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留学・国際交流

エリザベスタウン・カレッジ 片山慶次郎さん(法学部)

2018年4月

 アメリカでの生活も残すところ1ヵ月強となり、学校全体も少しずつですが学期の終わりに向かっている雰囲気を感じています。今年の冬は少し始まりが遅れたためか、春の訪れも少し遅れており、3月の中旬には大学が1日半休校になるほどの大雪に見舞われました。それと同時に空気の乾燥から学内で風邪が流行り、私自身もインフルエンザで高熱を出してしまったことがありました。幸い、友達や学校関係者の助けと加入している海外旅行保険を使用して病院で診察を受けたため、すぐに症状は良くなり学習状況にも大きな支障をきたすことはありませんでした。
 今学期が始まり2ヵ月程が経過し、受講している教科の中で最も難しく感じられるのはスペイン語です。以前も述べた通り、第2言語である英語を通して新たな言語を学ぶというのはもちろんですが、英語とスペイン語に類似点が多いことや、クラスメイトの多くが高校などでスペイン語を勉強してことがあるということもあり、授業自体の進行度が比較的早く感じられるのも難しく感じる原因の一つと思われます。Digital Photographyの授業はもちろんプレゼンテーション、リーディングやライティングなどの課題もありますが、忙しい日々の中に時間を見つけて写真を撮りに繰り出すことはリラックスすることができ、良い時間になっています。Interfaith Leadershipのクラスでは様々な宗教の基本的な考えを学びながら、宗教間の違いやそれぞれの違いによって起こりうる問題を想定し、世の中をより良くしていくために私たちの世代ができる施策を議論していきます。Badminton&Archeryは気温が少しずつ上がってきたこともあり、ようやく屋外でのアーチェリーをすることができるようになりました。授業時間として固定されることで安定して運動する時間を確保することができています。体調を崩した際に高熱を出したにも関わらず回復が早く、体力をつけることも生活を送るうえで重要であると実感できました。
 3月の2週目には約1週間の春休みがあり、それを利用してサンフランシスコへ5日間の旅行に行ってきました。サンフランシスコはアメリカ国内でもLGBTの人々が住む割合が最も高い都市とされ、一部ではその割合は15%以上に及ぶと言われています。いたるところに坂があり起伏は激しいものの街自体は比較的小さく、歩いて見て回ることができますし電車やバス、名物のケーブルカーなど交通機関も充実しています。サンフランシスコには中華街と日本街とあり、その他にも様々な文化が根付いており、食事や買い物が楽しめる施設、ビーチや博物館に自然国立公園などもありこれまで訪れたアメリカのどの街とも違う姿をしていました。アメリカ合衆国という言葉が表す通り、1つの国の中でも州や地域によって全く異なる文化や表情をしているというのは非常に興味深いことだと思います。
 冒頭で触れたインフルエンザにかかってしまった際のことですが、最近は非常に忙しい日々に追われて睡眠も不規則になっており、疲れがたまり抵抗力が低下してしまっていた中で感染してしまったものと思われます。倦怠感と高熱があるとわかり、すぐに学内で流行しているインフルエンザを疑いました。普段、軽度の風邪などを引いた時には、大学内にあり、学生によって運営されているStudent Wellnessに行くと1日分の一般薬をもらうことができます。また、大学の売店でも一般薬を購入することができます。しかし、今回のような場合やその他にも医師の診察が必要と考えられるような場合には、大学から歩いて7,8分の所にあるPenn State Medical Group Elizabethtownに行きます。Elizabethtown Collegeの学生は大学が提供する学生保険に加入することが義務とされていますが、日本大学の学生は留学出発前に日本の海外旅行保険に加入することが現時点では決まりになっています。事前に加入している海外旅行保険について確認していくことは必要ですが、少しでもわからない場合は、各国から問い合わせができる保険会社のサポートデスクに電話で問い合わせることをお勧めします。近隣の病院の検索、予約また、病院側が保険会社に直接診察代を請求することで学生が現金を持参することなく受診することのできるキャッシュレスが可能であるかを病院に問い合わせていただける場合もあります。(キャッシュレスが対応していただけない場合も保険の対象内であれば、日本へ帰国後に必要手続きを踏むことで、後日返金をしていただけます。)また、病状が酷く、自ら病院に行くことができない場合は、大学のキャンパスセキュリティに電話をして送迎をお願いしましょう。その他にも留学生担当ディレクターのKristiやInternational Leadership Assistantsに助けを求めましょう。
 留学生活の終わりも近づく中で大学の課題に加え、3月から本格的に始まった就職活動やアメリカで受験ができることが分かり先日受験を申し込んだTOEICの勉強等、多くのことに日々追われていますが、残りの日々を大切にしていきながらこなしていきたいと考えています。

