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留学・国際交流

オーフス大学 Kさん(文理学部)

オーフス大学 交換留学報告書

私は現在日本での就職活動に励んでおり、つい先月デンマークから帰国したことがはるか昔のように感じる。日本と遠くはなれているデンマークで、確かに10ヶ月の留学生活を送り終えたことを今はとても誇りに思い、この経験から得られたものをここに書き留めたいと思う。
私が留学を目指したのは大学3年時であった。その時はまさか自分がデンマークという国で授業を受け、大切な友人に囲まれることなど想像もできなかった。そもそもなぜデンマークを留学先に選んだのかといえば、それには2つの理由がある。まずデンマークがヨーロッパの中心地に位置していたことだ。私は大学でドイツ語を専攻していながら、英語圏の留学という形でヨーロッパに行った。そう言うと多くの人は首をかしげるが、私の留学の目的は世界の広さを知るということにあった。それにはもちろん言語も含まれており、デンマークは英語を始め、ドイツ語も英語も学ぶ機会があったのだ。また自分の足で多くの国を見て歩きたいと考えていた私には、アメリカやカナダに行くよりもヨーロッパの中心に身をおくことがより多くの世界を近くに感じられたのである。
2つ目の理由としては、海外で1年間生活するということで日本とは違う「外」の世界で自分を試してみたかったことが挙げられる。学部2年時にイギリスでの1ヶ月間の短期留学を経験してから、漠然と日本にとどまらず世界で活躍できる仕事を将来的にしたいと考えるようになっていた私は、実際に自分が異文化の中で生きていけるのかを試したいという思いがあった。それには自分が生きてきた文化や言語がまったく異なる土地で生活を始めることが良い機会だと考えたのだ。正直なところ出発までデンマークという国の予備知識が殆ど無く、飛び込むような形で現地での生活が始まったが、なにもかも手探りの生活を送ったことで、渡航前と比べて自分がとても行動的になったと感じる。
さて、本題であるデンマークで10ヶ月ほど留学してみて得たことだが、それは大きく分けて2点挙げられる。
まず語学面でのことであるが、なぜ英語を学ぶのにデンマークを選んだのかと考える人に知っていてほしいことは、「第二言語」としての英語を最もうまく話す国民がデンマーク人であるということだ。確かに街にでても日常会話として英語を聞くことは出来ないが、それでも崩されていない美しい英語を学ぶには最適の国である。またオーフス大学は交換留学生が大変多いため、各国の訛りがある英語を聞く機会が非常に多かった。私にとってフランスなまりの英語が本当に聞き取ることが難しく、授業でグループワークをする際に苦労した覚えがある。「英語」よりも世界で一番話されている言語はノンネイティブの話す「つたない英語」であるのだから、最初はお互いにコミュニケーションを取れずとも諦めず、失敗することを続けていくことが大切であると学んだ。はじめは相槌もまともに打てなかった私も渡航前よりも格段に英語力が上がったと感じている。
そしてデンマークで生活する上で何より影響を受けたのが彼らの考え方だ。デンマーク人は日々の生活をゆったりと享受し、勉強熱心である。これはおそらく教育のレベルが高いだけでなく、高校、大学卒業後に自らその人生を選択できる機会が政府から与えられているためだと考えられる。自分の目的意識や夢を追い求める時間が彼らをより勤勉に、自由にしていると感じた。他者と比べて自己をはかるのでなく、自分の意志を尊重することができる彼らだからこそ、他人をも尊重した生き方ができるのだと感じた。そんな彼らと過ごす中では、日々のちょっとした出来事を喜び、相手を受け入れ、友人との会話を楽しむというような細々とした幸せな時間をより大切に出来るようになったと感じている。考え方や生活の仕方は、その地に長く滞在し現地の人々と関わらなければ学べないことであり、留学で得られる大きなものの一つであろう。他人と比較せず、お互いを尊重し自分を大切にする、デンマークで学んだこの生き方は今も私に大きな影響をもたらし続けている。日々を丁寧に生きる、そんな生活を私はこれからも送っていきたいと思う。
現在無事に日本に帰国し、この10ヶ月間を振り返ってみると、なんと豊かで充実した日々を送っていたことだろうか。今でも到着した日の雲の低さや、デンマーク語で書かれたバス停の標識などを鮮明に覚えている。最初の1ヶ月はとにかく生活に慣れることと、友人を作ることに必死であった。急変する天気も、日本とは仕組みが違う自転車も、英語でのコミュニケーションも、とにかく不慣れで毎日が矢のように過ぎていった。とにかく初めてのことばかりな1年間が私にもたらしてくれたものは「成長」の一言に尽きると思う。
人生は一度きりだとよく耳にするが、それならばやはり自分の興味があることを今するべきではないだろうか。日本で学生生活を送っている間にも世界は日々変化しており、何千何万通りの人々の生活が営まれている。それを見る機会があるならばぜひ手を伸ばして欲しい。留学という経験がもたらすものは語学力だけではない。外の世界に出ることで、出会える人、出会える場所が今も待っていることを忘れないで欲しい。必ずや人生の価値観を変えるような1年間になるのではないだろうか。その経験を経たとき、「真のグローバル人」とは何かを理解できるであろう。

