•Optional historical subject: The Scandinavian Legacy, From the Old World to the New Totalitarians: Scandinavian Cultural and Political Identity in the United States

Europe on the marginsの授業では国境論や地政学からアイデンティティーを考える機会が多いですが、この授業では、個人的なライフヒストリーを分析することで”北欧らしさ”を見出すことが軸になっています。例えば、アメリカに移住したデンマークの人が、故郷の人に宛てた手紙から、どのような考え方を持っているのか、またそれはどのような性質があるのかを見ていきます。アイデンティティーについて、Europe on the marginsの授業と違い、もっとマクロなレベルで考えることが出来るところが面白さの一つだと思っています。北欧文化や北欧のアイデンティティーだけでなく、アメリカがどういう国なのかをScandinaviansの視点から考えられる機会があるのも特徴的です。

•上記の授業に共通する点:英語を英語で理解すること

英語で学ぶことの難しさに直面しています。identityと言われても、日本語のアイデンティティー(主な意味での自己同一性または個性)では読み取れない時があります。論文の中での使い方にもよりますが、学術英語としてのidentityなどの簡単な英語の理解が、留学前の知識で読み取ってしまうと間違うことが出てきたので、かなり慎重にReadingを進めています。 さらに、留学前に勉強してきていない分野に英語でぶつかっていくことに、とても難しさや辛さを感じでいます。初めて触れる概念や論説に対して、知識が事前にあれば、イメージしやすいだろうに、まずは言葉で理解して、そこから内容を分析して自分のモノにしていくのは時間と労力がかかります…。今学期は論文と論文とを戦わせるような授業が多いので、そのような考え方で授業に望んでいます。とにかく難しくて、辛いです…。がんばります…!

2.About Life

•季節の変わり目になってきました

最近では日が伸び、徐々に日差しが戻ってきています。然しながら、季節の変わり目ということもあり、寒さが厳しい日と晴れて穏やかな日が繰り返すようになっています。体調管理だけでなく、外出した際も突風や事故等に気をつけなければなりません。

•デンマークに暮らして気づいたこと

先日、日本から移住してデンマークでお子さんが産まれた女性の方とお話させて頂く機会がありました。授業以外にも、現地の学生や留学生と意見を交わすことはもちろんありますが、日本人同士で語り合うことも、とても大切な時間だと改めて思います。『日本はここがダメだ』、『〇〇は日本の方が優れている』、『デンマークはここが進んでる』…など、デンマークと日本を比較したり、日本人としてデンマークを考えたり、デンマークで暮らす人として日本を考えたり…。女性の方とお話している中で、なるほどと思う点がありました…『私はデンマークっていう国自体が田舎だと思ってる。そう思うと、”田舎だから電車が遅れる”、”行政的な書類に時間が掛り過ぎても田舎だから仕方ない”、とか色々納得出来るのよ。』…確かに、デンマークにとって日本は比にならない大国です。さらに、他の巨大都市に比べたら、コペンハーゲンは地理的にも郊外にあります。私たちはよく国同士を比較してしまいがちですが、彼女のように、また別の視点からお互いの国を考えることも、とても大切だと思いました。

2018年2月

1. About Learning

今学期に履修する授業について報告します。旅行で各国を回った経験や、デンマークでの生活から、人々はどのようにしてアイデンティティーを形成するのか、とても気になるようになりました。なので、今学期はアイデンティティーと社会変容を深く勉強出来るような内容にしてみました。

•Europe on the margins

ヨーロッパないしEU圏の国境論についての授業です。担当の教授の専門が東欧の国境論なので、主に東欧の国境問題が出てきますが、ヨーロッパ全体の国境論についても取り扱います。国境論といえど、アイデンティティーの問題、移民問題、難民問題なども含んだ内容です。政治論的な印象が強いですが、歴史的な観点や、メディア、コミュニケーションの観点から考えられた論文も出てきます。

テストは自分でテーマを決めてエッセイを書きます。評価は7段階です。最低でも10ページ書かなければいけないのが厳しいですが、新聞学科で勉強してきたメディア、コミュニケーションの観点から国境論を考えた内容にしていきたいと思っています。

•Ideas of time and history

社会学や哲学、経済学の観点から、歴史の流れと社会の発展について考察する授業です。例えば、モダニズムとは何だったのか?どんな性質があるのか?ポストモダンへ移行した時、どのように社会が変わったのか?などというような問が出てきます。授業前に宿題としてグループワークが必ず行われ、そこで各グループ毎に問の答えを準備していき、授業でそれぞれの答えについて議論を交わします。

テストは自分でテーマを決めるエッセイになります。評価は7段階です。授業で扱う論文のテーマ自体が抽象概念的なものなので、具体的なケース・スタディを通して論文を組み立てたいと思います。今のところのテーマは、ウィリアム・モリスから始まるモダンデザインとモダニズムとの関連性と、社会や人々の生活がどのように変容したのかを考察するものにしたいと思っています。

•Optional historical subject: The Scandinavian Legacy, From the Old World to the New Totalitarians: Scandinavian Cultural and Political Identity in the United States

