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修善寺ラプソディ

学生の「私」は、恩師がよく口にする伊豆に関心を持ち、伊豆の歴史、文化を学ぶため、夏休みの間、修善寺の老舗旅館「伊豆見荘」に使用人として住み込むことになる。旅館に着いてみると、かつて「伊豆学」を研究し博士と呼ばれる中年独身の番頭が現れる。しかも恩師とは何やらいわくありげ。度胸のある大番頭、気品と知性を備えた芸者、関西の大学から帰省した旅館のお嬢さんらが登場し、次々と起こる騒動。そして、伊豆見荘を陥れようとするライバル旅館の陰謀が…。
伊豆を愛する著者が、修善寺を舞台に描いたコメディータッチの「伊豆賛歌」小説。著者の分身とも見える教授も登場する。大型台風の襲来、子持ちのスナックママに心を寄せる番頭の恋の苦闘、元大使のインド人夫妻らの来館騒ぎなどが小気味よいテンポで展開。登場人物の軽妙な会話を盛り上げている。
書籍名 修善寺ラプソディ
著者名 国際関係学部長 佐藤三武朗・著
月号 2005年春季号 No.103
価格 1,619円(税別)
出版社情報 静岡市登呂3-1-1、静岡新聞社