謝辞
交換留学というこのような素晴らしい機会を与えてくださった日本大学並びに国際交流室の方々に心より感謝を申し上げます。

2015年6月4日

6月に入りいよいよ夏が来たかと思えば、デンマークは以前涼しいままです。この記事を描くのもいよいよ最後となってしまいました。
先週が期限だったレポート2つをやっとの思いで提出し終わり、後は口頭試験を残すのみです。現在は今月末の帰国に向けて、引っ越しの準備に取り掛かろうとしています。
まずは試験のことについて書きたいと思います。私は今学期2つの exam paper が課され、それぞれ7~9枚と、10枚のペーパーを仕上げて提出しなければなりませんでした。
言語学の授業のものは、提出期限の約一ヶ月前に問題が発表され、5問のうち4問を答えなければなりません。1枚 2400words といっても、しっかりと構造を組み立てて、自身の意見を述べなければならないので、今までこのようなペーパーを書いたことがなかった私にはとても大きな課題でした。一方の Viking についての授業では、各々が好きなトピックを決めて書くことができたのですが参考資料がとにかく手に入りづらく、こちらの課題に多くの時間を割く事になってしまいました。
またオーフス大学には試験レポート提出において、事細かなルールがあるので、必ず事前に理解しておかないと、提出することすら出来かねる場合があるので、細心の注意を払って取り組まなければなりませんでした。全力で取り組みましたので、いい結果が出ることを祈っています。
この10ヶ月を振り返ってみると、本当にあっという間に時が過ぎてしまったなという感じです。それも全て日本では味わえないような経験を毎日できたお陰だと思っています。語学力に関してはどれほど成長できたのかはわかりませんが、今では大切な友人もでき、不自由なく会話ができるようになったことを思うと、デンマークに来た頃の自分では考えられません。この留学生活では、語学や勉学の面だけでなく、様々な人と関わり、多くの地域をこの目で見たお陰で、なにより行動力と積極性が身についたように思います。大事なのは自ら動くことなのだと実感しました。日本にいた頃よりも好奇心が強くなったように感じます。何に対しても興味を持つ事が自分の成長につながる一歩なのでしょう。心の底からオーフスというステキな街で、素晴らしい友人たちと共に過ごしたことを誇りに思うと同時に、この10ヶ月は一生涯忘れられない経験となりました。

2015年4月3日

4月になりついにサマータイムが始まったこともあり、日がぐっと長くなりました。このサマータイムは3月28日の深夜二時ごろに変わったらしく、これで日本との時差が-7時間となりました。
今年の春は例年に比べ少し気温が低いらしく、いまだ1桁の気温が続いています。それでも聞く人全員がデンマークの春は素晴らしいと言うので、温かい陽気になり散歩をするのが楽しみです。
3月に Løkken という港町に行きました。
快晴でしたが海風はまだ冷たかったです。
Løkken からの帰り道、デンマークで4番目の都市 Alborg を通りました(オーフスは2番目の都市です。)
都市によって異なる雰囲気がありました。

今週オーフス大学はイースター休暇のために1週間のお休みです。多くのデンマーク人は帰省するので心なしか寮も静かに感じられます。
私はというと先日友人宅でイースターの行事であるコールドランチというものに参加しました。クリスマスでも同じような行事が行われましたが料理の内容はイースターなだけに卵料理が多いです。前回と同じようにお昼に集まった私たちは深夜までひたすら飲んで食べて話してを繰り返しました。 スーパーでもイースターのコーナーが作られ、かわいらしいエッグ型のチョコレートやテーマカラーである黄色と黄緑が並び春を感じさせます。
そろそろ帰国の日が近づいてきましたが、私の所属する学部では一向に試験の日程が発表されず少し困っています。他国に留学されている方はあと残すところ1ヶ月ほどだと思われますが、オーフスの大学では授業の終了が5月の初め、試験期間が6月から丸一ヶ月続きます。就職活動にも絡んでくるのでできるだけ早いうちに帰国をと思っていますが、口頭試験があるので帰国後にweb上で受けると言うわけにもいきません。聞いた話によると今年から1ヶ月ほど期間が延びたらしく、通常の大学よりも少し遅い帰国となってしまうのでオーフス大学に留学する方は注意が必要かもしれません。
思い返してみるとオーフス大学の履修制度は少し気難しいかもしれません。新学期の始まる数ヶ月前から希望する授業を選択できますがコーディネーターの指示や、定員超過で異なるクラスを選ばなくてはならないこともしばしばありました。加えて新学期の始まる1週間前にならないと時間割が発表されませんので、履修した授業の時間帯がかぶっている場合はやむなく変更しなくてはなりません。試験は教授よりもテストセンターが管理をしているので、上記のように日程や場所がなかなか決定されません。単位数(ECTS)は授業時間数に比例しているわけではないので、例えば週に3日3時間ずつの授業が、週に一回2時間の授業の単位数より少ないということもままあります。
それでも教授や生徒のレベルはとても高いですし、日本の大学ではあまり体験できないフィールドトリップやグループワークが多いので、振り回されつつも良い大学だとしみじみ感じます。現在もイースター休暇明けのフィールドトリップを控えており、グループワークで各自プレゼンテーションを用意しています。残り後わずかも悔いを残さず生活していきたいです。