スカンディナヴィアの人々が、アメリカでどのように台頭し現在に至るのかを考察する授業です。文化的な側面と政治的な側面の二つの軸を立てて、アメリカとスカンディナヴィアの関係の歴史と変遷を見ていきます。こちらもアイデンティティーの問題や移民、難民、見えない社会的な国境論など、Europe on the marginsの授業と関連性のある文献が出てきます。クラスではデンマークの人が殆どで、留学生はごく少数でした。一回目の授業からグループディスカッションがあったのですが、イギリスからの留学生がアイデンティティーに関して、デンマーク人のクラスメイトにダイレクトな質問をしていたのが印象的です。

テストは自分でテーマを選んで書くエッセイで、評価は7段階です。テーマは、授業中に出てきた文献を見つつ、スカンディナヴィアの特徴とメディア・コミュニケーションの観点を踏まえた内容にしたいと思います。

•今学期の履修登録について

(日本との履修登録の違い)
12月の段階で、英語の強化とビジネスが学べるような授業に申請を出しましたが、Department of englishの授業が語学学科系でもある為、一週間全日授業が入るような厳しいスケジュールになってしまいました。学外での活動も充実させたい為、急遽、申請し直して、下記のような授業を履修する形になりました。然しながら授業が始まる直前に変えてしまったので、コーディネーターの方にお手数かける形になってしまいました…。コースカタログで授業形態とテスト形態をよく見ておけばよかったのですが、日本とは違い、シラバスや時間割が登録した後に分かるようになっています。また、”履修登録期間だから、一回出てみて様子を見てから履修するか決めよう…”ということが出来ません。一度登録されたらその授業をやりきらないと、成績が出ない仕組みになっています。(オーフス大学だけの厳しい仕組みかもしれませんが、意外とこのような履修の仕組みがある海外の大学が多い、という話も聞きます。)

(教科書について)
授業に使う文献は殆どが図書館のデータベース等からダウンロードして準備できますが、教科書の購入が必須の授業もあります。コースカタログで事前に表示されている場合もありますが、履修登録後に購入についての情報が知らされることもあります。教科書は学内生協で買うことが出来ます。履修状況、授業によってはかなり高額になる場合もあるようです…。

2.About Life

•食生活について

SUSHIレストランでの一幕。巻寿司が多いのがデンマークらしいです。

デンマークでは外食は高額なので、自炊が基本です。学校内ではマイボトルやお弁当箱を持ち歩く人が多く見られます。どんなものを作っているか気になるところですが、デンマーク料理だけというよりは、皆自分の好きな料理を好きなように作っている、という印象です。ジャンクフードが好きな人はそればかり食べちゃう、というケースも。スーパーには調味料が沢山あるので、ソースなども自分で作ることができます。自炊に向いた品揃えです。駅前にアジアンショップもあり、日本料理だけでなく韓国、中華、インド料理等も作ることができます。
 日本と異なる点は、オーガニックな食材が多い、というところだと思います。保存料や農薬を使っていないので、とてもヘルシーな食材でご飯を作れます。その分、買って5日以内に使わないと傷んできてしまうので、注意が必要です。(賞味期限はあるのですが、開封してしまうと痛みやすいようです。)
 そしてなんといってもSUSHIレストランがとっても多いです!!2時間食べ放題で約4000円~というお手頃な値段でデンマーク流のSUSHIが楽しめます。デンマークの人はSUSHIがとても大好きで、お店はいつも賑わっている印象です。

•寮生活について

寮については下記のURL先のハウジングサイトを見ながら決めました。
http://www.au.dk/en/internationalcentre/auhousing/exchangefreemover/aarhus/

私が今住んでいるところはキッチン、バスルーム全てプライベートの個室です。寮といっても、マンションアパートの一室のような部屋です。
(http://www.au.dk/en/internationalcentre/auhousing/housingoptions/residences/skejbygaards/ )

この寮では地下にバースペースがあって、そこで寮のメンバーが企画するパーティーや、クラスメイトが貸し切ってクラス全員でクリスマスパーティーをしたり出来ます。寮のフェイスブックグループがあり、そこで情報のやりとりをしています。(インキーした時のヘルプなども…!笑)
その他にも様々なタイプがあります。キッチン、バスルームが共同で、キッチンルーム兼コモンルームがある寮が主なタイプだと思います。キッチンだけ共同というケースも。また、寮ではなくアパートを借りる留学生もいます。その場合は家具なしの部屋だけで渡される場合もあるので、よくチェックした方がいいでしょう。フェイスブックのオーフス大学関連グループでは、アパートの情報や中古自転車の情報が共有されたりします。

2018年1月

1. About Learning

①テストを振り返って

 ”これをやっておけばよかった=×”、と思うことと、”これはうまくいった=◎”と思うところ
をレポートしていきたいと思います。

× 時間配分
 エッセイを書いて評価されるテストの場合( Take-home assignment形式など )、提出日の締切14時までに、Eksamenというサイト上にアップロードします。その直前に出そうと思っていると、アクセスが集中して上手く接続出来ず、提出が出来ない、という可能性が無きにしも非ずです。そこを配慮しながら、時間配分を気をつけなければなりませんでした。最低でも、提出時間30分前までにはアップロードしておくのがベストだと思います。
 また、授業が12月頭に全て終わり、提出締切までに10日ほど時間がありました。時間が沢山あるように思いますが、実際はかなりギリギリでした。10日以内に3科目分、およそ30ページを書かなければならなかったからです。次回からは、下記のようなスケジュールで計画して、余裕を持って準備しようと思います。
理想の時間配分= エッセイ準備(3~4日):エッセイに使う為の文献集め、読む時間
         + エッセイ本番(3~4日):構成を練る時間、書く時間
         + スペルチェック、引用文献のチェックなど(3~4日)

