歌集 会津白虎まつり
著者は詩誌「地球」の同人で、すでに7冊の詩集や歌集などを刊行している。会津出身であるところから、特に会津にこだわり続けており、本書は平成8年に刊行した「戊辰幻影」に続く”会津歌集”の第3弾。総歌数は約320首に上る。
巻頭に出てくる「敵襲に備へし鉤の手『椿坂』いま方形に秋雨が降る」、「赤々と血に染まりたる戊辰負ひ白虎まつりの武者が煌めく」などという歌に見られるように、著者も白虎まつりの武者になって平成の世を煌めいている想いが描かれている。
著者は歌人であるとともに、高校教師でもある。その心情や職場を取り巻く人間関係を歌ったものや、「面談」「教育実習生」「不登校生徒」「沖縄」などの小題のように、高校教師の視点から生徒や父母をとらえ、詠み込んでいる感銘深い歌もあり、題材は多彩である。一首、一首が独立して読めるのもよい。
巻頭に出てくる「敵襲に備へし鉤の手『椿坂』いま方形に秋雨が降る」、「赤々と血に染まりたる戊辰負ひ白虎まつりの武者が煌めく」などという歌に見られるように、著者も白虎まつりの武者になって平成の世を煌めいている想いが描かれている。
著者は歌人であるとともに、高校教師でもある。その心情や職場を取り巻く人間関係を歌ったものや、「面談」「教育実習生」「不登校生徒」「沖縄」などの小題のように、高校教師の視点から生徒や父母をとらえ、詠み込んでいる感銘深い歌もあり、題材は多彩である。一首、一首が独立して読めるのもよい。
書籍名 | 歌集 会津白虎まつり |
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著者名 | 日本大学櫻丘高校教諭 佐藤宣行・著 |
月号 | 2000年冬季号 No.82 |
価格 | 2,500円 |
出版社情報 | 東京都杉並区高円寺4-43-9、短歌新聞社刊 |