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2022.10.18

日本大学図書館所蔵の重要文化財「長秋詠藻」を五島美術館「西行 語り継がれる漂泊の歌詠み」で展示

 日本大学図書館所蔵重要文化財「長秋詠藻」上(中・下)巻を五島美術館「西行 語り継がれる漂泊の歌詠み」にて展示します。「長秋詠藻」は、藤原俊成が治承2年3月に自撰し、同年夏に仁和寺の守覚法親王に進献した私家集です。
 名称の「長秋」は俊成の官職である皇太后宮の唐名に因んでいます。俊成の余情の深い幽玄の歌風は中世和歌の出発点となりました。古伝本が少ないなかで、本書は鎌倉時代書写になる冷泉為相筆と伝える古写本として貴重です。
 下巻「雑歌」末尾に、俊成が撰集を行うことを聞きつけた西行が、歌をかき集めて高野山から俊成のもとへ送り、その包み紙に「花ならぬことの葉なれとおのつからいろもやあると君ひろいなん」の一首を書いたところ、俊成は「世をすてゝいりにしみちのことのはそあれもふかきいろは見えける」の返歌を送ったことが記されています。
 
五島美術館「西行 語り継がれる漂泊の歌詠み」
開催期間:10月22日(土)~12月4日(日)
住  所:〒158-8510 東京都世田谷区上野毛3-9-25
 
詳細は五島美術館のホームページをご覧ください。
https://www.gotoh-museum.or.jp/event/open/