△ 引用論文の使い方
 英語での論文の書き方に慣れていなかった為、Footnote(注釈)の付け方、参考文献からそのまま引用する場合の表記の仕方、またネット上のコンテンツを引用する場合の表記の仕方など、いちいちチェックしながら書き進めなければなりませんでした。(OWL というサイトでよく書き方を参考にしていました。)Referenceの一覧と、本文で引用した際はページ数は必ず含まなければなりません。また、Referenceの一覧に使った引用文献、参考文献を記録する際に、本当に本文で使われていなければなりませんし、きちんと論理的な展開の中でその文献が使われているかどうかもチェックされています。大学生なら当然知っていなければならない事項ですが、実際やってみると大変です。エッセイ一本一本、常に緊張していました。

◎ 英語のチェック
 Readableであるかどうかも評価される点です。形容詞と副詞の使い方のミスや、スペルミスさえもチェックされています…! なので、Google翻訳などはなるべく使わずに、またオンラインやアプリの辞書を使う場合でも気をつけなければなりません。私の場合は、とにかく最初は自分の持っている語彙力で文章を組み立て、簡単な単語や構文の確認はオンライン辞書で確認して書き進めました。どうしても英語で書けない時は、日本語で書いてから日本語学科のデンマーク人の友人に英語への変換を一緒に手伝ってもらいました。書いたものを誰かに読んでもらってチェックしてもらう、というのは必須だと思います。下記、よく使ったツールです。

ケンブリッジ辞書: https://dictionary.cambridge.org/
OWL: https://owl.english.purdue.edu/ (論文の書き方、引用の仕方などのチェックに使えます。)

 よく注意されたのは、句読点と記号のあとは一文字開けること、段落は3~4文字下がりであること、でした。

△自分のエッセイの内容
 留学前に、ゼミ活動でよく触れていた文献等を使って書けたところはよかったと思います。
 然しながら、専門外だったE-ラーニングについての考察は完成度が低くなってしまいました。
 疎い分野の場合、次回からは回数を重ねて教授と相談して、試験の準備を怠らないようにしたいと思います。

②来学期にむけての履修のポイント

来学期は履修について慎重に選びたいと思います。ArtsとBssで異なるところがあると思いますが、ここではArtsでの履修について記述します。(2017年現在)

チェックするべきポイント

・ 授業形態
 オーフス大学だけかもしれませんが、例えば、8時~11時までlecture 、13時~15時までclassroom instruction の2セットで一回の授業、というケースが多いです。もちろん講義だけで終わる授業もありますが、少ない印象です。コースカタログtimetableをよく見ながら検討します。

・テスト形態
 Oral Examは口頭試験です。Preparation timeという、本番への準備期間が設けられますが、30分だけのテストや、1~2日設けるテストもあります。
 Take-home assignmentやSet home assignmentの場合は、8ページ以上のエッセイを提出するテストです。今回のAutumn term 2017で私が受けたテストは全てこれに当たります。
 上記の2タイプが主だと思います。その他にも、授業によってタイプが異なるでしょう。授業中にも試験については変更/改変のアナウンスがあります。

・成績評価の仕方
 主に7段階評価と、合否のみ(Pass or Fail)の評価の2タイプがあります。詳しくはExamのページを参照してください。Take-home assignmentやSet home assignmentの場合は、7段階評価が多いです。評価のポイントは授業中にアナウンスされるので、必ずメモします。
 ちなみに出席点は毎回チェックされますが、出席点が考慮されることはあまりないそうです。つまり、評価の前提として出席点をチェックしているようです。出席が無いと、当たり前ですが評価が出ないと言っていいでしょう。
 また、コースカタログ内のDescription of qualificationsの部分が評価のポイントに繋がるので、そこも必ずチェックします。
(もし試験に受からなかった場合、ReExam制度があります。)

・聴講について
 来学期には聴講に挑戦してみようと思っています。然しながら、デンマーク語の授業が殆どであることと、timetableが学期開始直前に確定するので、まだどの授業を聴講できるか分かりません。Autumn term 2017で出会った先生の授業を聴講したいと思っています。

・授業への準備として
 コースカタログの内容の検討はもちろんですが、専門外の分野を克服する為に、予め担当教員の書いた文献を探して読んでおく、というのをお勧めします。大学内スタッフポータルサイトで先生の名前を検索すると、教員ページが見れます。そこに掲載されている文献をざっと読んで、専門は何か、どんな研究をしてきた人なのか、使っている参考/引用文献はどんなものか、などをチェックします。英文読解練習だけでなく、引用の仕方やデータの分析の仕方/使い方など、エッセイの書き方の参考にもなります。また、授業内容の予習として、どんなトピックが出てくるのかも予想/イメージしやすくなるのでお勧めです。

