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学長ブログ

2023.2.28

第10号 準付属契約の更新を終えて

 令和5年2月17日、日本大学会館において、日本大学第一学園、日本大学第二学園、日本大学第三学園、大垣日本大学学園、土浦日本大学学園、宮崎日本大学学園、佐野日本大学学園、長崎日本大学学園、長野日本大学学園、札幌日本大学学園、目黒日本大学学園の準付属校を擁する11の学校法人と学校法人日本大学との間での準付属契約が更新されました。この契約は3年毎に更新されるもので、今回は林真理子理事長と各法人の理事長との間で契約書に調印がなされました。
 私は、学長として契約更新後の懇親の席で、ご挨拶する機会がありました。まず冒頭に、本学で生じた一連の不祥事をお詫びし、原因を究明し、学生ファースト・教学優先の視点で、大学の再生復興に全力で取り組んでいること、大学は教育機関として常に公共性と公益性が求められており、あらゆるステークホルダーや社会に信頼される大学を目指す決意も述べました。
 また、学生の皆さんが横断的かつ学際的に学んで「総合知」を修得し、さらに独創的な考えを併せ持てるように、教育システムの構築に取り組み、学生一人ひとりに対するオーダーメイド型サポートに取り組む準備をしていることもお話しました。さらにコロナ禍におけるオンライン授業のため構築された本学のネットワーク環境は高く評価でき、分散型キャンパスのデメリットを解消し、学びの幅と奥行きを広げること、また対面授業の充実は勿論のこと、オンライン授業の利点を活用して日本大学のオリジナル教育を展開できること、学生の皆さんが、在学中に知的好奇心を持って自ら学び、考え、道をひらく本学の教育理念「自主創造」を体現し、潜在力を見出すことのできるシステム作りを行っていることもお伝えしました。
 最後に、今回調印された契約においては、準付属校と日本大学の間で、教育連携の構築と同時に、競争と協力、協調を基本に、双方にメリットが生まれ、切磋琢磨して双方が大きく発展し、充実していくこと、高大接続による人材育成を期待することをお伝えしました。
 その他、これまで準付属校及び日本大学の間で行われてきた交流事業の多くが、新型コロナウイルス感染症拡大で中止され、文芸コンクールや体育大会の種目別競技会のみ開催されてきましたが、これからは条件が整えば、高校生サミット及び英語スピーチコンテスト、ケンブリッジ大学ペンブルック・カレッジのプログラム等の再開を検討していることをお知らせしました。 
 日本大学では教学の基本方針である日本大学ルネサンス計画を推進し、魅力ある日本大学、受験生から選ばれる日本大学、社会から信頼される日本大学となるように、教職員が一丸となって取り組んでいます。こうした施策の一つとして準付属校の生徒の皆さんに、高大連携教育や接続教育を推進してより良い学修の機会を提供したいと考えています。
日本大学学長
酒井 健夫