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留学・国際交流

トロント大学 片岡亮さん(法学部)

世界に飛び立とう

トロントでの一年間の生活が終わり日本に到着すると、ネットリした空気が体中を覆い、ああトロントは爽やかだったなー。といきなり感傷に浸る。ありきたりな話にはなってしまうのでしょうが、この留学を通して得られたものは流暢な英語でもなければ、現地の人達としたパーティーでもないと感じます。“自分がしたいことは何か、そのために何が必要か”が少しだけ見えたということです。もちろん、語学的な面や異文化交流という点で多くのプラスが生まれたことは確かでしたが、それ以上に自分が目的意識を持ってこの留学を成し遂げられたことがこの留学の意義だったのでしょう。一つ目は、勉強をやりきる事。正直トロント大学は自分が思っていた何倍もハードで、上手く行かない事がほとんどでしたが、友人の助けもあり、何とかクリア、と言わせてもらいます!二つ目は自分がトロントに何かを残すということ。今回の留学中に色々なボランティアを行い、自分自身がトロントやトロントに住む人のために、少しでもためになるような事が出来たのかなとも思います。特に大学の一般向けのクラスでティーチングアシスタントを経験し、日本語スピーチコンテストの全国大会に関われたことは本当に有り難く、そこでの先生や生徒さん達との対話の中で感じた事は、ここに表し切れない程です。日本という国の代表者として、日本の事を話し、興味を持ってもらう。自分の役割を少しでも感じる事の出来た貴重な経験でした。これだけ真面目な事を書いてしまいましたが、大事なのは新しい出会いと感動である、ということです。特に将来の目標もなく、何となく来た交換留学でしたが、人は新しい場所に行き、新しい人に出会い、新しい事を知る事で、新しい自分に出会えるのだなという事を強く感じました。今では逆にやりたいことが多すぎてどうしたら良いのか分からなくなっている程です。だからこそ、自分が何をしたら良いのか分からない、とか、何もしたい事がない、という人にこそ留学に行って欲しいです。動機なんてそんなものでいいと思います。とにかくチャレンジ。新しい場所に行き、新しい人に出会う。その出会いが、くすぶっているあなたの人生を変えることは容易に想像できます。今いる場所から一歩飛び出してみてください。TOEFLの教科書を開くためにサイゼリアとかカフェとかに行ってください。そこで勉強ができなくてもいいと思います。未来の彼氏彼女に出会えるかもしれません。笑 そんな新しいあなたに出会うための一つの方法として、“交換留学”がある、という事を知ってもらえればとても嬉しいです。だし、奨学金ももらえるので安いです。笑 PS、お分かりのように、僕はとても熱い人間です。

2016年6月9日

帰国日も決まり、速足に過ぎていく日々にまだまだ実感が沸きません。トロントでは、例年五月の初めあたりに桜が咲くのですが、今年は不思議な天気の影響で桜が全く咲きませんでした。桜ファンの人は結構多く(酒は外では飲めないのに)、花見を企画していた友達は残念そうでした。桜には人生の儚さが詰まっているから好き、とのことで、咲かなかった今年に関しては、最高に儚いな!なんてジョークを飛ばしたりしていました。まだまだ五分咲き位のジョークですね。
只今私はトロント大学でサマーセッッションと呼ばれるコースを受講しています。これは、単位が少し足りない、という人用に、通常四か月の授業を夏の間だけ二倍速で行うというものです。僕は今天文学を取っているのですが、理系の科目なんて経験したことがない自分にとってはこれが中々難しい。一方でその授業がとても楽しいとも感じ、何より自習勉強が苦でないので、自分の知的好奇心的な向上を感じて盛り上がっています。もう既に二つの中間テストを終え、今のところはまずまずのデキ。残すは三時間のファイナルを残すのみです。テスト三時間、という響きの恐ろしさったらありません。
カナダといえば自然!ですね。それでは僕が最近行った自然スポットのご紹介です。まずはこれ、”Tree Top Trekking”。広大な自然を生かして、林の中にアスレティックを作ってしまおうという企画です。木と木の間に吊り橋やターザンのロープのようなものを吊るして、命綱を付けてそれを渡っていく、というものです。少々お高めな値段設定ではあります、気持ちの良い自然と初めての経験に、童心を取り戻さずにはいられませんでした。 二つ目はゴルフ場。(完全に個人的な趣味)です。日本だと練習場の相場は大体2-3000円くらいですが、こっちは大体その半額くらいです。カナダは一年の半分が雪で、ゴルフをできる期間は短いにも関わらず、ゴルフ場が非常に多いことで有名です。そして何といっても、今の季節は夜の九時過ぎまで外が明るいので、授業終わり、会社終わりに息抜きにゴルフに行く、なんてこともあるのかもしれません。し、ないのかもしれません。
さあ、こんなしょうもない事を綴って、私の交換留学最後の月間レポートが終了し、最終報告を残すのみとなりました。応援してくれたファンのみんな、ありがとうっっ!(家族しか見てない)