2.About Life

前半を振り返って

Autumn term 2017では、下記のようなスケジュールで過ごしていました。

一週間の過ごし方
Mon 8:00-12:00 授業    
Tue 9:00-12:00 授業    
Wed 9:00-12:00 授業 スピーキングパートナーと
ランチ(毎週)
16:00~映画上映イベントのスタッフ
ミーティング(隔週)
Thu     16:00~
映画上映イベントの開催(月一)
Fri 13:00-15:00 日本語学科の学生
達との語学交流イベント
“Japansk Cafe”(毎週)
  20:00~Global studies学部開催の”
FridayBar”(隔週)
(学内教室がBarになります)
Sat      
Sun      
*授業は基本的に定時ではなく、15分後に始まります。大学文化らしいところです。
*スピーキングパートナー、映画上映イベントについては 10月分のレポート で紹介しています。

 時間の空いているところが多いようですが、一つの授業準備(主に次回使う文献のリーディ ングと宿題)に1~2日かかりました。その他にもデンマーク語を勉強したり、映画イベント の準備等をしていたので、一週間があっという間でした。

月ごとの過ごし方
August   中旬~下旬
LaedanskのCrush Course
下旬
Aarhus Festuge
(オーフス市のお祭りウィーク)
September 上旬~授業開始    
October   中旬 Autumn Break
(一週間ほど)
 
November 上旬
中間テストがある授業が一つありました。
中旬 各授業でSynopsis提出
(エッセイのテーマなどを報告)
下旬~テスト準備
December 上旬
授業終了、テスト期間へ
中旬~ 冬休み  
*Spring termは1月下旬から始まります。

 土日を使ってオーフス市内やデンマーク内を少し回ったり、長期休みには海外に旅行してい ました。11月下旬~12月上旬はテスト期間ということもあり、部屋に篭もりがちでした。

就活イベント:International Companey Day

 10月24日に、オーフス市が開催する就活イベントに参加してきました。大中小企業、様々な企業が集まっていました。各企業から就職/職場研修(有給/無給)/インターンシップというJobofferが出ていました。その場で各企業のスタッフと相談し、サインアップできるという仕組みです。他にも、市やオーフス大学の就活センターのブース等も出ていました。数企業にアタックしましたが、デンマーク語だけでなくスウェーデン語、ノルウェー語、フィンランド語など他の北欧地域の言語使用が必須条件だったので、どの企業にもサインアップ出来ず…。なかなか難しいものです。

 イベントの雰囲気ですが、フォーマルな服装をしている人もいれば、同じ交換留学生でJobHuntingに来ている学生の姿もありました。履歴書をスタッフに手渡してる人の姿も。気軽にサインアップ出来たり、企業紹介を受けられるものかと思っていましたが、結構真剣な空気のイベントでした。一方で、デンマークのビジネス文化に触れられた事はとても貴重な経験だったと思います。

2017年12月

1.About Learning

①Learning with digital media

テスト対策
授業も終盤になり、最終レポートの準備期間に入りました。この授業では、自分のLearning Designのレポートを8-~12ページにまとめるPaper Examになっています。評価される点は以下になっています。
・Readableになっているかどうか、間違った文法、スペル等で書かれていないか
・Referencesのリストにあるものは文中にきちんと引用されているか
・授業のCompetenceに見合ったものか
・自分のLearning Design Projectを理論的に分析できているか
・他のLearning theoryと照合しているかどうか
・ウェブサイトやデジタル/オンラインツールの分析が組み込まれているか
など
Learning theoryについては授業中に出てきたReferenceの中から使用したり、また自分の体験・意見ももちろん記述してもOKです。ウェブサイトやデジタル/オンラインツールの分析にはスクリーンショットなどを使って示します。
私の場合は、Netdansk分析が大きなテーマになっているので、勉強の進歩を記録したLogbookを使いながら、自分のLearning Designと一般的なLearning theoryを照らし合わせた内容にしようと思っています。

②Danish Perspectives

テスト対策
テストは8-11ページのエッセイになります。テーマは、授業の中で出てきたものの中から自分の興味があるものでOKとのことでした。Autumn breakの間に、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの各デザイン美術館を回った経験をきっかけに、北欧デザインと人々の暮らしにどのような意義があるのか、をテーマにしてエッセイを進めています。
その他にも、Paper Examの場合の基本ルールがオーフス大学のウェブサイト上にまとめられているので、下記のリンク先のページを参考にしています。
http://studerende.au.dk/en/studies/subject-portals/arts/exams/regulations/

③Communication in the city

テスト対策
8-11ページのエッセイで、都市空間とコミュニケーションについて、自分で自由にテーマを決められます。Synopsisの段階では、Research questionとその回答、そして使う予定のReferencesをリストにしたものを1ページにまとめ、提出しました。それを先生に見てもらい、エッセイとして成立できているかをチェックしてもらいます。
私が決めたテーマは、都市開発とコミュニケーションの空間の関係性や意義はどのようなものなのか、というResearch questionを軸にして、モノ・カネの流れとコミュニケーション空間の力関係について文献を提示しながらまとめていきます。