春休みにサンフランシスコへ行った際の写真です。
サンフランシスコの観光名所、ゴールデンゲートブリッジです。
Sausalito, Mill ValleyにあるRedwoodの森です。サンフランシスコの中心街からフェリーで僅か30分ほど行ったSausalitoには全く異なった様子が広がっています。
サンフランシスコの急な坂を上り下りするケーブルカー、その始発地点の様子です。日中は観光客が長い列を作っています。
LGBTの町Castroにある、Castro劇場です。

元々映画は好きなのですが、こちらに来てからより沢山の映画を友達と観るようになりました。もちろん英語の勉強にもなりますし、日本よりいち早く公開されるものや日本では公開予定のないもの、アメリカにいるからこそ映画の中で見られる生活に親近感が湧くなど様々な楽しみがあります。最近観に行ったこの映画はアメリカの高校の様子、人々のLGBTへの反応など勉強にもなる内容でした。
こういった些細な部分にも文化や社会全体の物事への姿勢の違いが見うけられるのは興味深いです。

2018年3月

 日本の冬と同じく2月が最も寒いといわれるペンシルベニア州の冬ですが、ここ最近は最高気温が15℃まで達する日が度々見られ、急な寒暖差に体調を崩す生徒が多く出ました。エリザベスタウンカレッジで長く働いてらっしゃる教授によると、このようなことは最近になってから多く見受けられるようになったとのことで、世界的な気候変更を危惧していらっしゃいました。また、これに加えて空気の乾燥も相まって、大学全体がインフルエンザの流行時期となりました。私自身、引いた風邪が長引いてしまい、日々の授業をこなすのが大変になったことがありました。
 春学期が始まり数週間が経った2月の中旬、この時期に学生たちはいよいよ本格的に授業や宿題に追われることになります。また、3月に春休み、イースターブレイクを迎えるため、それよりも先に中間試験を執り行う教科は多く見受けられました。幸いにも、私が受講しているクラスでは中間試験を執り行ったのはその内の1つだけであったため、特にこの時期特有の負担というものはあまり感じませんでしたが、他方では、日常的に一定の課題を課せられる授業を受講しているという影響から程よい忙しさはありました。例えば、Digital Photographyの授業では、クラスで学んだテクニックを活かしながら、毎週課せられる異なるテーマに沿った写真を撮影し、最後に編集ソフトで加工をした作品を提出する課題がほぼ毎週あります。加えて、2月には自ら選択した写真家についてのプレゼンテーションや、与えられた写真に関して技術的な面、感情的な面の双方から意見、感想をレポートにまとめるといったものまでありました。
 その他のクラスについては、今学期より新たに勉強を始めたスペイン語は、やはり第4言語を英語という自らにとっての第2言語で学ぶ難しさというものを実感しています。しかし、学内にスペイン語話者の学生が多いため、私が拙いスペイン語を使い簡単な会話を試みると、とても嬉しそうな表情を浮かべながらそれに答えてくれます。自らの言語や文化をどのようなレベルであっても他人が理解しようと努力してくれる姿というものは、日本語のチューターをしている私としても日々嬉しく思うものなので、彼らの気持ちもとてもよく理解できます。それに関連して、私の他の授業である、Interfaith Leadershipのクラスでは世界集の宗教について学びながら、お互いがどのような違いを持ち、その違いとどのように向き合い、尊重しながら社会の中で共存していくかということについて考えるものです。これについても多様性を受け入れ国際的な社会というものを考えるには欠かせないものだと感じています。
 勉強面以外では、週に2回、バドミントンの授業の中で体を動かしたり、カメラを持って学校周辺を散策するなど、寒い中でも一定の運動を心がけています。その他にも大学で行われる催し物に友人らと参加したりなどもしています。最近ですと、中国の旧正月を祝うイベントや食堂で海産物を多く取り扱った食事が振舞われた、パイレーツのイベントなどがあり、どちらも多くの人が集まる人気ぶりでした。余暇時間があれば映画が好きな友人たちと鑑賞会を開き、1週間に3本ほど映画を見ています。私は4月から4年生なので、3月に入り就職活動の時期を迎えました。以前の報告書にも書かせていただいた通り、ボストンのキャリアフォーラムなどにも参加して就職活動の準備などを行ってきましたが、これからは海外にいて、得られる関連情報が少ない中で日本の学生と同時進行で競っていかなければなりません。留学先大学での成績も維持しながらも、留学生専門の就職活動エージェントの協力を得て、どちらも成功させたいと思います。
Digital Photographyの課題で大学近くの池で撮った写真です。
中国の旧正月イベントの様子です。
どちらも大学で行われたパイレーツイベントの写真です。食堂では様々な食事が振舞われ、催し物が開かれるKavという広場では、発泡スチロールの海が設置されていました。