2015年5月2日

デンマークでは最近、晴れの日がとても多く夜は 9 時頃まで明るいので 1 日を有意義に 過ごせています。まだ少しは曇ると肌寒いですが、気温も 13 度ほどと太陽が照る中で 屋外に出るのはとても気持ちがよいです。
今月はデンマーク女王が誕生日というこ とでオーフスでもパレードが行われ街はす っかりお祝いモードでした。

ボートレースの会場風景です。朝の 5 時に行かないといい場所をとることは不可能で、中には前日入りする人も。ビールや食べ物が売られていたり、有名なコメディアンが来て中継されていました。

そしてついに先週末はオーフス市内の最大イベント、ボートレースが開催されました。大学内の公園にはオーフス市内外からも観客が押し寄せ、市内の人口以上の人がこの行事に参加しました。私も朝方から友人たちと場所の確保のために集まり、夕方まで色々なショーを楽しみました。メインは 14時からのボートレースで、小さな池を漕いで速さを競うのですが、それだけでなく必ずビール一瓶を一気飲みし 10 回まわってまたボートを漕ぐというなんともデンマークらしい行事でした。このほかにも Nude race といって男女の選手とも裸で走る競技や、各学科のショーではデンマークを代表する LEGO や流行のアナと雪の女王のパロディと同時にヌードショーが行われ、これぞ性に寛容な国であるデンマークの行事!というものを体感してきました。

日差しが長くなってきたこともあり今月はオーフス市内の色々なところに出掛ける機会がありました。とくに美術館に関してはオーフス市内に大小さまざまなものがありますが、どれも日本では珍しい展示物や展示方法があるので興味深いです。また入学時のオリエンテーションでもらえる Aarhus city pack のなかに割引券や場合によっては無料券として使える Red Ticket が入っているので、留学期間中に行かない手はありません。
オーフス市はアートの面でも有名で市内には観光スポットとしても人気の美術館、博物館がたくさんあります。一番の有名どころといえば ARoS でしょうか。現代アートの展示が多く、特別展示も高い頻度で開催されるので何度訪れても楽しめます。現代アートということで展示方法も暗闇の中を進んだり、カラフルなスモークの中にはいったりとトラクションのように楽しめます。屋上にあるレインボーパノラマではオーフス市を一望できます。
屋外博物館としてデンマークの歴史を学べる Den Gamle By(Old Town)も市内中心部にあります。施設内には民家や商家など 60 件以上が集まり中世から近代までのデンマーク人の暮らし方を体験できます。当時の服装をしたスタッフが説明をしてくれたり本物の馬車に乗れるだけでなく、パン屋やカフェも充実しており当時のレシピそのままの伝統的なデンマーク料理を食べられます。屋外なので夏に行くか、クリスマスにはイルミネーションに包まれるのでその際に行くのもお勧めです。このDen Gamle Byの横には植物園があり、そのほかにもオーフス大聖堂の横にはデンマーク人の祖先であるヴァイキングについてのViking Museum や、世界有数の男女平等国であるデンマークに触れられる女性博物館、ドイツ占領時のデンマークを学べるレジスタンス博物館に訪れてみるのも良いと思います。
また最近リニューアルしたモースゴー先史博物館では Grauballemand という2000年前の炭化した遺体をみることできます。プロジェクションマッピングなどの最新技術をつかった展示方法で子どもだけでなく大人も楽しめる博物館になっていると思います。
Grauballemand
20 世紀も前のものと思えないほどシワや髪の毛がとてもきれいに残っています。
特別展として 2015 年 4 月現在、秦の始皇帝の兵馬俑が展示されています。

美術館は市内だけでなくなんと大学 内にも3つのミュージアムがあります。The Steno Museum は天体や生物学に関する博物館で、定期的に天体観測も開催されており先月は日食の観察会が行われました。私のお気に入りはNaturhistorisk Museum というところで館内には多くの剝製や植物が展示されており、デンマークに生息する動物だけでなく世界中の動物について学ぶことができます。現在、2週間に一度必ずミュージアムに行くという授業をとっています。すぐにこのような施設にアクセスできるので3時間の授業内で見学に行き、帰ってディスカッションを行うことも多いです。授業内だけでなく能動的に見聞を広められる機会を得やすいオーフスは学生にとってこれ以上ないほどの環境ではないでしょうか。
来月には授業も終わり、いよいよ最後の試験期間が始まるので、ますますこれから気を引き締めていこうと思います。