2.About Life

本格的な冬が始まりました

11月中旬頃から、5度を下回りマイナスまで下がる日々が続いています。通学時間は道路が凍結している為、自転車での通学は諦めました。現地の方々はタイヤ交換などはせず、通年通して自転車の装備は変えないようで驚いています。
太陽が出ている時は暖かく感じますが、日陰や夕方以降は体感温度1度以下、というところです。特に、オーフスではいつも風が強く吹いているのでさらに寒さを感じさせます。小雨や濃霧の日が続くので気分が落ち込みがちです。
また、日照時間が7時間になってきたので、貴重な晴れの日にはなるべく外に出て、体を動かすことにしています。
乾燥にも注意が必要です。デンマークは雨が多いので湿度は高めですが、室内はとても乾燥しやすい為、敏感肌には少し厳しいです。室内でも、ボディクリーム、リップクリームは必須アイテムになっています。

デンマークではクレジットカード支払いが基本

基本、買い物はカードで支払うのがデンマークでの生活の特徴の一つです。学校の購買やカフェテリア、街の小さなカフェ、ライブのチケット、ライブハウスの物販やバー、スーパーのセルフレジからバス・電車のチケットもウェブサイト内で購入することが出来ます。チケット等の確認は、携帯・スマートフォンの画面にコードを表示して、受付の人にスキャンしてもらうのが基本です。
然しながら、友達との割り勘、フライデーバーでは現金のみと、現金を使う場面も少なくありません。カードで支払おうと思ったところ、謎のエラーが出てしまう事も希にあります。その場合は現金を持っているとやり過ごすしかない、という時もあります…。
実際のところは、カード支払い9割、現金支払い1割の頻度です。

パソコンの画面を見すぎて…

授業の前には、宿題として毎回3,4冊分のリーディングが出るのですが、全てPDFファイルをダウンロードする形なので本を購入する必要はありません。然しながら、課題の提出や授業の準備段階でパソコンの画面を見る時間がとても長くなります。最近では目が回ることが多くなってきたので、休み休み、課題を進めるようにしています。
余談ですが、オーフスに到着して間もない頃、自転車を探しに街のお店を回っていました。そこで間違えて自転車修理専門店に入ってしまい、オススメの自転車屋さんはあるか質問してみました。店員さんには『ネットで探してみれば?』と答えられ、カルチャーショックを受けた覚えがあります…。このように、デンマークではネット・オンラインコンテンツを駆使しているようです。検索力やリテラシーがしっかり培われているのかもしれません。

社会主義的な一面

オーフスではトラム開通の準備を進めているのですが、計画スタートから2,3年経っても開通の見通しがなく、実際に乗れるようになるのはかなり先になりそうです。この記事には、11月中旬に再度ミーティングが行われる、という内容のものです。(ミーティングは生放送されていました)
友人にこの話をしたところ、デンマークでは電車やバス、郵便などのサービスが国有なもので、競争の中にないため、このようなケースが多いそうです。(友人は民営化が必要だ、と意見していました)
CPRナンバーやNemIDなどの発行や行政手続きは、基本的にDOKK1という市の図書館で手続きすることができます。発行さえできれば、その後のバスカードの発行(Rejskort;パスモのようなもの)等はウェブサイト上で手続きすることが出来ます。また、学校のテスト受験登録などもウェブサイトで可能です。
然しながら、手続きには最低でも2週間かかることや、郵便配達期間も発送から2週間かかるというところもあり、かなり時間がかかることがあります。
私の場合、登録した住所が何故か間違った住所に登録されてしまっていた為、郵便物が届かないことがありました。問題があった場合にはDOKK1、または行政関連のオフィスへ行って直接質問した方が早いです。

2017年11月5日

1.About Learning

①Learning with digital media

10月提出の報告書では、簡単ながら、この授業の特徴を下記のようにまとめました。
  • 学ぶことを学ぶ授業。具体的には、E-learningまたはオンラインツールでの学習についての研究文献と研究の変遷、そして実際に学びをデザインするというのはどういうことなのかを自分でプロジェクトを組みながら学ぶ。
  • “E-learningとは何か?”、 “デジタルツールの強み/弱みは?”、 ”理想の学習方法とは?”…など、自分で問いを立てながら分析。授業中にも、そのような問いを投げかけながら研究文献の解説がなされる。
上記の事に関連して、10月の授業で興味深かった点を報告します。『Ethnography​ ​Goes​ ​Online』という文献を扱いながら、アナログな倫理学とネット/オンライン上での倫理学(Netnography:ネット倫理学)を考える授業です。
倫理学の研究・調査において、フィールドワークやインタビューなどが基本的な調査方法です。ところがネット/オンライン上では、調査方法のアプローチの仕方から異なります。ネット・オンライン上では、ターゲティング、またはユーザーの抽出方法を正確に行わなければなりません。
ネット倫理学と聞いて思い浮かべるのはネットリテラシーくらいでした。然しながら、学問の中でもアナログからデジタルへ変わっていくものがあるということ、そして、その変遷は地続きなものであるというのが改めて分かりました。
この授業での私のプロジェクトは、Netdansk(デンマーク語のE-learningシステム)分析ですが、アナログとデジタルとして区別してしまうのではなく、デンマーク語を学ぶという一つの軸を置きながら考える事も重要ではないかと考えるようになりました。