2018年2月

 新学期が始まり、3週間程が経ちました。春学期と呼ぶにはまだ寒すぎる今日この頃は、温かいシャワーを浴びて凍える体と目を覚まし、早朝からの授業へ向かう毎日です。
 今学期の受講科目はというと、前学期とは全く異なった色の授業を履修しています。前学期にあたる秋学期は、アメリカ政治学、社会学、ライティングの授業などのどちらかといえば学術色の強い授業を受講していましたが、春学期からはバドミントン&アーチェリー、スペイン語にデジタルフォトグラフィなど日本の大学ではあまり馴染みのないものを選びました。これはただやみくもに受講を決めたわけではなく、ある目的のもとに選んだものです。というのも、交換留学生という立場を意識しながら過去半年の生活を過ごした中で、その立場が4年間の正規留学生とは異なる性格をもつものであるということに気が付きました。
 私と同じ時期にエリザベスタウンカレッジでの学生生活をスタートさせた正規の海外留学生は複数人いますが、当然のことながら彼らは大学での生活というものを初めて経験する1年生たちです。対して、私は日本大学の法学部で3年間の学生生活を過ごしており、専攻する法律、政治、経済に関する専門科目の単位も100単位以上取得してきました。加えて、彼らにはこの先3年以上の時間がこのエリザベスタウンカレッジであるのに対して、私は残すところ1学期間となりました。そうした中で、自分の取るべき受講科目はここでこそ学ぶことができるものであるべきだという認識に行き着きました。また、将来的に留学関係の職業に就きたいと考えているとして異なる宗教に対する知識を身に着け、それぞれの違いがもたらす問題をどのように解決していくのかを学ぶことは有益だと考え、宗教間対話という授業も受講しています。
 勉強以外では、先学期まで住んでいた寮から、友人が多く住む寮へと移転し食事やそれ以外の時間も多く共にしています。週に3本ほど映画を見ることが習慣で、友人の部屋にあるプロジェクターを使ってアメリカ映画のみならず、最近では日本のアニメーションなども度々鑑賞しています。今学期からは日本、韓国、エクアドルから新たな留学生を迎え、つい先日は歓迎会を行いました。初めは以前からの留学生と新規の留学生で多少の分断が見られたものの、現在では少しずつ馴染んでいるように見え、安心しています。それ以外には、前学期からボランティアとして参加している、日本語を専攻している学生たちに向けて開かれる日本語会話のクラブに多くの学生たちが参加してくれたこともうれしく感じたことでした。
 先日、残り留学生活が3ヵ月程になったことを友人らに伝えると、エリザベスタウンカレッジが5月に約3週間の日本への短期留学のプログラムを持っており、それに参加することを決めたことや、夏休みに日本に訪れることを計画していることなどを聞かせてくれました。それまでは何となくいつか訪れたいと思ってはいたが、私と友達になってついに行くことを決意したといった話を聞かされ、胸が温まる気持ちになりました。何気ないような毎日も残り限られた時間を意識しながら生活していきたいと思います。
これらの写真は、デジタルフォトグラフィの授業の課題として撮影したものです。エリザベスタウンに唯一あるFolkloreというカフェで撮った写真や街中の写真です。
こちらは学内で撮った写真です。真冬でもリスたちは相変わらずといった様子です。

