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学長ブログ

2023.6.14

第19号 「日本大学のあゆみ」を読みましたか

 学生の皆さん、日本大学広報部大学史編纂課発行の「日本大学のあゆみ 第一巻(平成23年2月20日発行)、第二巻(同年3月5日発行)、第三巻(同年8月24日発行)」を読みましたか。日本大学の前身である日本法律学校の誕生から始まり、大学への昇格、戦時体制下及び戦後の日本大学の様子、次いで高度経済成長期及び国際化・情報化時代を迎えた本学の歩みが記述されています。この「日本大学のあゆみ」は、ほとんどの学部の図書館では閲覧できますし、これらを要約した記事が、日本大学のホームページの「日大ヒストリア」に掲載されています。是非、皆さんの学び舎である日本大学の歴史を知ってください。
 日本大学の前身である「日本法律学校」は、学祖山田顕義先生ほか11名の先生方のご尽力により、1889(明治22)年に創立されました。1903(明治36)年には「日本大学」と改称し、翌年、専門学校令による認可を得ました。さらに1918(大正7)年に公布された大学令により、その2年後の1920(大正9)年、「日本大学」として設立認可されました。同じ年に、慶應義塾大学、早稲田大学、明治大学、法政大学、中央大学、國學院大學、同志社大学も認可され、ともにわが国で最初の私立大学となりました。
 母校の歴史を知ることは、先輩方の勉強に向き合う姿勢、時代ごとの課題やその解決策と結果、有益な学術情報の修得に結び付くことになり、皆さんが在学中に取り組むべき方向を定めることを可能とします。
 私たちが活動する今日の地球社会は、環境や食糧問題が深刻化し、加えて国際情勢などあらゆる領域で多様な価値観や視点が絡み合って問題を複雑にしています。そして、その地球社会を持続的に発展させていくことが、いま切実に求められています。そうした課題を解決するには、新たな着想や技術が強く求められており、さらに特定の分野に対応する知識だけでなく、様々な分野の知識を幅広く吸収し、物事を多面的・俯瞰的にとらえ、既存の枠にとらわれずに発想できる「総合知」を有した人材が必要です。本学は、あらゆる知見が集結しており「総合知」の修得に最も適している大学であると、私は確信しています。
 日本大学の歴史を知って、日本大学を好きになってください。必ず得られるものがあります。
日本大学学長
酒井 健夫