②Denish Perspctives

先日、この授業の最終エッセイのテーマを提出しました。以前より北欧デザインに興味があったので、”デンマークデザインとは何か?”という問いを軸にしたテーマです。
10月中旬に1週間ほどオータムブレイクというお休みウィークがありました。そこでヘルシンキ、ストックホルム、オスロ、コペンハーゲンを周り、各国のデザイン博物館を見学してきました。北欧デザイン≒スカンディナヴィア・デザインの歴史と、各国の街の雰囲気(建物のデザイン、生活品のデザイン等)がとても強く結びついている事に気がつきました。
特にコペンハーゲンとヘルシンキの街の雰囲気は全く異なるように思います。コペンハーゲンは、中世~近世の建物が多く、新しい建物は当時のデザインを壊さないようなデザインが施されています。一方、ヘルシンキでは一面ガラスで覆われた建物が多く、モダンデザインというよりコンテンポラリーデザインの方が目に付きました。
また各国のデザイン博物館を回っていると、各国を代表する生活品のデザインに特徴がある事に気づきます。デンマークではWegner、Jacobsenを代表する椅子のデザインが有名です。この点から、”デンマークの人々は椅子を大事にしているのか?その意味は?実際のところ、普通の人達はどう思っているのか?”など様々な疑問・問いが浮かびました。
これから12月の締切までに、文献、資料探しとまとめる作業に入ります。

③Communication in the city

授業の一環で、来週にクラスでフラッシュモブを企て、実行することになりました。先生がアドバイザーとなり、自分たちでオリジナルなフラッシュモブを考える事ができました。
日本の大学でも、社会学の範囲として、フラッシュモブの文献や論点を勉強する事が出来ても、実際に自分達で実行するということを経験出来るのは希少な経験だと改めて思います。
計画する段階で、フラッシュモブを実行する際の困難な点に気がつきました。”仕掛け人をどう集めるのか?”、”どのようにPRするのか?”、”このフラッシュモブのメッセージは何か?”…など、クラスメイトと議論しながら進めるのは楽しい反面、難しいものだったと思います。フラッシュモブといえど、ステマの一種だったり、単なるサプライズ(誕生日・プロポーズ等)であるものも多いです。その中でも、”メッセージをどう伝えるのか?”がフラッシュモブの質を決めるものだと考えさせられました。
場所はオーフス市の中央駅構内で行う予定で、私達のクラスで決めたメッセージは、『フラッシュモブで遊ぼう!』というものです。フラッシュモブの、”その場を劇場に変えてしまう”という性質からヒントを得て、フラッシュモブをする事で、”駅構内”という場所を一瞬だけ劇場に変えてしまおう!という意味が含まれています。一般的な概念を一瞬壊すことが、人々への大きなメッセージになり得ると考えました。イベント当日が楽しみです!!

2.About Life

サマータイムからウィンタータイムへ

10月29日午前3時にサマータイムが終わり、ウィンタータイムが始まりました。時計が一時間多く動くことなり、実際の変わり目は午前3時が2回繰り返される事でウィンタータイムへ調整することになります。(3:00→3:00:二回目→4:00へ)
最初は、一時間早く目覚めてしまう事が多く、時差ボケのような時間の感覚になりました。今は徐々に慣れてきています。
季節だけでなく、このような時間の変更も加わるので、体調管理や食事には気を使わなければなりません。

デンマークのお酒事情

オーフス大学では、学部学科ごとに『フライデーバー』というイベントが隔週に開催されます。毎回テーマやファッションコーデが決まっていますが、”自分なりにお酒もパーティーも楽しむ”のがデンマーク流です。日本だと、体質的に飲めない人がお酒を無理強いされる場面が時々ありますが、デンマークはそれがありません。飲めない人にはソフトドリンクもちゃんと用意されているので、気軽にパーティーに参加できます。
親しくなったオーフスの学生に、『どうしてデンマークは世界一幸せな国になれたの?』と尋ねると、『お酒を楽しく飲んでるからだね!』と即答されました…!その他にも理由があると思いますが…自分の好きなようにお酒を飲んだり、パーティーを楽しんだりと、自分なりに時間を過ごす事が大切にされている事も、幸せな国の理由の一つだと実感しています。
ちなみに先日、クリスマスビールが解禁され、ハッピーアワーでは瓶ビール3本25DKKになり、机は空き瓶で半分スペースが埋まっていました…一人で7,8本は空けるそうです…