2018年1月

 留学生活の前半である秋学期も終わり、その後に迎えた冬休みも残すところ僅かとなりました。もうすぐ始まる春学期に向けて少しずつ必要な準備を進めています。また、最近では最低気温が氷点下10℃を下回ってくることも多くなってきており、より一層に体調管理の重要性を感じています。
 12月を振り返ると、やはり学校全体が学期末試験に追われていたという雰囲気でした。大学の食堂も普段よりも早く営業を開始し、試験前には学生たちを労う特別な食事を夜10時まで提供したりなど、施設全体で試験期間を乗り越えていくサポートをしてくれているという印象を受けました。幸い、私は試験期間中に筆記試験の形式で受験するものは2科目しかなかった為、過度にストレスを感じることはありませんでしたが、午前7時から3時間にも及ぶ大学の試験というのはそれまで日本大学でも経験したことがありませんでした。面白いことに、担当教授がドーナツを差し入れてくださった為、いただいたドーナツを頬張りながら試験を受けるという一風変わった経験もすることができました。
 残念なことに、学期の終わりというのは別れの季節でもあり、同じ時期にこの大学に来た留学生の内、メキシコとエクアドルからの友人2人が半年の留学生活を終えてそれぞれの故郷へと帰っていきました。そんな彼らのために、試験期間前に、エリザベスタウンカレッジの留学担当であるクリスティの自宅をお借りしてその他の留学生と送別会を行いました。異国の地からアメリカにあるとても小さな大学を選び、同じ留学生として共に生活をした彼らとの関係はたった4ヶ月間で築き上げたとは思えない程に親密なものとなり、それを実感させられる送別会でした。また、彼らのために開いたその会は、数ヶ月後にやってくる私自身の旅立ちを連想させるものであり、残された時間を大切にしようと思わされるものでした。
 冬休み期間中、大学はほぼ完全に封鎖され、大学のセキュリティを管理するキャンパスセキュリティが学内に残るのみとなります。留学生は特別な事情があり、自国へ帰国することができない、あるいは何処かへ旅行に行けない場合においてのみ学内の寮に留まることが許可されています。実際に、私の友人のうち2名程が休みの間、寮に残ることを決めました。当然、学食も営業はしていないため自炊が欠かせなくなってきますが、大雪の日も少なくない中で車を所有していない場合は食材調達も難しくなります。私は冬休みの間はカナダへ旅行に行こうと計画していましたが、最終的には日本に一時帰国することを選びました。秋学期が終わり必要のなくなった教材や衣服などを持ち帰り、逆に今後必要になることが考えられるものを調達できること、留学生活と並行して行っている就職活動の準備を行うことができたという面でも有意義な選択をしたのではないかと感じています。
 前学期の経験を活かして、より効率的な学校生活を心がけながらも今学期からは新しいことにも進んで挑戦していきたいと思っています。
12月の上旬に降った初雪です。
友人たちと映画を見に行った時の1枚
Tea Partyのを開いた際に折り紙体験を行いました。
学校のイベントでアイススケートに行きました。国籍によってはアイススケート場自体が生まれて初めてなど、そこでも文化の違いを感じました。
前学期で留学を修了する生徒たちへの送別会の際の写真です。夕食後、水彩画を描きました。