2016年5月5日

住んでいるベースメントから階段を上がった時の、世界の明るさに驚く片岡です。五月に入ってトロントは暖かくなり、自転車を購入しました。トロントはあまり広くないので、基本的に自転車での移動だけでも十分快適に過ごせます。最近の日課は日光浴。朝起きたらまずストレッチをしながらの日光浴。良い一日を過ごせそうな気になります。
トロント大学での冬セメスターが先週すべて終了し、なんと文化人類学のクラスでA−を頂きました。この授業はレポートがとても多く、一つ一つのレポートにもかなりの時間がかかっていましたが、足しげくライティングセンターに通ったり、友達に添削をしてもらったりもしたので、努力が報われた幸福感に包まれています。残りの二つは結果待ちですが、正直、少しどうでもよくなっています。笑
自分がこの留学に来た目標の一つに、“英語を使って、世界中の人たちと色々な事を語り合う”という目標がありました。しかし、トロントに来て一週間ほどでしょうか、他の国々から来ている交換留学生たちと飲み会をした時は、全く話についていけず、本当に悔しい思いをしていました。それから八か月経ち、ついこの間、その当時の飲み会にいた友達と偶然道端で会って少し話をしました。自分でも驚いたのですが、しっかりとコミュニケーションを取ることが出来ていたのです。出来るようになればなるほど、上が見えて、基本的には“俺はまだまだだ”と思う事しかないのですが、たまーに訪れる“自分が成長している事が見える瞬間”が、もっと頑張ろう、と思わせてくれているのかもしれません。
真面目な話はこれくらいにして、余談です。ファイナルの後にモントリオールに旅行に行ってきました!ケベック州では、フランス語も公用語であるため、町のいたるところにフランス語の会話や標識が飛び交っていて、異国を感じることが出来ました。ブラジルからの交換留学生と、日本人の友達の四人で行ったのですが、さすがはパーティピーポー。旅行に来ているのに、夜中までパーティ、その後、朝ご飯のために起こしたら怒られました。笑 他国の学生と旅行に行く機会なんて中々ないので、いい経験でしたが、二回目はないと思います。笑 写真はノートルダム大聖堂(100点‼‼‼)と、モントリオー名物(らしい?)サンドイッチ(55点)です。笑