2017年10月3日

1.About Learning

①Learning with digital media

授業の内容:
端的に言うと、学ぶことを学ぶ授業です。具体的には、E-learningまたはオンラインツールでの学習についての研究文献と変遷、そして実際に学びをデザインするというのはどういうことなのかを自分でプロジェクトを組みながら勉強しています。
プロジェクトはクラスメートそれぞれが自由に決められます。私の場合は、日本でE-learningというのがそもそも経験不足であるので、言語学習においてのE-learning分析をする事にしました。Lærdanskというデンマーク難民評議会(the Danish Refugee Council)の中の教育機関で、オーフスにもその拠点があります。Lærdanskのコースの中にNetdanskという全ての学習プログラムがオンラインで行われるコースがあるので、それを自分で実践しながらプロジェクトを進めていきます。
“E-learningとは何か?” “デジタルツールの強み/弱みは?” ”理想の学習方法とは?”…など、自分で問いを立てながら分析しています。授業中にも、そのような問いを投げかけながら研究文献の解説がなされています。今学期の中で一番難しい授業ですが、頑張ります。
この授業ではパソコンとネット、アプリなどのオンラインツールについてよく知っていないと難しいと思いました。(Google drive,Google doc,Facebookの拡張機能,apple store内アプリなど…)オンラインで共有されたGoogle Docがスクリーンに映し出されて、その場で生徒がパソコンを使って書き込みをし、その場で先生がコメントする、というシーンは毎回のようにあります。 
課題
  • リーディング:4~5冊の文献の中から数十ページを毎週、授業準備として読んでくるのが決まりです。
  • レポート:プロジェクトの下書きやレビューなどをGoogle drive内のGoogle doc等を使って作成、共有ページ内に提出。
テスト
プロジェクト型の授業なので、ポートフォリオという、プロジェクトについてのレポートを作成します。プロジェクトを始める前、プロジェクト実行中、プロジェクト終了後の3つのレポートを段階ごとに提出します。

②Denish Perspctives

授業の内容:
デンマークの歴史・政治・神話・デザイン・映画・メディアなど、様々なデンマークの側面を学ぶ授業です。毎回、それぞれの専門分野の教授が登壇して説明してくれます。色んな教授に会える所も楽しみの一つです。また、留学生しか受講していないので、同じ仲間同士で気軽に英語でコミュニケーションする事が出来ます。
授業の最後に、オーガナイズしている担当教授からFacebook group機能を使ってクラス全員に質問が投稿されます。授業の復習も兼ねている質問で、授業後に各グループでお答えを出し合い、その投稿に返信していく形で答えます。
課題
  • リーディング:毎回、授業に関連した文献が2-3冊分、数ページを授業前に読んで予習します。
  • 宿題:授業後の質問へのディスカッションが宿題の代わりのようなもので、時々自宅学習が入る程度です。
テスト
テストは8-11ページのエッセイになります。トピックは、授業の中で出てきたものの中から自分の興味があるものでOKとのことでした。

③Communication in the city

授業の内容:
社会学の一種のような授業で、基本的にアクティビティが多い授業です。前回は駅前に集合して、”街の音を見つけてその音を追いかけよう!”というアクティビティがありました。街の音を探すことで、発信源がコミュニケーションにおいてどのような役割(または機能)を持っているのか、などを文献と照らし合わせながら学びました。言い換えると、街の中のコミュニケーションとして何がメディアなのか、それがどのようなものなのかを、実際に目で見て触れながら考える授業でもあります。
この授業の受講生も殆どが留学生なので、気軽に参加する事ができます。担当教授もユニークな方なので、クラスの皆も大好きな先生です。
課題
  • リーディング:予習として、関連文献を2-3冊分、数ページを読んで準備します。
  • 宿題:Denish perspectivesと同じ担当教授なので、同じようにFacebook Group機能での復習課題が出ます。
テスト
8-11ページのエッセイです。テーマや内容は自分で自由に決められます。(もちろん授業に関連するものにします。)

2.About Life

Volunteer clerk as Doc Lounge Team

Intro daysの一環で、Fairというクラブや学生/市民団体の勧誘イベントがありました。オーフス大学内の団体だけでなく、一般市民団体の方にもお話が聞けたのが良かったです。営利/非営利どちらの団体も参加していました。
私は、日本で映画祭のスタッフをしていた経験を活かせる機会だと思い、Doc Loungeという、ドキュメンタリー映画の上映会イベント団体のボランティアスタッフに登録しました。
スタッフの皆さんがとても優しく、どんなアイデアも拾ってくれて、一緒にイベントの内容を考えてくれます。今回は『Tokyo Idol』という、日本のアイドルの問題を追ったドキュメンタリー映画の上映会でした。私の他に、他大学から来た日本人学生と仲良くなり、一緒に会場のデコレーションや、プロモーションを考え、実行しました。イベント当日は超満員となり、大盛況だった事が今でも嬉しいです。
イベントを通して、日本のカルチャーに興味がある方々が多いことが分かりました。オーフス大学の日本語学科の教授をゲストに迎えた質疑応答では、『この映画は女性に対するバイアスが掛かっていると思いますが、いかがですか?』など、ディープな質問が次々と飛び交い、刺激的な時間でした。

Japansk cafe

オーフス大学の日本語学科のメンバー(デンマークの方々)と、毎週集まってお喋りをするイベントがJapansk(ヤパンスク) cafeです。日本語学科のメンバーにとっては日本語の練習の場所、私達にとっては英語の練習場所であり、日本の事を再発見できる場所でもあります。もちろん、デンマーク語の勉強の場でもあります。カフェタイムが終ったら、そのままフライデーバーに行ったりして交流を深めることができます。
日本人学生の皆にも会えるので、困った事があればそこで助け合う事が出来るのも安心です。

Speaking partner

日本語学科の学生メンバーから、近々日本に留学する予定のメンバー数名(1-2名)とチームを組んで、自由に活動するプログラムです。私のチームメイトは、来年、日本大学に留学予定の方と、その他東京都内の大学に留学する方の2人です。
私のチームメイト2人は、1960年代頃の日本のカルチャーにとても詳しく、漫画雑誌『ガロ』や映画『鉄男』、演歌歌手、シャンソン歌手などの話で盛り上がっています。私も辛うじて分かるくらいなので、逆に勉強させてもらっているくらいです。