2015年3月1日

3月になり、デンマークにも春の陽気が漂ってきました。いまだ気温は低いままですが、太陽がよく顔を出すようになり、日照時間も延びてきました。
今週は2つの授業でプレゼンテーションを控えているので、少しばかり忙しい週末を過ごしました。相変わらずの読書量に追われる日々ですが、授業内容は興味深いものばかりです。
今回はデンマークのスーパーについて書きたいと思います。デンマークのイメージといえば「物価が高い」ことが挙げられると思いますが、実際に留学生がどのように日常生活を送っているか、スーパーの様子からお伝えしようと思います。
デンマークにはいくつもの大型チェーンのスーパーがあります。毎日夜10時まで営業しているお店もありますが、週末は6時ころに閉まってしまうお店も多いので注意が必要です。値段の表示方法も日本と変わりませんが、2つ買うと値段が安くなるというような商品が多いように思います。
例えばデンマーク家庭に重要なキャンドル、この写真だと1つ18クローネですが、2つだと20クローネと表示がされておりかなりお買い得になることが分かると思います(stkは個数を意味します)。だからなのかわかりませんがデンマークの人は一回の買い物でとてもたくさんの量を購入する気がします。お肉や野菜も大きな塊で売っているので、一人暮らしの学生には少し使いにくいです。

ジャガイモやニンジン、玉ねぎなどの野菜は主に1キロから2キロの袋ごと売られています。税金の高さで有名な国ですが写真では1キロの人参10クローネ(約180円)とそこまで高価ではありません。外食はとても高くつきますが、自炊を心がけると案外日本より食費がかからないで生活できるかもしれません。さらに最近デンマークではオーガニックにとても力を入れているので、有機野菜が普通のものと同じような値段で驚くほど安く買えます。Økologiskという表示があれば政府認定のオーガニック食品であり、最近では野菜、ビールやバターなどの食品に限らずシャンプーなどの日用品にもついています。デンマーク人のエコやオーガニック製品に対する意識がとても高いことが分かります。

今年のイースタービール

日本と異なって少し面白いなと思ったのは乳製品の多さとビールやアルコール売り場の大きさです。デンマークではヨーグルトや牛乳など乳製品がよく食べられています。ヨーグルトはフルーツのものから、北欧特有のリコリス味まで多種多様な製品が必ず並んでいます。牛乳にも色々な種類があり乳成分0.1%のものから3.5%のものがあります。乳成分が低いほど脂質は含まれないので健康的ではありますが、水のようにサラサラしているので日本の牛乳に親しんでいると味気なく感じるかもしれません。
言わずもがなビールはデンマークを代表するものでありますが、売り方のスケールが違います。みんな1ケースは当たり前というように買っていくので、売り場にはビールの箱が平積みされています。金曜日の夜にはビールケースを持った人を至る所で見ます。価格も水を買うより安いので、ビール好きにはたまらない国だと思います。種類も豊富で、シーズンや年ごとにだされるビールもあり今の時期は4月に向けてイースタービールが並び始めました。空になった瓶や缶はスーパーの専用機械に返すと、パントといって容器代が返金されるシステムがあります。この制度によって街のごみも減りますし、返金されてお得な気分も味わえるので良い制度だと思います。

ビールや乳製品の安さに対し、お菓子やコーヒーなどの嗜好品はとても高いです。デンマークは世界で4番目にコーヒーを飲む国にランクインしていますが、どれも高価です。
商品をかごに入れたら次は会計です。会計の方法は動くコンベアーに自分の商品を並べ、必ず最後にここまでという印の区切りを置きます。レジのスタッフは必ず「Hej(ハイ)」とあいさつをしてくれるので、返事をしたら値段が告げられます。デンマークでは使えない場所がないというほどクレジットカードは広まっていますので、スーパーでもカード払いの人が多いです。たまにデンマークのクレジット会社専用のレジがあるので注意しましょう。会計が済んだら自分で袋詰めをします。袋は必ず有料なので、持参する方が節約になります。
このようにものによって値段の付け方が日本とは異なる部分もありますが、スーパーはデンマークの人の食生活や、どんなことに興味を持っているかなどが伺い知れて面白いと思います。

おまけ

デンマークは日本のように必ずしも値段が表示されて おらず、表示価格とレジでの値段が違うこともしばしば あります。そんな時は店内にあるこのマシーンでスキャ ンすると値段がわかります。

北欧なのでサーモンなどの魚介類が食べ放題!かと思ったら、デンマークにはサーモンとエビしかありませんでした。値段はもちろん高いです。そのかわりニシンがよく食べられており、刻んだ玉ねぎなどと一緒に酢漬けにされて瓶で売られています。デンマーク国民食のひとつです。
デンマーク人は大人も子供もグミが大好きです。スーパーにはこのようにグミの量り売りがあります。黒いグミは国民的な味であるリコリスで人気の味ですが、日本人の口には合わないと思います。