2016年4月5日

ふと立ち寄ったバーの店員のお姉さんに「You may want one of these?」と聞いて、もういらなかった花束を渡したところ、とても喜んでくれたことに未だに少し罪悪感を覚えています、片岡です。
トロントでは春の風が僕のキノコ頭を揺らし、過ごしやすくなってきています。
人のご縁というものは素晴らしいもので、今は本科の授業に苦戦しながらも、週二回、日本語授業のTAとしてトロント大学で勉強する生徒さんたちを教えています。つい二週間前には、「日本語スピーチコンテスト カナダ大会」に運営サイドとして関わらせていただき、トロント中にいるたくさんの先生方や、教授の方々、カナダ全土で日本語を勉強している学生さんから沢山の刺激を貰ったりもしました。自分のクラスから出場した生徒(U of T、History Courseの教授)のスピーチを添削し、日本語の発音を直し、最後に壇上で彼女(*U of Tの教授です)がスピーチをしている時は気が気ではありませんでした。(笑) そんなことをしていると、人はやはり助けてくれるものです。なんと自分の宿題であるエッセイを何度も添削してくれたのです!80点とりました!笑 人の繋がりというのは、本当に何があるか分からないですね。
話はまた少し変わって、僕の生活について少し。トロントに来る前の充実感は、バイトをして友達と遊ぶ、お酒を飲んでお昼まで寝る、ゴルフをする、ということだったのですが、ここに来て生活リズムが変わり、今自分が充実を感じる瞬間が日本にいる時とは少し違うことに最近気が付きました。朝起きて自分で料理を作る、コーヒーを飲む時間があれば尚よし。毎朝ベッドメイキングをして家を出ます。授業の予習をして夕方前に授業を受ける、その日勉強で溜まったストレスはジムに行って発散。んはっ!!って感じです。帰ったらまた自分で夕飯を作り、日本のニュースをチェックしたり、友達の楽しそうな顔をSNSで眺めたり。寝る前は必ずストレッチをしてからベッドに入ります。この時に、朝作ったベッドに入る訳ですが、その日がうまくいかなかった日なら、また明日頑張ろうと気持ちを一新できる。上手くいった日なら気持ちよく整頓されたベッドに入れる。次の日にはまた、一日の始まりとしてベッドメイキングをします。酒をたくさん飲まなくても、お金を使って旅行に行かなくても、充実した日を作れている事に自分で驚いています。ちなみに最近はゆで卵の作り方を覚えて、そればっかりです。高タンパクです。(レベルの低さ。)
留学に来たお陰で、一人で過ごす時間を有意義に使う術を覚えることができました。こういう勉強以外の事で新しい発見も、留学をしてよかったと思える一つの要因になったりしています。
上に載っている写真は僕がTAをしている日本語教室と、カナダ日本語スピーチ大会の時の写真です。申し訳程度に、春のトロント大学の様子も載せておきます。笑

2016年3月3日

三月に入りました。円高、カナダドル安にとても助けられている苦学生、片岡です。
さて、U of T で勉強を始め、早二ヵ月が経とうとしています。既にミッドタームを終えたのですが、出来は、、、ご想像通りです。トロント大学はその厳しさから ”U of Tears” と呼ばれています。現地の学生が言うには、泣くほどきついから、だそうです。これも友達から聞いた話なのですが、学生の平均成績が大体60-70%らしく、頑張っても評価が厳しいということで、みなさんかなり愚痴っています。僕の初めて書いたエッセイは、添削に添削を重ね、ネイティブの友達の助けを借り、一週間かけて書き上げた渾身の一作にも関わらず63点という、血も涙もない非常な世界を思い知らされる結果となりました(手伝ってくれた友達は80点くらい取っていました)。 日本語なら、、、、と考えたりもしますが、日本にいる時は、何もない平日に勉強することなんてあまりなかったので、そういうことだけでもここに来た価値はあったのかな、と感じています。
これと関連して、留学に来て良かったなと思えることがあります。自分の時間をたくさん持てる、という事です。日本にいる時は、バイトや飲み会など、ほぼ毎日予定を入れていて、いわゆる「自分磨き」に費やせる時間が少なかったのですが、今は、一日一日を自分のための投資に使えている、と感じます。授業に行き、ほぼ毎日次の授業の予習をする、毎日の日本のニュースをチェックする(日本はどうなの?と聞かれることが多いので)、毎日ストレッチをする、二日に一回は必ずジムに行く(それはまた別だろ、というツッコミありがとうございます)。 自分の一時間を労働力として売る代わりに1000円を稼げるアルバイトも魅力的ですが、その一時間で学べることは将来的にはその何倍にもなるかもしれない。勉強をして、自分が昨日より少し成長しているような感覚を学生の内に経験出来るのは、とてもありがたいです。
と、まあこんなに語ってしまいましたが、これが本来あるべき学生の姿なのかなとも思います。大学生が言う“今しかできない事”はもしかしたらこういうことかもしれないですね。
社会学と文化人類学の授業を取って、少し悟ってしまった僕みたいな人の話は流してくれて結構です。(笑)
下の写真は最近トロント大学であった、snow fight event のものです。近くまで行くのが面倒だったので遠いですが、こういうイベントも学生のストレスを発散させるためにキャンパス内で良く行われています。
最後に、カナダにはTim Hortons という安いコーヒーのチェーン店があります。すべての学生の味方です。 そしてこのクジでフリーコーヒーをゲットしました。厳しい冬の小さな幸せです。

