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学長ブログ

2023.8.30

第23号 在学生の皆さんにお願い

 令和5年8月5日に大学ホームページにおいて公表しましたが、本学学生(アメリカンフットボール部)が覚醒剤取締法違反及び大麻取締法違反の疑いで警視庁に逮捕され、その後、麻薬及び向精神薬取締法違反で起訴されました。ニュースやSNSで事件を知り、在学生の皆さんは心を痛められていることと思います。
 本件につきましては、8月8日に記者会見を行い、大学ホームページにも経緯の説明を掲載し、私自身が把握している内容を全て報告いたしました。また8月14日の同ホームページに「本学学生の逮捕を受けて在学生のみなさんへ」を掲載し、学長としてお詫びをいたしました。
 近年、若い人の間で違法薬物の使用が広がりを見せているとの報道がなされておりますが、このことは学生の皆さんにとって決して遠くの出来事ではありません。違法薬物は、違法であることは勿論のこと、摂取した場合、心身に影響を与え、皆さんがこれまで積み重ねてきた人生の努力を無に帰させ、保護者や周りの大切な方々を悲しませることになります。どうか皆さんは、違法薬物とは関わりを持たないという強い意志を持って、勉学に、スポーツに、文化・学術活動に取り組んでください。
 大麻にはテトラヒドロカンナビノール(THC)という脳に作用する成分が含まれており、使用すると依存性が生じ、学習能力やIQの低下を招きます。大麻はわが国では大麻取締法によって厳しく規制されていますが、茎から繊維を取ることを目的に、昔から栽培し利用されてきました。しかも、その際も都道府県知事の免許を受けた大麻取扱者のみが、大麻の栽培、所持、譲受や譲渡が認められていて、無許可の栽培は禁止されています。
 大学在学期間中は、学生の皆さんにとって、勉学に、スポーツに、文化・学術活動に全力で取り組み、人生の大切な時代を過ごし、社会に巣立つ準備をする重要な時期です。その大切な期間に、薬物乱用や闇アルバイト等、法律に反することとは絶対に無縁であってください。
 
日本大学学長
酒井 健夫