2015年2月5日

最近のデンマークは雪が降り続いています。日中の平均気温も-2、3度と路面も凍り、自転車での通学に支障がでるほどで春が待ち遠しいばかりです。
今週からついに新しい学期が始まりました。私は今期3時間の授業3つとともにデンマーク語の語学学校にも続けて通うつもりです。加えてボランティアの一環でデンマーク人に日本語会話の機会を作る「日本語カフェ」にも参加する予定なので、前期よりもさらに充実した生活を送れそうです。
今回はデンマークの交通手段についてお話したいと思います。現在私の主な交通手段は自転車とバスです。デンマークはパンケーキの国と呼ばれるほど平たい国なので自転車の利用者数はとても多いです。私も節約の面から、夏に到着してすぐに警察署主催のオークションに参加し、中古品の自転車を買い取って利用しています。オーフス市はデンマークにしては珍しく坂がある街ではありますが、規模自体はそれほど大きくないので自転車で大半の移動が可能です。

9 月の初めに行われたオークションの会場写真です。
中古や放置された自転車を 警察が集め、月に一回ほどオークションが行われます。デンマークで自転車はとても高額ですが、こちらでは運が良ければとても安価で手に入れられます。

コペンハーゲンの電車内は、自転車利用者専用の車両があります。

自転車と同じように市バスも発達しています。市内はゾーンによって分けられていますが一度チケットを買えば同じゾーン内で一定の時間(オーフスであれば2時間)乗り降りが自由なので1枚のチケットで街へ買い物に行って帰ってくることも可能です。といってもチケット1枚20Kr(400円)ととても高いので、多くのデンマーク人は1カ月間の定期券をバスステーションで購入するか、割引のある10回分の定期券(140Kr)をキオスクなどで購入しています。
バスの乗り方も日本とは少し違い、必ず後ろか中央の降車口から乗ります。バスの中でチケットを買うこともできますが、回数券を持っている場合は専用の黄色い機械でチケットをクリップします。降りる際は中央か先頭の降車口から降りますが、自分の降りたい駅に着く前に停車ボタンを押さないと停車してくれませんので注意が必要です。乗車する際も停留所から道路の端まで出てこないと、乗る意思がないとみなされ止まってくれないこともあります。デンマークは基本、信用乗車の制度を採用していますが、だからといってチケットを買わないと、時々乗り込んでくるチェッカーに見つかれば高額な罰金を払わなければなりません。日本のバスと少し異なるのはシステムだけではなくベビーカー用の優先席があるところです。一方で車内での通話はとくに制限されていません。
オーフスには電車も通っており街の中心には中央駅がありますが、市内を移動するというよりも街から街への移動に使われていますので、チケットもとても高額です。私は首都であるコペンハーゲンに行く場合は電車ではなく高速バスをよく利用しています。
いくつかの島から成るデンマークでどのように島から島へ移動するのかと疑問に思われるかもしれませんが、多くのバスはそのままフェリーへ乗り込み、1時間ほど航海をしてまた一般道を走ります。この方法だとオーフスからコペンハーゲンへ3時間ほどで移動できますし早期予約すると50Kr(1000円)からチケットが買えてとても便利です。オーフス空港から市内へは専用のバスが1時間おきほどで出ているのでこちらも片道2000円ほどと比較的安価に利用できます。すべての交通情報はmidttrafikというHPでチェックできますので、デンマークに来る際はぜひ活用してください。このように今回から来期に来る留学生に向けて少しずつ役立つ情報を発信していけたらと思います。

この一ヶ月間の冬休暇は自身の見聞を広めるために中欧を一人旅したり、アイスランドやEU圏の国へ続けて旅行をしていました。
アイスランドはデンマークの領地の一つですが、街の景観は全く異なり、同じ統治下の国でも違った文化がみられて興味深かったです。
しかし旅行ばかりというわけでもなく、同じ学年の留学生たちと集まり就職活動に向けて話し合ったり、レクチャー映像を見たりとお互いに士気を高めあい、帰国後の生活に向けて準備を始めました。留学終了後は就職活動を始めようと思っていますので、今のうちにできるだけ情報を集めておかなければと感じています。帰国後にすぐ選考が始まってしまうので、日本にいる学生より出遅れてしまう気がして正直なところ焦る気持ちがあります。将来後悔しないように精一杯勉強に励み、今期も楽しんで生活を送りたいと思います。
アイスランド語で「黄金の滝」を意味するグトルフォス。落差は30mもあります
リンゴ一つで日本円約450円。
消費税25パーセントのデンマーク以上に、涙が出るほど物価が高い国でした。

2015年1月3日

これはオーデンセという街の様子です。デンマークは至る所でイルミネーションがされています。

新年明けましておめでとうございます。ここデンマークのオーフスでは厳しい寒さが続いていますが、風邪をひくこともなく、無事に新年を迎えることができました。今は来週に控えた筆記の試験に向けて、その準備に追われる毎日です。
今回はデンマークのクリスマスと新年の過ごし方についてお話ししたいと思います。11月から街はクリスマスムードに包まれていたように、デンマークのクリスマスはとても長い間祝われます。12 月に入るとアドベントキャンドルという4つのキャンドルを毎週日曜日に1本ずつ点火していきます。