2017年9月3日

8月13日に到着してから9月3日までの活動を報告します。

1.About Learning

Leardansk:Crush Course 2017/8/14~25

授業の進め方:
スピードがものすごく早くて、メモも取れないくらいでした。でも、授業中に何回も、先生が一人ずつ回ってフォローしてくれていたのがとても良かったです。
課題
このコースでは、授業40%+オンラインラーニング60%ということだったので、宿題の量が半端ではなかったです。2週間のうち、土日にしっかり復習する事が最早、義務のように感じられました。オンラインラーニングに慣れていなかった為、間違ったら手書きでノートに3回書くなどして工夫しました。
(教科書は貸し出しのもの+使い回しなので、書き込み不可だったのが印象深いです。)
学習内容
日常会話で使えるものがメインです。長文読解もありましたが、自己紹介などが作例でした。
  • 英語でいう5W1H疑問文とその回答文をデンマーク語で作る
  • S/V/C/Adj/Advなど文法の基礎をデンマーク語で並べ替え(構文までは進みませんでした)
  • 生活用語(国・曜日・食べ物・家具・季節・時間・単純な動詞・発音練習など)
テスト
テストは面接で、5~7分ほどの簡単なものでした。パート1は4つのトピックーFamilien(家族紹介)/Presentation(自己紹介)Bolig(Living)/Dalig(Daily life)ーから試験官が選び、そのことについて1分間話す(60~100words)もの。パート2は試験官が選んだ写真を観ながら自分で質問を作り、試験官に尋ねるというもので、10問ほど言えればOKでした。パート1への準備は先生が手厚くフォローしてくれました。
結果は無事PASSしました!なるべく文法・発音を間違わずに出来るだけ多くデンマーク語で話せればOKだと思います。(英語で話てしまったor無言になってしまったというケースはFailだったそうです)
感想
今回、私達の代で初めてCrushCourseに参加しましたが、とても良かったです。後輩にも是非勧めたいです。早く着いた分、街や寮に慣れることができました。また授業の成果もすぐに応用出来て、スーパーでもデンマーク語で質問できたり、商品を買うことができました。また大学キャンパス内もゆっくり回れて、場所や開閉時間などを覚えられました。
英語にも慣れていないのにデンマーク語の世界で生活する事に到着してから実感したので、このコースの授業は大変助けになりました。読むことが出来ないので、道を聞くにも聞けないのが辛かったですが、今では代替の検討がつくので、安心しています。
Fall Semesterではコンテニューするか迷っています。大学での授業が重ならないか、課題に支障が出ないかよく吟味したいです。9/5が申込み締切なので、それまでに決めます。

@オーフス大学:Intro Days 2017/8/31~9/2

文学部ということもあってか、男女比が7女性:3男性ほどでした。そしてほとんどの方がEU圏からの交換留学生でした。アイスブレークの際でも、アカデミックな発言が垣間見えたりしたのが印象的です。また授業の方法について幾つか新鮮なポイントがありました。

  • 資料はオンラインまたはダウンロード、リンク先ページに課題を提出する
  • Don’t ask, See the syllabus!
  • 授業前に既に課題が出ている
  • Facebookのグループ機能でやり取りする など…。
毎回宿題が出るのも日本ではありえなかったので、課題の多さに戸惑いながらも、オリジナルな視点で作ったものを気軽に出せる雰囲気がとても自由に感じます。

2.About Life

Aarhus Festuge 
オーフスで毎年開催されているお祭りウィークがとても良かったです。イベントも楽しいですが、街を回ることで場所を覚えられたことが本当にためになりました。早く街に慣れたことで、後から来た留学生に道・場所・安くておすすめのお店/スーパーなどを教えられることができて、コミュニケーションにもつながっています。
食生活
寮到着後に報告書を出した次の日に牛乳にあたり、半日吐き気に襲われて動けなかった事があります。飲料用の牛乳と確認して買ったので、その前日は平気でした。ですが翌朝飲んだら、緊張or疲れで胃が受け付けなかったのかもしれません。今は全然大丈夫です。しっかり朝昼晩と食事をとっています。
北欧の物価の高さは厳しいです…ほとんど食費で終わってしまう勢いで、学割のお店やフライングタイガー、スーパーなどで兎に角安く日用品を買っています。
通学
自転車社会+信号が変わるのが速いので、道路ではいつもヒヤヒヤします。中古の自転車(800DKK)を買ったのですが、台座が高く、慣れるまですごく練習しました。トラム敷設が間近なので、運が良ければ電車通学に切り替えられるかもしれません。バスの定期も買えるのですが、CPRナンバーをまだ持っておらず、作れません。
CPRナンバー
学校を通じても発行できるのですが、市の図書館(DOKK1)でも手続きできるということで、そちらで先に申請しました。郵送で書類が届けば完了です。早くて15日、長くて4週間ほど時間がかかるケースがあるそうです。私は申請後1ヶ月経っても何も書類が届かなかったので、メールでDOKK1担当者に問合せました。来週の9月中旬には届くとの返信がきたところです。後輩の皆さんには、到着後、早めにDOKK1へ手続きに行くのをお勧めします。