2017年12月

つい先日始まったばかりだと思っていた秋学期も、残すところあと1週間となり、時間の流れの早さを感じています。最近では、最低気温は毎日氷点下を下回り、大学のキャンパスはすっかり雪化粧といったような状態です。
まず初めに、やはり勉強についてですが、学期の終わりということもあり学校全体が期末試験へ向けて、緊張感と焦燥感を増していっているというのがここ1ヵ月の正直な感想でした。それは私自身も例外ではなく、14ページにも及ぶレポートを初め、その他にも5ページ前後のものが複数回、2度目の中間試験にプレゼンテーションといった具合に程よい忙しさに追われていました。今学期は平均的な学生よりも1クラス少ない履修を組んでいたおかげで、受講している内容の1つひとつに集中することができ、期末試験を目前に既に単位獲得は確定している状況です。すべての教科を通して最高のA評価を得られる可能性があるので、気を引き締めて準備をしたいと思っています。
ここ1ヵ月は学校内外を問わず、多くのイベントがありましたが、その中でも特に触れておきたいものが2つあります。1つ目は11月の中旬にボストンで開催されたキャリアフォーラムです。キャリアフォーラムは日本語と英語の最低2か国語を使いこなす正規、交換、または語学留学生を対象にした就職活動のイベントで、その中でも最大の規模をほこるボストンのフォーラムでは日本からは200社以上の企業に加え、アメリカ現地企業も参加しています。ここでは企業説明会、事前予約に基づく面接選考、直接企業に対して履歴書を提出しエントリーをするウォークインやイベント主催のエージェント企業による就職活動に関する説明会などに参加することができます。日本での正規の就職活動開始時期に後れをとってしまう可能性のある留学生にとっては、必要な情報を得ることはもちろん、就職活動自体も開始することのできる貴重な機会です。私自身も事前に進んだ面接選考に加え、留学生を対象にした就職活動のエージェンシーと出会うことができ、大きな収穫があったと感じられるものでした。
2つ目は、アメリカの文化的な祝日である、Thanksgiving Holiday です。日本語では感謝祭と訳されます。その起源については諸説ありますが、現在ではその歴史的な意味合いよりも、家族が集い祝日を共に祝うという面に重きを置いており、ここではその起源については割愛させていただきます。もちろん、私のような留学生はアメリカに家族はおらず、4日間ほどの休日では帰国することもかなわないため、その多くが閑散としたキャンパス内に留まるかあるいは旅行に出るという選択肢になるのですが、私は幸いにも普段から仲の良い現地学生が実家に招待してくれたおかげで、アメリカの文化としての感謝祭を体験することができました。滞在中は彼の中学や高校からの友人たちと遊びに出かけたり、大きな庭を持つ家の手伝いをさせてもらいました。彼の自宅には延べ20人以上の親戚の方々が集まり、その中にはアメリカに居住していらっしゃる日本人の親戚の方もいらっしゃり、緊張の中にもどこか安心感を抱きながら楽しい時間を過ごさせてもらいました。
最初に書かせていただいたように、今学期も残り数える程になり、冬休みの間は日本へ一時帰国をし、家族や友人とクリスマスやお正月を過ごそうと考えているので、それらを快く迎えられるようにテストの勉強を充分に行いたいと考えています。
キャリアフォーラムが開催された会場と
ボストンにあるクインシーマーケットです。
ボストンティーパーティー事件が起こった実際の港です。政治を学ぶ身としては感動しました!
ボストン、ケンブリッジにあるハーバード大学校内です。
友人宅でいただいたThanksgiving Dinnerの一部と
そのお宅のホットバスです。シャワー生活をおくる身としては久しぶりの入浴でとてもリラックスできました。