2016年2月8日

ナイアガラのマスコットキャラクター的な何かとの2ショット。同じ青で勝手に親近感が沸いただけです。近くにはカジノもあり、観光地としてまずまず盛り上がっていました。

冬も深まり日も短くなっていく冬の街トロントにちなんで、髪も短くしました、片岡です。ちょうど1か月ほど前にトロント大学での授業が始まり、意気込んで授業に臨んだ私でしたが、そうです、お察しの通り絶望しています。この学期に取った授業は3つ、文化人類学と社会学と音楽です。それぞれ週に、3時間、3時間、2時間、という形になっていて、週に8時間だけなんて余裕だ!遊びすぎだ!と思われるかもしれません。ところが、そう甘くないのが現実です。私を苦しめている要素は大きく分けて3つあります。
① 予習の量。これは肉体的にストレスが大きいです。だいたい一科目あたりに課される予習の量が、週に40ページ程で、3科目で約120ページ。当たり前ですが、教材は教科書やリサーチペーパーなどで、内容が非常に難しく、単語を調べても文章としての意味が理解できなく悔しい思いをします。村上春樹の本を読んで、日本語なのに?となる感覚に似ています。この予習をしているだけで1週間のほとんどが終わります。6つ授業をとっている現地の学生に聞いたところ、多い時は週に400ページ程読まなければいけないこともあるそう。私の場合、1ページあたり30分かかることもあるので、精神と時の部屋に入っても終わりません。
② チュートリアルという授業。この授業では自分にストレスが溜まります。あまり日本では耳慣れないものですが 、これは1週間の予習をもとに、少人数に分かれて他の学生達とディスカッションをするというものです。勘が良い人はお気づきのように、この授業形式があるために予習をさぼる、ということが出来ません(さぼろうとしている訳ではありません)。周りのネイティブスピーカーのスピードについていけず、自分の意見を言おうとしても的確に伝えられるようなボキャブラリーがない。自分の英語力は、日常会話に近いものさえまともに出来ないものなのだと、毎授業後に反省会を粛々と行うほどです。自分に腹が立って悔しくても、涙はこらえます。上を向いて歩いていればいつか良いことがあるはずなので。
③ 人と話す機会が減ること。これは精神的に本当にキます。図書館にこもって勉強をしたり、学生寮に入れず一人暮らしをしていたりすると、「あ、今日した会話、ライブラリアンとのHow are you? Not bad. だけだ。」みたいなこともあります。自分で言うのもおかしな話ですが、外交的な性格なので、人と話さない事に対して溜まるストレスが大きい。でもそれでいい。その分、たまに話す時の友達のありがたみが身に染みるんです。図書館から疲れて帰って料理が面倒くさい、そんな時に作って何も考えずに飲む一杯のインスタント味噌汁くらい染みるんです。
こんなことばかり話していると、留学ってただきついものなの?と思う人も出てきそうなので、言っておくとそんなことはありません。ここでしか出会えないものも沢山あります。
国際色豊かなレストラン、人、宗教、自然。日本では経験できないことが多くあるという事も確かです。写真はトロント近くにあるナイアガラの滝。この日は気温も高く感動的でした(写真が下手なのではなくて、写真には写らない美しさがあるんです)。

2016年1月5日

三か月間のトロント大学付属語学学校が終了し、無事に卒業することが出来ました。自分と同じように、冬学期から大学で授業を受ける友達(ほとんどがブラジル人)もその語学学校で沢山作り、ついに来週から正規の授業が始まります。正直最初は、「俺だけ語学学校からかよー・・」と思っていましたが、ここでしっかり基礎から学び、英語にも慣れることが出来たので、今考えるとある意味でラッキーだったのかな、などと調子の良いことを思っています。はい、分かっています。来週からボロボロにやられることくらい。頑張ります。

