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学長ブログ

2023.12.1

第30号 お詫び

令和5年12月1日
お 詫 び
 
日本大学学長  酒井 健夫
 
 日本大学の学生及びその保護者、卒業生、教職員、関係者の皆様に対し、私は、今年度末をもって本学の学長を辞任することを、お伝えいたします。
 既に報道等によってご承知のことと思いますが、私は、令和5年11月22日付けで、理事会決議による辞任勧告を受け、同月27日付けで辞任する旨を回答し、同月29日の臨時理事会で決定されました。
 辞任勧告は、本学アメリカンフットボール部の学生による薬物事件に対する一連の本学の対応につき、第三者委員会による調査結果を受け、コンプライアンス並びにガバナンスの欠如が、私を含む執行部に認められたことから、その責任を全うするためになされたものでありました。
 もとより、私自身も、第三者委員会の調査結果を重く受け止めており、当初から責任をとる旨、理事会ないし学部長会議等において表明しておりました。私自身責任を回避しようと考えたことはありません。
 私は、本学における過去の不祥事の旧弊を一掃し、新たな日本大学の再生のため、学長に就任しました。そして、本学の再生の道は、緒についたばかりであり、未だ道半ばです。それにもかかわらず、今回の一連の対応において、最も重視すべきコンプライアンス及びガバナンスの確立に反する行動をとってしまったことは極めて不適切であったと深く反省しております。そして、その責任は重大であると自覚しております。
 ここに改めて皆様に対し、深く謝罪するものであります。
 私は、学事行事に支障を来さぬように年度末での辞任を勧告され、これを受諾する回答をいたしましたが、辞任するまではなお本学の教学部門の責任者である学長であり、また本学の経営体制に責任を持つ理事であります。したがって、辞任するまでの短い時間ではありますが、第三者委員会の調査結果によって指摘された点の一つでも多く、その改善策を確立するために全力を傾注する決意です。
 とりわけ、学内における意思決定の過程については、可能な限り公にし、後に検証できるように記録を残すという当然な体制を再構築することは喫緊の課題であると考えているところです。
 幸い多くの方々からも、本学のために少しでも改革を進めることに、ご協力をいただける旨の温かいお言葉も寄せられております。今回、辞任勧告を受諾した旨のご報告を、この「お詫び」によって皆様にお知らせすることとしたのは、皆様に直接謝罪する機会を得るとともに、最後まで職務を全うする決意をお伝えするためであります。
 皆様方のご理解を賜れれば幸甚です。
以上