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学長ブログ

2023.7.31

第22号 日本大学桜門市長会に出席して

 令和5年6月6日、ホテルニューオータニで、令和元年以来4年ぶりに日本大学出身の市長さん及び特別区の区長さんの集まりである桜門市長会(会長は東村新一福井市長)が開催され、私は林理事長及び副学長、常務理事の皆さんと出席しました。22名の市長の方々と同会顧問の野田国義参議院議員(元福岡県八女市長)が出席されました。
 市長さんは、市を統括し、市を代表するとともに、事務を管理し、執行します。担当する事務には、議会への議案の提出、予算の調整、執行、地方税の賦課徴収、公の施設の設置、管理、廃止等が法律上例示されていますが、もっと広範な執行権限を有しています。本学出身の校友の方々が全国でこうした市長という重責を担って、活躍されていることは大変頼もしく、誇らしく思います。在学中の学生の皆さんの中からも、将来、市長や区長という行政の長に就任される人もいるだろうなと考えると、夢が広がります。
 出席されていた市長さん全員から、ご挨拶をいただきました。各地域の紹介やトピックス、現在取り組んでいる課題やその成果、将来像等についてお話を伺うことができ、私にとりましても大変勉強になることが沢山ありました。
 私は、挨拶で、次のようなことをお話ししました。「本学で生じた一連の不祥事から、再生・復興を図るため、林理事長と私は、社会から信頼され、期待される大学となり、学生・生徒諸君及び教職員に自信と誇りを、ご父母、卒業生である校友の皆さんに安心と期待をもっていただけるよう、先頭に立って取り組んでおります。また、教育理念である『自主創造』に基づき、社会に貢献できる総合大学として、質の高い教育・研究が展開できるように取り組んでおります。現在、私たちが生活する社会は、あらゆる領域で多様な価値観や視点が複雑に絡み合って、問題が深刻化しています。そうした問題を解決するためには、新たな着想や技術に加え、特定分野の知識だけでなく、様々な分野の知識を幅広く吸収し、物事を多面的・俯瞰的にとらえ、既存の枠にとらわれずに発想できる『総合知』を有した人材が求められます。本学は、幅広い学問分野を擁する総合大学であり、『総合知』の修得に最も適した大学であります。また、学生・生徒一人ひとりの『個』に合わせた指導を一層充実させるため、学修成果の可視化を進め、多角的な「オーダーメイド型サポート」の提供を準備しております。このように教育DXを進めることで大学全体としての一体感を醸成し、広範な学びといったスケールメリットをしっかりと形成し、他大学にない教育・研究基盤を速やかに構築していく所存です。結びに、ご出席の市長の皆様のご健勝と今後益々のご活躍を祈念申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。」
 
日本大学学長
酒井 健夫