これは語学学校で出来たブラジル人の親友です(写真載せてもいい?と聞いたら、日本デビューだ!と喜んでいました)。彼はクラスがずっと同じで、冬からはトロント大学でエンジニアリングを専攻するようです。トロント大学の学生や、これから大学で勉強する人の多くが理系の科目を専攻にしていて、自分は恥ずかしいほど無知だったのですが、どうやらトロント大学のエンジニアリングだとか、人工知能だとかの研究は世界トップレベルらしいのです。そういった、これから世界を担って活躍していくだろう人達と出会い、学びあえるのが、トロント大学という世界トップレベル大学の魅力の一つだとも思います。
もちろん、自分もそういった人たちに負けないように、心(志)も頭(知識)も体(筋肉)も、より一層たくましくならなくては、と日々感じます。

写真はエンパイヤビルからの夜景です。ずっとこんな夢のような時間が続いてほしいですが、来週からは現実です。そしてトロントにはとうとう冬が来たらしく、昨日の最高気温は-12度だったらしいです。勉強と天気だけではありません。料理も大敵です。10日連続のパスタ、記録更新中です。

話は変わりますが、私は今NYで冬休みを満喫しています。皆さんは年末、どこで過ごしましたか? そうです。世界一過酷なカウントダウンで知られるタイムズスクエアで年を越しました。並び始めたのは、なんと夕方5時半。それでも、このイベントを一目見ようと世界中から人が集まってくるので、タイムズスクエアのスクリーンからは4ブロック離れたところでの参加になりました。ここで、大体の人が抱くだろう疑問にお答えします。オムツを履いていくか否か、です。結論を言うと、いりません。その日は水を抜いておく、もしくは意識して飲む量を減らすことで、人間どうにかなるものです。膀胱炎になっても責任は取れませんので、参考にする場合は自己責任で。興奮して上手く写真も取れなかったので、ありません。さらに、アメリカのドラマが大好きな自分にとってNYは夢の街だったので、自由の女神やエンパイヤビルはもちろん、ドラマのロケ地巡りも楽しみました。何といっても、「ブロードウェイ」!!! 生の歌声と迫力に涙が止まらない3時間。一緒に行った子に、「余韻ひたりすぎ」と言われるほど、とろけるような時間を過ごすことが出来ました。

2015年12月4日

人は大きく分けて二種類のタイプに分かれます。「何をする時も準備を怠らず、その後を難なく過ごす」タイプと、「どうにかなるだろう、何かあったらその時に考えればいい」タイプです。自分は完全に後者で、絶賛、風邪をこじらせています。薬もありません。自分の自然治癒力を信頼しています。しかし、これから留学を目指す皆さん、海外旅行に行く皆さんは、きちんと事前準備をすることをお勧めします。笑
ともかく、トロントは冬に入りました。今年は例年になく暖かいらしいのですが、それでも朝方はマイナス3~4度まで冷え込みます。そして後期に受ける授業が決まりました。宗教学と文化人類学です。本当はメディアの授業を取りたかったのですが、私のキャンパス(Arts and Science)には残念ながらメディアがなく、その他で興味があるものを選びました。ほとんど一からのスタートにはなると思いますが、失うものは何もない(開き直った桜木花道のような)状態なので、叩きのめされながら人生の厳しさを学ぼうと思います。
私の現在通っている語学学校は全部で四回テストがあり、三回目までを終えたので、いわゆるファイナルを残すのみとなりました。この学校には、一番上のクラスをある基準以上のスコアでクリアするとそのままトロント大学に入学できる、というシステムがあります。なので、他の語学学校に比べて真面目な生徒が多く、勉強に対しての熱意がとても強いと感じます。とにかく自分が今出来ることを精一杯やるだけです。
話は変わりますが、トロント大学には生徒に無料開放している、スポーツフィールドがあります。自分はゴルフを長いことやっているのでゴルフの練習に息抜きで通っています。
他にも、写真のように、現地の日本語を学んでいる学生さんたちと協力してイベントを行ったりしています。
一月からは一人暮らしなので、料理も学ばなければいけません。助けて下さい、お母さん。

2015年11月5日

トロントに来てから早二ヵ月が経ちました。国旗がメープルのカナダもついに紅葉の季節です。この写真はキャンパスの写真です。
歴史的な趣の建物が多くあるトロント大学です。
トロントの気温は早くもー2度を記録し、初雪が降るなど、厳しい冬の到来を予感させます。

