あけましておめでとうございます。
　皆さんと一緒に2023年を迎えることができましたこと、そして学生の皆さんが元気にキャンパスに戻ってこられたことを、大変うれしく思います。
　今月から新しい年度を迎えるまでは、短い期間ではありますが、学習の成果が問われる期末試験や卒業（修了）等大切なスケジュールが続きます。また、大学にとっても次年度の入学者を受け入れるための入学試験、そして卒業生の皆さんを社会に送り出す卒業（修了）式が予定されていて、重要な時期です。
 　いまだに収束のきざしの見えない新型コロナウイルス感染症は、国内での発生から4年目を迎えており、ウィズコロナの時代となりました。また、甚大化する自然災害や地球温暖化、環境汚染とカーボンニュートラルへの取り組み、ロシアのウクライナ侵攻や大国間対立等による国際情勢の社会への影響は深刻さを増し、それらは日本大学においても無縁ではなく、直接的、間接的に影響を受け、多難な時代を迎えております。
　しかも、社会のあらゆる分野でグローバル化が進む今日、本学においても教育力と研究力をさらに充実させ、国際競争に打って出ることが求められております。多くの地球規模の課題を解決し、人類の持続的発展を支えるためには、日本大学で育まれる『総合知』を持ち、『自主創造』を体現する人材が社会では必要とされています。
　日本大学は、今年も皆さんの夢の実現に向けて幅広い視野と、高い専門的能力を培うための教育・研究環境の提供と、安心・安全な学生生活の整備を全力で提供してまいります。
　学生、生徒、教職員の皆さんに自信と誇りを、卒業生や保護者の皆さんには安心を持っていただくことができるよう、本学のさらなる教学改革を進めてまいる所存です。
 　新しい年が、皆さんにとって実り多き一年となりますことを祈念し、私の新年の挨拶といたします。
 

日本大学学長

酒井　健夫