12月24日がクリスマス本番でこの日は家族全員が集まり、カモや豚肉、ライスプディングなどのクリスマスディナーを食べます。そのあとはクリスマスツリーの周りを歌いながらまわったり、手をつないで踊りクリスマスをお祝いします。最後にツリーの下に集めたたくさんのプレゼントを一斉に開けるというのがデンマークのクリスマスのお決まりのようです。プレゼントは日本のように子ども達だけに送られるものではなく、家族や親戚みんなが全員分のプレゼントを用意することが通常のようで、ツリーの下に積まれた色とりどりのラッピングは心躍らせます。私も今年はデンマーク人の友人宅にお邪魔させてもらい、一緒にデンマーク語のクリスマスソングを歌ったりプレゼント交換をしたりと、とても楽しいクリスマスを過ごすことができました。24日が過ぎた後もコールドランチといってお昼から夜にかけて一日中ご飯を食べながら家族で談笑するという風習があります。料理は主にニシンの酢漬けやレバーペースト、紫キャベツを甘く煮たものを穀物のパンにのせて食べます。もちろんこれらの行事には、ビールやジャガイモから作られる蒸留酒のスナップスというお酒が欠かせません。家族団らんで過ごすクリスマスこそデンマークのhyggeな文化を一番よく表している行事ではないでしょうか。
クリスマスディナーの写真と、クリスマスツリーです。ツリーはどの家も毎年本物の木を使うようで、このサイズでも小さい方だというから驚きです。
これ全て一人分のプレゼントです。
首都コペンハーゲンにあるチボリ公園のイルミネーションは必見です。毎年多くの旅行者がクリスマスシーズンにここを訪れます。
変わって新年は、友人や恋人同士でパーティーをして賑やかに過ごすデンマーク人が多いようです。夕方になると女王のスピーチがテレビで放送され、それが終わるとシャンパンで乾杯、12時を過ぎるころにはダウンタウンでたくさんの花火が上がるのを見ることができます。デンマークでは新年のみ個人で花火を打ち上げることが許されており、日本にいたら見ることのできない量の花火が所かまわず打ちあがっています。31日には多くの店が閉まり静まっていた中心街も、年が明けると多くの人がバーやクラブで行われるパーティーに出掛けていました。ただし日本のように正月休みがあるわけではなく2日から仕事始めという人も多いようです。通常、学生は1月が試験期間となり、2月から新学期が始まりますので新年を迎えるとすぐに試験という学生も多いようです。
今月に控えた試験は4時間の筆記試験なのですが、12月に受けた試験は口頭試験という全く未知の方法でした。試験官とのディスカッションの場面では自身の英語力の至らなさをまだまだ痛感するばかりでした。私の場合、北欧におけるヴァイキングの歴史や文化といった内容についての口頭試験だったのですが、その中でもヴァイキング時代の言語であるルーン文字で表された歴史上の人物や書物の名前、地名を暗記し発音することが最難関でした。日常で使わないアカデミックな単語の場合、それ自体を把握していなければ内容の理解度は落ちてしまいます。英語だけでなく、その分野における専門用語を事前に把握しておくことは留学先で授業をとる際大きな助けとなるでしょう。この試験方法はプレゼンテーションやディスカッション能力だけでなく、自身の新たな弱点を把握するきっかけにもなったので、とても有意義なものでした。
留学期間もそろそろ中盤に差し掛かってきました。今年はさらに濃く充実した日々を送れるように日々楽しんで過ごしたいと思います。

2014年12月2日

12月のデンマークはとても厳しい風が吹き抜けています。最近はずっと雨が続き、15時には既に暗くなってしまいます。だからといって日が昇る時間が早いわけではなく10時にならないと完全に明るくはなりません。北欧の冬は自殺者が多いと聞いたことがありますが、さすがに暗い日々が続くと太陽が恋しくなり、すこし鬱蒼とした気分になってしまいます。EU圏の友人たちが夏に「太陽を楽しもうよ!」としきりに言っていたことが、いまさらながら納得です。毎日冷たい風が吹き抜ける中、手袋と帽子をして学校に向かっています。
とはいえ室内はとても温かいです。デンマークはセントラルヒーティングという温水を利用した暖房システムがあるので、部屋の中だけでなく廊下や化粧室も温かいです。このシステムは空気も汚れず、火事の心配もないのでとても優れものだと思います。