2017年11月3日

暦の上では秋から冬への移り変わりの時期ですが、大学の位置するペンシルベニア州は東京よりも緯度の高い場所にあるため、最近では最低気温が5℃を下回るということも日に日に増えてきました。先日利用したUberの運転手の方の話によると、今年はこれでも暖かいとのことで、例年ではハロウィンを過ぎたあたりから雪が降ることもあまり珍しくはないとおっしゃっていました。日本から持参した冬物の洋服では充分ではなく、大学の購買でセールが行われた際には、目視で確認する限り80人ほどの学生が長蛇の列を作る中、50%オフになっているセーターなどを買いました。
10月の中旬にはほとんどの講義が中間テストを迎え、私の場合は定期的な提出物が最終評価になるWritingの授業を除いた、Sociology, American National Government がそれに該当しました。Sociologyは試験範囲が300ページほどで、その中から50題の選択問題を授業内試験で行われましたが、American National Government はというと同量の試験範囲ではあったものの、4題の論述問題を授業外試験形式で行われました。授業外試験は教科書、ノートや配布物などの参照が許可されていますが、80分の限られた時間内では必要な情報を見つけ出すだけでも相当な時間を要するため、事前の勉強は当然に必要とされます。幸い、どちらの試験も9割弱のスコアを取ることができました。
American National Governmentの授業は、担当の教授の他に大学の卒業生であり、且つ現役の州議会議員を務めていらっしゃる方が教鞭をとられているのですが、その方の計らいで、約半日をかけてペンシルベニア州の首都ハリスバーグにある州議会の議事堂のツアーを行っていただきました。議会では4ヵ月遅れの予算の決議で忙しい中、複数の議員の方々やその他職員の方々が仕事についての説明や質疑応答の時間を設けてくださり、とても貴重な経験ができたと感じています。
私生活では10月の上旬に4日間のFall Breakを利用してニューヨークへ旅行に行ってきました。大学の最寄り駅からは列車でそのまま行くことができますが、今回は途中駅のフィラデルフィアからシャトルバスを利用して向かいました。予定していた観光名所をかろうじて巡ることはできたものの、最低でも1週間は必要であると実感しました。そのほかにも、週末を利用して友人らとワシントンD.C.にコンサートを見に行ったり、ハロウィンにはコスチュームを身にまといながら授業に出席し,教授からお菓子をもらうなど日本ではあまり考えられない体験もしています。
今月は1000単語前後のエッセイが4つ、2500単語のものが1つ、更にプレゼンテーションが1つ、加えて新たに定期試験が1教科あるためこまめに進めていく必要があります。
こちらはニューヨークに行った時の写真です。ミュージカルが好きで過去にいくつか観たことがあるのですが、ブロードウェイで観るものは格別でした!
これは、American National Governmentの授業の一環で、ペンシルベニア州の首都、ハリスバーグにある州議会の見学に行ってものです。実際に予算の決議を行なっているところを見ることができた貴重な体験です。
ハロウィンでは仮装をしたまま授業に参加しました。

2017年10月4日

アメリカでの生活が始まって、1ヶ月半程が経ちました。過去に1年間の海外留学を経験しているせいか、国は違えど異国での生活に関しては抵抗なく過ごしています。  
学習面では、やはり毎日平均3,40ページほどのリーディングに加え、抜き打ち小テストの勉強に追われているという状況です。受講している科目の話をしますと、その内の1教科には第2言語として英語を学ぶ授業ではなく、現地のアメリカ人学生と同じレベルでライティングの技術を学ぶ授業があります。授業の中では学術的な内容だけではなく、紹介文、随筆、説明書やインタビュー記事など様々な種類の文章を書いていますが、自分で文章を書き上げた後は、アメリカのほとんどの大学にあるといってもよいライティングセンターを訪ねて校閲やアドバイスなどを伺っています。随筆などは日本語でも書いた経験がなく、授業内だけでは到底理解することができなかったため、図書館から著名な作家の本を借り、その構成と性格をつかむ努力をしました。その甲斐があってか、現時点ではすべての課題で満点をもらえています。  
日本での専攻でもあった政治学については、'American National Government' というアメリカの政治形態を学ぶ授業を取っています。これまで勉強してきたものが日本やヨーロッパ政治ではあったものの、ある程度の知識があるために順調に学ぶことができていると感じています。日本大学での専攻以外にも'Sociology'を受講していますが、やはり予備知識のないものを英語で初めから学ぶことの難しさを実感しています。つい先日、1回目の中間試験がありましたが、なんとか85%程の点数を取ることができました。
週末を含め、授業や勉強以外の生活についてですが、基本的には現地の学生や他の外国人留学生と時間を共にしています。最近ですと、留学生の校外学習のような企画でりんご狩りやカボチャ狩りをした後にビュッフェに行ったことや、その次の週末には大学の留学生担当の責任者であり相談者にあたる、Kristiの自宅で収穫してきたりんごを使ったお菓子作りや夕食会を開きました。そのほかにも、ペンシルベニア州にて、移民当時からの自給自足の生活様式を今もなお貫いている厳格なドイツ系キリスト教徒であるAmishの方々のお宅に伺って食事をいただきながらその文化に触れるというようなローカルコミュニティとの交流、大学のサッカーチームの試合中にマシュマロを相手チームに投げながら応援するという、この学校の伝統的なイベントにも参加しています。  
加えて、ここ数週間の新たな試みとしては、エリザベスタウン・カレッジにて日本語を専攻する生徒たちの学習をサポートするという目的で、週1回の日本語テーブルというものに参加しています。日本大学の留学提携先としては珍しく、全校生徒を通して唯一の日本人学生であるため、そういったサポートは是非今後もしていきたいと考えています。
この2つの写真は友人の部屋で巻き寿司とベトナムのフォーを作った時のものです。
Formal Jayという学校のダンスパーティーの様子です。
最後はKristi(留学生担当責任者)のお宅で夕食をいただいた帰りに撮れた写真です。

