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学長ブログ

2024.1.31

第32号 日本大学学生FD CHAmmiTへの誘い

 学生FD CHAmmiTは、FD(Faculty Developmentの略)活動に学生の声を反映させながら、教育力の向上を目指すことを目的にしています。学生と教職員が一堂に会して、本学の教育について理解を深め、「学生が変える日本大学」を基本コンセプトに、例年開催されています。
 昨年の話になりますが、令和5年9月10日(日)、通信教育部1号館で『あなたにとって大学とは何ですか? ~日大教育の未来を語ろう~』のテーマで学生FD CHAmmiTが開催されました。ここ数年は新型コロナウィルス感染症の流行のためオンラインやハイブリッド開催でしたので、対面での開催は久しぶりです。
 運営にあたる学生と教職員のスタッフによる計7回の打合せを経て、万全の準備を整えた上での開催で、非常に円滑に進行されました。16学部、通信教育部、短期大学部三島校舎及び船橋校舎から110名の学生の皆さん、及び65名の教職員の方々が参加しました。参加学生及び教職員は最大30のグループに分かれて、3つのセッションで意見交換を行いました。
 セッション1では大学で学ぶ目的について、「大学で何を、何のために、どのように学ぶのかについて」がテーマでした。セッション2では、「学ぶことの理想と現実の比較について」課題を整理し、大学に望む教育がテーマでした。セッション3では、「あなたにとって、理想の大学とはなんですか?」というテーマで、理想の学部にするための提案と日大教育の未来のビジョンを提案書にまとめました。
 本学に対する学生の皆さんからの主な要望は次の通りです。「学生間の交流の機会を増やしてほしい」との要望の中には、医歯薬系学部間の連携、2年次以降のワールドカフェの実施、学部間の研究交流や意見交換、教職員との交流機会の確保等がありました。「相互履修制度の機会の提供」についての要望では、オンラインやオンデマンドでの他学部授業の聴講、通信教育部でも相互履修を可能にして欲しい等の意見がありました。「Wi‐Fi環境やポータルサイト等の整備」に関する要望では、Wi‐Fi設備の整備、他学部でもWi‐Fiを利用可能とすること、学内イベント用のポータルサイトの設置、ポータルサイト機能の充実、学生が発信可能な大学SNSの整備等です。「アクティブラーニングの導入やフィードバック」の要望については、PBL(Project Based Learning;課題解決型学修)授業の実施、グループワークの機会の増加、授業アンケートやテストのフィードバック等が提案されました。これらの要望等については、各学部、通信教育部、短期大学部で既に対応を検討しています。
 教育を受ける側としての環境の整備充実に向けた学生の皆さんの意見に対し、実現可能な課題から取り組むことは、そこに困難があるにしても学生ファーストを実現する上で、重要なことであります。
 皆さん、次回は是非参加してみてはいかがでしょうか。
 
日本大学学長
酒井 健夫