こちらはスーパーの一部で、クリスマスグッズが並んでいます。

12月になりいよいよ試験の月になりました。私はオーラルとライティングの試験があるのですが、日本とは少し試験形式が異なります。まずオーラルは一般的に、事前に与えられたトピックについて一人ずつ10分間プレゼンテーションし、その後オーディエンスとのでディスカッションを20分間行い合否が決定されます。たいていの場合トピックは授業で扱った内容から出されますが、試験時間の24時間前に内容が発表され、生徒は1日かけて準備をします。ライティング形式に関しては何問かの質問のうち3つほどをピックアップして4時間でエッセイを書いて提出するというものです。この試験中はもちろんインターネットの使用は禁止されています。どちらも私にとって新鮮な試験形式なので今から入念に準備を行わなければなりません。
このテスト期間が終わると街は一気にクリスマスへと向かっていきます。デンマークではハロウィンをそれほど祝うわけではありませんでしたが、クリスマスについてはとても力を入れているようです。11月になると至る所でクリスマスグッズが売り出されます。とくにクリスマスクッキーとパン、キャンドルに関しては驚くほど種類があります。

ユールビールというクリスマス限定発売されるビールが並んでいます。さすがビールの国デンマークです。

12月のオーフスでは中心街にある駅へと続く歩行者天国で、クリスマスマーケットのような出店がだされます。チュロスやクレープ、焼きアーモンドの甘いにおいが漂ってくるので歩くだけでも楽しいです。

日本でのクリスマスは、チキンとショートケーキのイメージがありますが、デンマークでは豚肉や鴨肉、そしてケーキの代わりにクッキーとパン、ライスプディングという伝統的な料理を食べます。デンマーク人だけでなくEU圏の学生はクリスマスを親元で過ごす人がほとんどなので、クリスマスの料理が家庭の味となっているようです。代わりに新年は友人や恋人と一緒に過ごすことが一般的のようです。
次にレポートを提出するときは2015年になっていることでしょう。この4カ月弱デンマークで暮らしてみて感じたことがあるので少し書き記そうと思います。
「デンマークは世界一幸せな国」と言われていますが幸せとは一体何なのでしょうか。物が豊富なこと、食事がおいしいこと、気候が良いこと、政治経済が機能していること、医療福祉が豊富であること、治安がいいこと、さまざまな要因があると思います。デンマークは物が豊富なわけではありません。スーパーやデパートの品揃えは日本に比べるとどうしても物足りなさを感じてしまいます。食事は美味しいですが外食するととても高くつきますし、日本食ほどバリエティがあるわけではなく、「デンマーク料理」というものも多くはありません。気候は長い冬がきますし、経済においては高い消費税を含む税金を払わなくてはいけません。学費や医療費がタダといっても留学生にはあまり、直接的にこの恩恵を感じることは多くありませんし、治安は日本の方がよいでしょう。しかしこちらで生活してきて毎日しみじみと幸せだな、豊かな生活を送っているなと感じる瞬間が多くある気がするのです。
個人的な意見ですが、デンマークの人は自分が何をしたいか、何をするべきが、何が好きなのかというアイデンティティをしっかり持っている人が多い気がします。それはおそらく高校卒業後に政府から自分の将来について考える時間が与えられるからなのでしょう。自分が何に興味を持っていて何をすべきか知っているから、しっかりと平日は勉強に励みその代わり週末はみんなで楽しむというメリハリを持つ人が多いのだと感じます。大学で同じ学年といっても同い年の人は多くありません。みんな大学入学前に働いたり、専門学校に行ったりと自分が興味のあるとを探す時間があり、そこで見つけたことを大学に生かしています。他人とは年も違うし、異なる経験をしているのですから人と自分を必要以上に比べるということをしません。そうすると、おのずと会話の内容は自分の好きなこと、相手の好きなことを話して相互理解を深めていくという形になります。
私が日本で悩んでいたことの大半はおそらく人と比べることで生まれる悩みだった様な気がします。確かに時として競争意識は大切ですが交友関係においてしばしば悩みの種になるでしょう。しかしここでは自分の好きなことを話して、相手の好きなことを知って、そこから興味が広がったりする。相手と比べて自己嫌悪に陥ることはありません。誰もが人に対して分け隔てなく接することができるのは、自分が相手と違うこと、相手も自分と違うことを知っているからだと思うのです。もちろん例外はありますし日本を卑下するつもりはありません。ただ、自分が好きなことを知り相手は自分と異なる人生を歩んでいると知っているだけでも理解しあえるきっかけになるのではないでしょうか。私はこのデンマーク人の生き方がとても好きです。物が豊富ではないし物価が高くても、友人といっしょにほっとする時間を過ごし、興味のあることについて勉強ができる、今のこの穏やかな生活を忘れないようにしていきたいと思います。