写真は紅葉したキャンパス内の様子です。

私が通っている語学学校はカナダ随一のスパルタ語学学校として有名で、毎日のように宿題が出ます。多いときは3時間前後かかるときもありますが、その位の量は難なくこなしておかなければ、とてもトロント大学正規の授業にはついていけません。授業もかなり実践的で、アカデミックな内容のリーディングやライティングが多く、日々新しい語彙と闘いながら日々をこなしています。また、今はまだ正規の大学には通っていないので、中々ネイティブエングリッシュスピーカーと接する機会がありません。なので、いかにして機会を作るかがかなり重要です。自分は週に二回程、日本語と英語のLanguage Exchangeに参加し、現地の学生などと交流しています。
ちなみにトロントはスポーツの町としても有名で、アイスホッケー、バスケット、野球、アメフト、と、幅広いスポーツ観戦を楽しめます。実際にトロントラプトルズ(NBA)の試合を見に行きましたが、大興奮で、観客のエキサイトの仕方も日本とは全く異なりとても良い経験でした。
これからまだまだ先は長いですが、少しでも自分のなりたい自分に近づけるように、昨日よりも少しでも、一つの単語でも多く覚えて行けるように、日々努力を怠らず精進していきます。

2015年10月5日

この写真はキャンパスから20分ほどの場所にある港です。落ち着いていてお気に入りです。

この写真は私が参加している”International Students team” です。スポーツを通して色々な国の人と関わると、コミュニケーションをうまく取れない歯がゆさが身に沁みます。笑

トロントに来てから一か月が経ったと思うと、時間がすぎるのはなんて早いのだろうと実感します。到着した時は30度近くあった気温も、今はだいぶ落ち込み、先日は最高気温が11度、最低気温は6度、と既に冬の訪れを感じています。
12月まではトロント大学直属の語学学校に所属しているので、現在は、そこで多くの仲間と英語を学んでいます。周りの語学学生はだいたい1-3か月程の滞在期間なので、遊びや思い出作りに精を出している方も多く、日々その誘惑と闘いながら、基本的には学校が終わり次第家に帰り、宿題や映画などを見て、大学の授業に備えています。一年間トロントにいるので、節約も大事です。なので、トロント大学でフリーフードが出されているときの出席率は大学内でも上位に食い込めると自負しています。笑 まだここに来て一か月ですが、勉強に関して、いくつか行き詰る壁について話します。まず第一に、カナダ、アメリカには多くのアジア人がいます。トロント大学の生徒に関して言えば70パーセントがアジア人です。つまり、現地の人はアジア人を見ても、まさか英語を話せないとは微塵も思っていません。皆、すごいスピードで話します。ここでの問題は‘聞き返す勇気‘です。何と言ったのかわからずに、頷いてしまう、分かっていないのに分かっているフリをしてしまう。相手が話し終わった時に、 I`m sorry, could you say that again?と聞き返す気まずさったらありません。かといって、聞き返しすぎても会話が成り立たないし、、、と、感じていたのですが、それは良くない。理解できないという事は私の英語力が足りないだけで、相手もそれを咎めたりしません。むしろ、より分かりやすいように話してくれる方が多いです!自分の力を誤認せず、受け入れて日々勉強です。もう一つは発音です。私は高校生まで英語が大の苦手で、高校のテストは基本的に赤点でした、、、笑 大学生になってから勉強を始め、リーディングしか勉強してこなかったので、話す事と聞くことに非常に不便を感じます。単語を見れば簡単なのに、先生が話すと何を言ってるのかがわからない。アクセントの場所やRとL、BとVの発音を間違えているだけでも伝わらないことが多く、earlyという単語さえ何度も直される。こんなに出来ないなんて、悔しくて自分に腹が立つ毎日。本当に一からの、文字通り一からのスタートに近いです。自分が今までいかに実践的な勉強をしていなかったかが痛いほどに分かり、それが新しい原動力になることもまた事実です。まだまだ先は長いと思わず、毎日が留学最後の日だと自分に言い聞かながらこれからも精進しようと思います。