<勝負脳>の鍛え方
脳外科の専門医として救急患者の治療に取り組み、脳死寸前の患者を救った脳低温治療法は、世界的大発見となった。「謎の多い臓器―脳」の仕組みを知ることによって、患者だけでなく広く一般に役立てられないか、と思って執筆したという。
「勝負脳」とは、スポーツ好きの筆者の造語なのだが、具体的には勝負に勝つための戦略を練る知能ということになる。バッターはなぜ豪速球が打てるか、パットを成功させるコツ、猛練習だけではなぜダメか―。
スポーツに限らず日常生活への応用にも及ぶ。こうすれば頭がよくなる、心を使えば記憶は強くなる、といった勉強のノウハウまである。「学校が求める頭のよさは人間の知能の四段階のうち、せいぜい第一段階(記憶)までのことにすぎない。人間の脳とは望めば必ずそれを実現できるものであることを忘れないでほしい」と書いている。
書籍名 | <勝負脳>の鍛え方 |
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著者名 | 総合科学研究科教授 林 成之・著 |
月号 | 2007年春季号 No.111 |
価格 | 700円(税別) |
出版社情報 | 東京都文京区音羽2-12-21、講談社 |