2014年11月4日

11月に入り、オーフスの寒さは日ごとに増してきています。8月に到着した際に、すでに初秋のように感じましたが、近頃は落ち葉が道につもり、日が落ちる時間がぐっと早くなりました。
冬が長いデンマークには、独自の“hygge”という人々が集まって温かなほっこりとした時間を一緒に過ごすという文化があるのですが、それに欠かせないものがコーヒーとキャンドルです。北欧はコーヒーの消費量がとても高く、デンマークの人々もとてもコーヒーが好きなようで、授業の合間にも食堂にコーヒーを買いに行くほどです。また間接照明の国であるデンマークの部屋を温かく照らすものがキャンドルです。日本で生活していたころはキャンドルを買ったことはありませんでしたが、灯っているキャンドルをみるととても温かい気持ちになれます。
勉強面に関しましては、12月に試験を控え日々課題に取り組む毎日であります。並んで来学期の授業登録もはじまり、時間がとても速くすぎるのを感じています。授業は講義形式で毎回70ページほどの読書課題が出され、授業ではその読書内容を踏まえて進められます。予備知識としてこの課題を毎回こなすことが前提条件となっているので、1つ1つの授業に対する予習時間はとても多くかかります。加えて授業内容を録音し、復習として聞き返しノートを取りなおすということをしているので、授業数は多くはありませんが、毎日なにかと机に向わなければなりません。
大学の授業と同時にデンマーク語の語学学校にも通っているのですが、デンマーク語は驚くほど発音が難しいです。例えばデンマーク語で”How about you?”は”Hved med dig?”とつづるのですが、カタカナで発音をかくとヴェ メ ダィ?となります。デンマーク語では頭文字の H や末尾の d や g が発音されず、なおかつ単語同士をくっつけて話すのです。EU圏出身の学生でさえデンマーク語はとても難しいようですが、新しい言語を学ぶことはとても興味深いです。こちらも引き続き来学期も通い続けたいと思っています。

ドイツらしい組み木の家もある Frankfurt am main ですが、ビルが多く東京のような雰囲気でした。

また10月の中旬には“Autumn holiday”という1週間の休みがありました。この期間は元々、ジャガイモ収穫を手伝うために子どもたちが学校を休んだことに由来するようで“じゃがいも休み”とも呼ばれています。せっかくの休暇ということで EU圏の国を一週間かけて旅行したのですが、国によっても都市によっても様相が様々で、とても驚きました。この旅行をするまでEU圏は陸続きなのだから、そうたいした違いはないと考えていたのですが、国が違えば人も街並みも違うようです。個人的にはドイツは東京ととても似ているように感じました。街にはブランドショップや多国籍なレストランなどが多く立ち並び、なくても困らないけれど生活の質をあげるというような趣向品に対する意識が、ドイツと日本は近いような気がします。こうして気軽に他の国に足をのばせることも、留学先が北欧諸国である利点ではないかと思います。
引き続き学習の面でも、文化体験の面でも少しずつ理解と知識を蓄えていければと思います。

2014年10月4日

こちらは Social Pattern in English speaking countries という授業の休憩時間にとった写真です。日本のようにノートは使わず学生はノートパソコンでメモをとっています。先生は毎回スライドを用意し、時には資料動画なども見せてくれます。授業で使われたスライドはネット上で共有され、学生はいつでもアクセスして確認することができます。

デンマークに来て2カ月が経とうとしています。こちらはすっかり肌寒くなり、先日日本で冬に愛用していたコートを出しましたが、デンマークの冬を越えるには日本の冬用の衣類では少々心許ないようです。これからデンマークは日照時間が短くなり雨天が続くようなので、今のうちに友人と太陽の日差しを楽しんでいます。
学習に関しましては、ネイティブとの会話の中で全く聞き取れないというようなことは少なくなっていました。一方でスピーキングに関しては時々伝えたいことが通じないことがあります。これは発音の問題なのですが、例えば先日、「rule」という単語を何度繰り返しても相手が聞き取れないことがありました。日本人に共通することかとは思いますが、rとlを区別して発音することがとても困難に思われます。日本でしっかりと発音の練習をしておくことはとても大切な留学準備のひとつであったと痛感しています。
授業に関しましては先日期末試験の登録をしてきました。オーフス大学では試験の種類が筆記や口頭試験など何種類もの中から選択することができます。私のとっている授業は筆記試験と口頭試験なのですが、授業内容をすべて理解できているわけではないので毎日復習予習をして試験に備えなければなりません。授業ごとに60,70ページほどの読書課題はデンマークでは当たり前のようですが、毎週四苦八苦しながら課題をこなしています。

Japanese Caféは日本語を練習したい学生のために毎週2時間、教室でお茶を飲みながら会話の練習をするというものです。デンマークの文化を知ることができるなど、日本人留学生にとっても良い交流機会になっています。

授業の内容はとても興味深いです。先日 Viking Studies という授業ではグループに分かれて Viking の出土品を研究し、その道具の使用目的、使用人物、どのような時代に使われていたかなどを推測する課題が出されました。本物の遺跡を直に手にしたことがなかったので大変興味深かったです。また来週の授業にはフィールドトリップとしてオーフス市の近くにある Viking の遺跡を見に行くということで、今からとても楽しみにしております。
大学の授業の他にもデンマーク語の語学学校に通ったり、ボランティアとして日本語学科の生徒の会話練習として Speaking Partner や Japanese Cafe という活動も行っています。先日にはオーフス大学に在学中の生徒に留学先を紹介するという Student Fairで、日本や大学のことを紹介してきました。デンマークという未知の文化を知ると同時に、日本を紹介できるという機会が豊富で毎日充実した生活を送れていると思います。