2017年9月5日

現在、エリザベスタウン・カレッジでの生活が始まり約2週間が経とうとしていますが、ここにきてようやく初めての休日を迎えることができました。こちらに到着してからの最初の5日程は、オリエンテーションや他の留学生達との集団行動をはじめとした学校行事が早朝から夜遅くまで予定されており、土日も休むことなく授業初日を迎えるという様になっていました。
アメリカでの生活やルームメイトとの寮生活などにいても既に慣れてきたような気がしていますが、それに対して、勉強については予想していた通りの大変さに目を回しているという状況です。授業では現地学生の積極性や主体性に圧倒されてしまい、語学面で劣っていることが更に拍車をかけているという感じがしています。宿題については、1科目あたり専門書を30ページ程度、次回授業までの数日間で読んでくるというのが一般的です。1週間で考えると計150ページ前後の英文を読むことになります。それに加え、プロジェクトや1000単語前後のエッセイ、予告なく出題される小テストの勉強が必要とされるという状況で、少しでも早く有効的なスケジューリングができるようにならねばと悩まされています。  
次に、学校やその近隣についてですが、ペンシルベニア州の首都ハリスバーグから東に約20kmのところにエリベスタウンは位置しています。町の中心地でさえ、少し洒落たカフェがようやく1つある程のこの町はその全体が1つの大きな家族と言えるような印象です。オリエンテーションの一環で町を散策した際には、住民の方々や商店で働く方々が「エリザベスタウンへようこそ」と書かれた紙を掲げながら温かく出迎えてくれたのを覚えています。学校から最も近いスーパーですら徒歩20分はかかるため、車の運転できない状況では中々に不便を感じることもありますが、学校が自転車のレンタルサービスを提供しており、現地の学生も気軽に車に乗せて目的地まで連れて行ってくれるということも珍しくありません。  
この学校に来て最も驚いたことは、ここに通う生徒たちの優しさと様々なことに対する理解の深さです。この学校では自分の後方に続く人が確認できれば、その人のために扉が閉じないようおさえておくということは当たり前ですし、全員がそういった行動に対して感謝の言葉を口にします。小さなコミュニティであるからこそ、皆がお互いを知っています。アメリカという国柄もありますが特にこの地域、この学校では差別を決して認めず、人種、性別、宗教あるいは障害も含めてそれらを個性として認識します。入学当初はそういったことについて理解できていない学生もこの学校に通うにつれて次第にその大切さに気付いていくのだといいます。  
プライベートの時間については、学校の食堂で他の留学生やそのメンバーのほとんどが留学生の先輩によって構成される、ILA(International Leadership team Assistants)、その他現地学生と日々の食事をとっています。時間のある日には寮のエントランスにある大型テレビで映画を観たり、遊園地やショッピングモール、湖にピクニックに出かけたりなどもしました。  
授業がようやく本格的に始まり、これからはさらに忙しくなることが予想されますが、授業以外での貴重な経験を大切にするためにもより一層の計画性が問われることになると予想しています。
これは同時期に入学した留学生とILAのメンバーでHersheyparkという遊園地に行った時の写真です。