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学長ブログ

2023.6.29

第20号 「教員図鑑」に出会って

 令和5年5月30日、林理事長をはじめ役員の方々と、生産工学部の津田沼キャンパスと実籾キャンパスを訪問しました。これまでやってきたように、機会を設けて各学部を訪問し、キャンパスの実情に接し、また教職員の方々及び学生の皆さんとお話をして、教育現場を出来る限り理解するためです。
 津田沼キャンパスの1号館3階の会議室では、澤野学部長、渡邊事務局長をはじめ、学部教職員の方々から学部の現状、課題、将来計画をお聞きし、キャンパスツアーでは図書館、未来工房をはじめ教育施設を見学し、津田沼航空研究会(鳥人間コンテストチーム)の学生の皆さんにお話を伺う機会もありました。
 キャンパスは落ちついていて、綺麗に整備され、行きかう学生さんたちの挨拶に好感を持ち、教育指導が行き届いていることを強く感じました。私にとって約10年ぶりの同学部訪問でしたが、樹木が大きく成長し、デザインがそれぞれ異なる建物とマッチしていて、素敵なキャンパスでした。
 ここで紹介したいのは、今回の津田沼キャンパス訪問で頂いた「教員図鑑」です。生産工学部の学生さんからなる「学生FD活動推進プロジェクト」の皆さんが、取材、作成した小冊子です。この「教員図鑑」発行の経緯は、2019年に当時の1年生と2年生の学生さんにアンケートを取ったところ、先生方と学生の皆さんの間に距離感があることが明らかになったため、その距離を縮める一つの方法として発行するに至ったのだそうです。
 「教員図鑑」は、学生の皆さんたちのアイデアとそれに協力した先生方の共同作業の成果で、第1巻は2021年4月に、第2巻は2022年3月に、第3巻は2023年3月に生産工学部教育開発センターから発行されています。各ページはアンケート形式での質問と回答、そしてインタビュー記事で構成されています。質問は先生方が、「どのような学生であったか」、「大学教員を目指した理由は」、「実験または研究に係る費用については」、「教員になって嬉しかったことは」、「学生に向けて一言」等であり、それについての回答で構成されています。各巻に9名の先生方が紹介されています。記事が大変興味深くまとめられており、先生方のお人柄がよく理解できました。
 キャンパス生活を盛り上げるため、自分達を指導される先生方のことをよく知ることはすばらしい試みです。生産工学部の学生の皆さん、機会があればぜひご覧ください。新しい発見があると思います。また、学生参加型FD活動は、各学部でも展開しておりますので、興味のある学生の皆さんは、教務課や教学サポート課へ問い合わせてみてください。
 
日本大学学長
酒井 健夫